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ウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』その2

2015-11-21 07:41:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 “ジョプリング私立探偵”の名刺を見せる男(ウィリアム・デフォー)はセルジュの姉に会いに行く。
 グスタヴからホテルのスタッフへの手紙では、ホテルを皆の手に託すと書いてあった。
 給食係をするグスタヴ。仲間は脱獄計画を持ち掛ける。
 アガサの話。“1カ月前”の字幕。「3回目のデートでプロポーズして受け入れられる。グスタヴはアガサの品定めをする」。
 ドミトリーはコヴァックスの元を訪れ、重要書類がなくなっていると言って、コヴァックスの猫を窓から投げ落とす。
 “ペルシャ猫(死亡)”を受付で受け取り、路面電車にコヴァックスは乗るが、バイクが付いてくるのを見て、“次の駅 美術館”で降りる。“閉館15分前”の看板の前を通り過ぎるコヴァックス。“14分前”の看板の前を通り過ぎるジョプリング。“立入禁止”と書かれた部屋に入ったコヴァックスは“出口”から出ようとして扉に指をかけるが、靴を脱いだジョプリングに捕まり、閉められたドアで指が4本切断される。
 コヴァックス事務所から警察に奇妙なメモが届く。“ミーティングを延期してほしい。永遠に”。
 “第19拘置所 倉庫”の看板。“3日後”の字幕。脱獄するグスタヴら。“看守寝室”でベッドの下を匍匐前進したり、ベッドを飛び越えたりして、外に出て、グスタヴはゼロと合流する。香水を忘れてきたと言うゼロをグスタヴはののしるが、「自分は戦争で家族を殺された難民だ」とゼロが言うと、前言を翻し、同情する。
 「50キロ圏内に検問を」などと指示する警官。そこにジョプリングが現れると、「昨夜棺に入っているコヴァックスの遺体が美術館で発見された。遺体には指が4本なかった」と警官は言うが、ジョプリングは何も知らないと答える。
 グスタヴは雪原の中に立つ電話ボックスから、仲間のホテルの支配人に電話をかける。
 「パート4“謎の秘密結社”」の字幕。グスタヴの電話は、次々とホテルの支配人を経由してつながれる。
「ドミトリーとジョプリングは冷血非道だ。執事はゲイブルマイスター山の隠れ家にいる」と言って、香水を自分とゼロにかけるグスタヴ。
ドミトリーはジョプリングに「足が不自由なセルジュの姉と話せ」と言い、絵画が盗まれたことを知る。
“洗濯カゴから若い女性の頭部”の見出し。警官は「4時に電報が姉に届き、中身はありませんでしたが、郵便局に控えが残っていました。“荷造りしろ。隠れ家はゲイブルマイスター山。電報は破棄しろ。愛をこめて”です」との報告を受ける。カゴからセルジュの姉の首を取り出す警官。
“人里離れたゲイブルマイスター山”“正午 山頂の展望台”の字幕。そこからグスタヴとゼロはロープウェイに乗り、修道院に着き、懺悔室でセルジュと会うが、セルジュはすぐに殺されてしまう。スキーで逃げるジョプリングを橇で追うグスタヴとゼロ。“冬季大会”の旗。スキーコースに入り、旗をなぎ倒していき、ジャンプ台でジャンプする2人。“スタート”の旗。リュージュのコースに入る2人。“ゴール”の旗。ゼロは足だけ残して雪原に埋まり、グスタヴは崖の雪に何とか掴まるが、ジョプリングは雪を蹴ってヒビを入れる。グスタヴが落ちる直前にゼロはジョプリングを崖下に突き落とし、グスタヴを救う。グスタヴを追う警察が現れ、2人はバイクで逃げる。
 「パート5“2通目の遺言の2通目”」の字幕。「開戦は夜0時」。“24時間後”の字幕。メンドル氏からの差し入れのケーキを持ってくるアガサ。ホテルは軍人の兵舎となっている。「こんなホテルには2度と戻らない」とグスタヴ。ドミトリーが現れ、絵画を持ったアガサは逃げる。そこへやって来たグスタヴとゼロはドミトリーと対面し、銃撃戦となり、兵隊もそれに加わる。銃撃を止めさせ、「全員逮捕だ」という軍人。ゼロはアガサを追って“入室無用”と書かれた部屋に駆け込むが、その勢いで窓から飛び出してしまい、アガサとともにメンドルのトラックの荷台に落ちる。窓にひっかかった絵画の中には“極秘 私が殺された時のみ開封のこと”と書かれた紙。
 「全財産はグスタヴに。ルッツ城という豪邸と、数々の工場、ブダペスト・ホテルも」。“すべての嫌疑が晴れる”“殺された夫人の息子は失踪”の記事。「私は後継者に指名され、戦争中も第2の祖国に仕えた」。ゼロとアガサの結婚式。「2年後、幼い息子とともにアガサは殺された。プロイセン風邪に。今なら数日で治る病気だ。占領統治の21日目、独立国家ズブロフカが正式に消滅した朝、私たちはルッツへ旅に出た」。グスタヴ「私も最高のロビーボーイだった」。“11月17日ルッツ急襲開始”の字幕。3人の乗った列車は麦畑の真ん中で停車し、軍人が入ってきて書類の提出を求め、グスタヴが渡した“特別通行許可”を破り捨てる。乱闘。
「グスタヴは撃たれた。遺産は私に。ホテルは国の所有となったが、私はアガサのためにホテルを買い戻した」。作家「私は翌週南米へ。ここは魅力的な廃墟だ。しかし2度と見ることはなかった」。

 正面と真横からのショットだけからなる特異な作品でした。書き割りの背景、ナレーション・字幕の多用なども特徴的だったと思います。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/