大震災から3週間が経ち、
横浜にきてから半月が過ぎた。
被災者の救援はようやく軌道にのりはじめたようだ。
長い道のりになる復興へ、皆で力をあわせていかなくてはいけないと強くおもう。
一方、原子力発電所の問題は全く収束の方向へむかわず、こちらも長期の覚悟。
放射線の被害に対してなんとか自分の気持ちに折り合いをつけて、自宅へ戻ろうとおもう。
安全をもとめて避難してきたけれど、結局事態の推移を見つめているだけで、
前へ進むことを何もしていない自分がいやになる。
たくさんの仏像をみてきた。
長い日本の歴史をふりかえれば、いつの時代も人々は仏像に祈りをささげ、
国の平安のために大仏を建造してきた。
現代のような科学が発達していなかった時代は、真に自然の脅威に畏敬の念をもって
おおきな見えざる神仏の世界に帰依する敬虔な気持ちをもっていたのだとおもう。
すべてが人間の力でコントロールできるという
科学万能の世界につかっていたことへの警鐘とおもえてならない。
自然の威厳の前で人間の小ささを感じる事もなくなっていたのではないだろうか。
たくさんの仏像に祈りをささげながら、そんなことを考えていた。
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