みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

情報交換

2006-08-18 | people
スーパーで食材を買って、ビニール袋に入れていたら
隣にいたおばあさんに声をかけられた。
「すみません、これ、どうやって食べます?」
顔をあげると、私が袋に入れたばかりの水菜を指さしている。
「生のまま、食べやすいように切ってサラダにしたり、冷しゃぶとあわせたりします。
おひたしやパスタの具にもいいし、冬はお鍋に入れてもおいしいですよ」
と答えると、感心したように
「へえ、そうなんですか。生でも食べられるの。いつも気になっていたんだけど」
と言っていた。
こんなご年輩の方に野菜の調理法を教えるなんて、すごくおこがましい気がしたのだが、
おばあさんが一生懸命私の話に耳を傾けてくれたのでうれしかった。

スーパーを出たら、今度はおばあさんよりちょっと若いくらいのおばさんが
そのおばあさんに声をかけていた。
「すみません、失礼ですけど、これ、どこで売ってます?」
おばあさんは、荷物を入れて乳母車のように前に押して運ぶタイプの
「おばあちゃん版キャリーバッグ」を持っていたのだ。
おばあさんは「○○の▲▲で………これ、便利ですよ」とか答えていた。
おばさんは「ああ、▲▲で。欲しかったんだけど、どこに行っても見つからなくて」
と有力情報をゲットして喜んでいる様子だった。

知らないことを、知っている人に教わり、
知っていることを、知らない人に教えるという循環。
「通りすがりの人」というのが、いいなあ。

わからないことはたいていインターネットが教えてくれる世の中だけど、
対面して教えを請う姿勢も大事にしていきたいと思った。

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3 コメント

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ホッとします (マリ子)
2006-08-19 13:56:28
久々の書き込みです。

こういうの読むと、なんだかホッとします。

私は、田舎のご近所付き合いとかにはわりと否定的なんですが(いい面も多々あるんでしょうが、面倒臭いという思いの方が強い)、道を尋ねるなどのはっきりとした願望を伴っての質問ではなく、聞いても聞かなくても別に困らないことを、でも思わず聞いてきたおばあさん。そんでもって、店員に聞くとか、どうしても自力で探すとかすることもできたけど、目の前にいるおばあさんがお目当てのものを持っていたから手っ取り早くそのおばあさんに聞いちゃえという感覚。こういう、誰も困らないことを見ず知らずの赤の他人にサラリと聞くのって、実は最近あんまりないことですよね。いいなあと思いました。
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人に聞く。 (michiko)
2006-08-19 15:31:47
マリ子さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

私が今住んでいるエリアがどんな感じか、ちょっとおわかりいただけたかと思います(^-^;

余談ですが、私の友人Mは、レストランで隣の人が食べているものがおいしそうだったんだけどメニューに載っていなかったので、「それなんですか?」と聞いたそうです。そういうのって、できそうでできない素直さですよね。
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あ、誤解! (マリ子)
2006-08-20 03:25:17
michikoさんの住んでるとこは田舎じゃないですよ!そういう意味じゃないですから(笑)。青山の紀伊国屋でだって銀座のデパ地下でだって、十分起こり得ることです(キッパリ)。

私の母は、私の授業参観ごとに着ていく服に張り切って、帰宅後、「マリ子のお友達でもない子のお母さんから、『その服、どこでお買いになられたの? 素敵ですわ~』って言われたのよ☆」って小学校低学年の私にマジ顔で報告するのを生き甲斐にしていました(笑)。母の場合は質問プラス褒められたって要素がありますが、他愛ないことを赤の他人が質問してくるのって、なんかハッピーになりません? 私は道を聞かれてもハッピーになります。「こんなに大勢の人が歩いている中で、この私を選んで聞いてきてくれたなんて!」と(単純なんです)。でも、見るからにゴクドーっぽい人とかにはやっぱ聞きづらいでしょう? 選ばれたってことなのだと思うし、「必要とされた」ってのは嬉しいものです。……なんか自己啓発っぽいノリになってしまいました。ごめんなさい(私はそういうのと無縁ですっ!)。
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