みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

かぜっぴき

2006-01-27 | people
相方が珍しく風邪をひいている。
本当に健康そのもの、たいていのことは「お茶を飲めば治る」などと
豪語している彼から(そしてホントに治っていた。ザ・静岡人)
「喉が痛い」とか「頭がぼーっとする」なんてせりふを聞くのは初めてかもしれない。

昨日は相方がお休みで、私も家で仕事があるにはあったが急ぎではなかったので、
看病の一日にした。
大人の看病って久しぶり。幼児のそれとは全然違うんだなと改めて思った。

息子のとなると、仕事も私事も全部放り投げて、とにかく一緒にいることがまず看病だ。
病院に連れていき、お腹の調子が悪ければ大好きなヨーグルトや牛乳を欲しがっても
うちにはないと騙し、薬を飲ませ、熱を何度も計り、抱っこしたり添い寝したりする。
買い物にも出られないし(ひとりで置いていけない、連れてもいけない)
台所で料理していると「かまってくれ~」とぐずぐずされる。
それをなだめながら作った食事も「いらない」とへそを曲げられたり。

でも大人となると、病院へ行くとか薬を飲むとかは本人の判断だし自分でやれる。
ヨーグルトはやめときなよ、と言えば「そうだね」と納得する。
抱っこする必要もなく(だいいち、できない)、添い寝もじゃまなだけだ。
私は合間を見て、仕事の資料を読んだり、取引先にメールしたりもできた。

私が雑炊を作っている間、相方は私がビデオに録画しておいた「西遊記」を観ていた。
そして時々、笑っていた。
ネギとキャベツと大根と鶏肉、刻んだニンニクに、すりおろした生姜をたっぷり。
そこに、卵を落として半熟にする。
「これで風邪なんか治るだろう!」という一品。相方は完食。もちろん静岡のお茶も淹れる。
食べ終わったあと、食器を洗っていたら、相方が隣に来ていろいろしゃべっていた。

息子が具合が悪くなると、私はいつも悲しい気持ちになるし、ずれてしまったスケジュールを
取り直すのに労力を費やしてしまう。
でも相方の場合、ちょっとした風邪くらいなら、
逆に穏やかな時間が流れたりするんだなと思った。
このごろお互いにばたばたしていたので、ゆっくり話していなかったのだ。
だから、ちょっといい感じだった。
もちろん、健康でいてくれることが一番だけど。

そういう私もまだ風邪っぴき。
一生懸命お茶を飲んでいるんだけどなあ……。

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