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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『複製された男』その2

2015-11-26 07:07:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 バイクでアランの車を追い越すアンソニー。路肩に停車するアラン。
 ヘレンにアンソニー「心配するな。もう電話してこない」。
 シャワーを浴びるアンソニー。寝つかれないヘレン。まんじりともしないアンソニー。
 アダムは妻と一緒に家を出る。アンソニーはヘルメット姿でそれを監視し、妻の方を追う。路面電車の中でアランの妻の足を見てニヤリとするアンソニー。ネット喫茶に入った妻を外から監視するアンソニー。
 アラン「何か違いがあるはずだ」アランの母「知らない人とホテルで会うなんて。彼女が誤解するわ。この話は聞かなかったとこにする」「助言ぐらいくれたって」「大事な一人息子を三流役者と一緒にするなんて。もう二度と聞きたくない」。
 悩むアラン。そっくりな傷。アンソニー、鏡に向かって、「妻と寝たのか? 寝たんだな? よし、最高の演技だ。お前の服と車を貸せ。お前の妻を喜ばせてやる。そうしたら服と車を返し、永遠にお前の前から消える」。
 アラン「何の用だ?」アンソニー「ここに住んでるのか?」「警察を呼ぶぞ」「何を話す? なぜ俺を探した?」「ただ知りたくて」「女房と話したな? なぜ?」「電話に出た」「ずばり聞く。女房と寝たか?」「何の話だ?」「妻と寝たのか? 寝たんだな? お前の服と車を貸せ。お前の妻を喜ばせてやる。そうしたら服と車を返し、永遠にお前の前から消える。これでお相子だ」。
 鏡に向かって服を着たアンソニーは部屋を出ていく。アランはソファで固まる。
 助手席にアランの妻を乗せているアンソニー。
 アラン、アンソニーの家へ。玄関で電話をしていると、警備員「クレアさん、何かお困りでも?」「鍵を忘れた」「開けましょうか?」「助かる」「先日の晩は楽しめました? 私は忘れられない晩になりました。また楽しみたいです。新しい鍵を配ったらしいですが、私はまだもらってません。またあの部屋に是非」「何とかしよう」。部屋に入ったアラン。「誰か?」。洋服ダンスで拳銃を探し出し、アンソニーの服に着替える。ヘレンとアンソニーが映っている写真を見て、考え込むアラン。ヘレンが帰宅し、「お母さんのところに行くって言ってたんじゃないの?」「気が変わった」「事前に知らせて。プールに長居しちゃったわ」「何か欲しくない?」「いいわ。少し休むわね」。
 アンソニーとアランの妻は自宅へ。アンソニー、アランの妻を背後から抱く。
 アラン「本当に何も欲しくない?」「ええ、ベッドに来て。(アラン、ベッドに入ろうとする)服を脱がないの?」。アラン、服を脱ぎ、横たわる。じっと見ていたヘレンは、やがてアランの肩に手を触れ、腕の中に。「今日の学校は?」「何だって?」「何でもない」。
 アンソニーとアランの妻、激しくセックス。突如、アランの妻、身を引く。「メアリー、何だよ?」「指輪の跡があるわ」「前からだ」「違うわ。なかった。あなた誰? 触らないで」。
 メアリー、家を出る。アンソニー、追いかける。
 アラン、考え込む。
 アンソニー、助手席にメアリーを乗せて運転。
 「どうしたの? 話して」「眠れないんだ」「私もよ」「悪かった」。
 メアリー「なぜこんなことを?」「こんなことって?」。
 ヘレン「今夜はここにいて」。
 メアリー「車を停めて!」
 キスするアランとヘレン。
 アンソニー「バカ女! 早く降りろ!」。車、壁に正面衝突し、横転し、大破。
 ビル群を俯瞰。自動車事故のニュース。ダイヤル回し、ラジオの音楽番組。シャワーの音。ヘレンが浴びてる。アランはアンソニーのジャケットを着て、鏡を見る。ポケットからは“親展”と書かれた封筒。中からは紙に包まれた鍵が。「お母さんから電話があったわ。折り返し電話しておいてね」とヘレン。「今夜の予定は? もう出かけるよ」とアラン。「ヘレン?」と彼女の部屋に行くと、そこには巨大な蜘蛛がいる。

 画面構成や編集で見せる映画でなく、ストーリーと演出で見せる映画でした。繰り返し現れる鏡も特徴的でした。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/