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ジェームズ・グレイ監督『エヴァの告白』その1

2015-11-08 04:09:00 | ノンジャンル
 昨日、上野の東京国立博物館で『始皇帝と大兵馬俑』と『アート・オブ・ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝』、国立西洋美術館で『黄金伝説 古代地中海世界の秘宝』、新大久保の高麗博物館で『400年前の朝鮮侵略 文禄・慶長の役のつめ痕と文化的影響』を見学し、ピープルズ・プラン研究所で開かれた『吉川勇一さんが残した市民運動の「宿題」』に参加してきました。『大兵馬俑』は期待したほどではなく、『ブルガリ』もどうってことなかったのですが、『黄金伝説』では、その細密な彫金に度肝を抜かれ、『吉川さん』では、元『話の特集』編集発行人の矢崎泰久さんによって披露された吉川さん、小田実さん、開高健さんらのエピソードを楽しく聞かせてもらいました。

 さて、山根貞男さんが朝日新聞で推薦していた、ジェームズ・グレイ監督・共同製作・共同脚本の’13年作品『エヴァの告白』をWOWOWシネマで見ました。
 自由の女神。“ニューヨーク エリス島 1921年1月”の字幕。移民を医者が診断している。咳を我慢するように妹のマグダに言うエヴァ。彼女の咳を聞きとがめた医者は、肺病だと言い、半年拘置して治らなければ送還だと言う。
 首から札をかけた移民たち。エヴァはポーランドから来て、叔母夫婦のところへ行くと言うが、迎えに来てないし、叔母夫婦の住所も架空のものなので、たぶん送還になると言われる。そこへ旅行者援助会のブルーノが来て、エヴァを救ってくれる。
 母子が既に住む部屋にエヴァを連れてきたブルーノは書類に記入するように言い、エヴァは金属棒を枕の下に隠し、眠る。起きるとブルーノは「13時間以上眠っていた」と言い、マグダが結核にかかっていたという電報が届き、治療には大金が要ることを告げる。自分の劇場で針子の仕事をする前に、浴場で体を洗ってこいと言われたエヴァは、浴場で他の女からバナナを渡され、皮ごと食べる。お金があれば島から出してもらえると言う仲間。
 ブルーノの働くキャバレー。店主の女は警察本部長をブルーノに紹介し、その場で優勝者総取りの踊り子コンテストを行う。目の前の大金から札を1枚盗むエヴァ。
 帰宅したエヴァはブルーノに妹の写真を見せ、両親が目の前で首を切られて殺された話をする。エヴァを抱こうとするブルーノを拒むエヴァに、ブルーノは「恥を知れ! 面倒を見てやってるのに、盗みを働いて!」と怒り出し、「君も踊りの稽古をしろ」と言う。
 ブルーノは舞台で司会をし、世界各国のドレスを着た女たちを紹介していく。自由の女神として紹介されたエヴァは棒立ちで、ブルーノは彼女に「出直せ」と言う。
 控室に有名な婦人服店の店主がやってきて、息子の初体験の相手をエヴァにさせてほしいとブルーノに言う。ブルーノはエヴァに「妹のことを考えて、現実を受け入れろ。彼は紳士だ。誰にも知られない」と説得する。
 食欲のないエヴァに「食べろ」と言うブルーノ。「いつまであれを?」「分からない。君を助けたい。書類を見たが、ひどい親戚だ」「あなたも自分も大嫌い」。
 「嫌うな」と言い、酔って帰宅するブルーノ。
 ブルックリンの住所を訪ね、叔母夫婦の家に行きつくエヴァ。「休ませてやれ」と叔父。「信仰を失ってはダメ」と叔母。
 夢。マグダと草原で遊ぶ。兵士が現れ、夢から覚める。
 警官に囲まれ、「違法滞在なので送還する」と言われるエヴァ。「船の話を聞いた。恥知らずめ!」と叔父。
 送還を待つエヴァに「今晩慰問のショーがあるので、そこであなたの妹に会えるかもしれない」と教えてくれる女。
 慰問のショーで空中浮揚をするマジシャンのオーランド。その後の歌手の歌に聞きしれるエヴァの姿を見つめるオーランド。
 ブルーノがやって来るが、エヴァは「ここなら妹に近い」と動こうとしない。「金を稼ぎたいなら、取り分を半分やる」「お金をくれなきゃ、違法な取引をしていることを警察に言う」。
 娼婦になるエヴァ。控室で踊るオーランドを盗み見る。ブルーノは「オーランドを使うな」と店主に言うが、店主は「彼を使うと客の入りがいい」と答える。「賭け事も酒も止めたのか?」とブルーノ。オーランドは読心術の相手にエヴァを指名するが、客たちはエヴァを侮辱し、それに怒ったブルーノはキャバレー中でオーランドを追い回し、果てに客と喧嘩を始める。怒った店主に、「辞めてやる! みんな、出ていくぞ」と言うブルーノ。(明日へ続きます……)

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