ここのところ、またブログが停滞ぎみ。
どうしても福島原発のこと、放射能のことが気になってしょうがない。
3月14日に私は放射線の恐怖で茨城南部より横浜まで避難した。
20数年前に読んだ一冊の本『危険な話』(広瀬隆著)の影響だ。
そこには東海原発が爆発したら、とにかく一刻もはやく遠くへ逃げる。
風にのってどこまでも放射線は飛んでいくから。
車にのって窓をしっかり閉めて、と書かれていた。
過激な論調ではあるが、決して考え方として間違ってはいないとおもった。
その一文が20年以上たっても頭に鮮明に残っており、
万が一、原発が爆発したら子供を車に載せて逃げよう、と思い続けていた。
今回は東海原発ではなかったが、それでも風下にあたるのは間違いない。
流れてくるのは時間の問題だとおもい、子供を連れて逃げた。
ただしこの時はガソリンが入れられなくて、しかたなく動きはじめた電車に飛び乗った。
子供に被曝だけはさせたくなかった。
広島や長崎の原爆の被害と放射能の恐さは、たくさんの本を読み、現地に行き、
出来る限り学んできた。
だから、福島原発の爆発事故についての政府の発表や報道機関のいうことは
おかしいとおもった。
100キロ以上離れているのに「避難」などという行動をとって、
笑われてもいい理解されなくてもいい、とおもった。
ここにきて、あの時やはりたいへんなことが起きていて、大量の放射線が飛散していたことがはっきりしてきた。
2ヶ月もたってから発表される異常さ。
そしていつまでも収束されず、まだダラダラと放出され続けている放射性物質。
ほんとうに空気だけでなく、地面、農作物、魚介類、すべてが汚染されてしまった。
その中で住み、日々内部被曝が増えていくやりきれなさ。怒り。
国や電力会社の発表することなど、本当に信じられない。
幸いネットでは多くの情報を得る事ができる。
ずっと調べ続けてきて、いまやっと一番信用できると思う人物にであった。
小出裕章。京都大学の原子炉実験所助教。
原子力に夢を抱いて学び始めた学生が、原子力の危険を認識して、
反対するために原子力を専門にした。
40年間反対してきて、今やっとこの論客に世間が意見をもとめるようになった。
一言一言が実にわかりやすく、納得がいく。
誠実な人柄がしのばれる。
ネットではこちら で情報が得られる。
著書は
反原発。脱原発。と大きな声でいわせてもらう。
お母様もファンですか。なぜか、ここのところファン急増中のようです。
本当はもっとはやくから小出先生の警告に皆が耳を傾けるべきだったのですよね。
こういう学者の姿に一筋の光を見たおもいです。