三池祟史監督・脚本の'12年作品『悪の教典』をWOWOWプライムで見ました。
高校の登校風景。職員会議で集団カンニングについて話し合われ、英語教師の蓮実は携帯を使ってるらしいので妨害電波を使おうと提案します。カンニングの首謀者であるケイスケは、ジュンイチロウとミカにまた実行すると言い、終わったらまた旅に出るつもりだと語ります。娘のリナが虐められていると蓮実に文句を言いに来るリナの父。「精神病質/サイコパス研究」という題の本をカバンにしまう物理教師の釣井。
ミヤが万引きしているところを教師の芝原に見つかり、その後芝原にセクハラされているという相談を蓮実は受けます。テストで携帯を集められ、ケイスケは隠した携帯でカンニングをしようとしますが、圏外の表示となり、妨害電波が出されていることを知ります。ケイスケは釣井がしたのではと疑いますが、釣井は妨害電波は自分がやったのではないと言います。裸で寝る蓮実。彼を見つめる2羽のカラス。
リナの父がまた来て、裏掲示板でリナが虐められていると言いますが、蓮実は一人の生徒だけが行っている愚痴みたいなものだと答えます。ある日、ミヤに屋上へ呼び出された蓮実は、彼女に抱きつかれますが、抱き返し、キスします。そこへ缶を蹴る音がし、ミヤが去るとケイスケが現れ、別に何も見てないと蓮実に言います。リナの父が火のついたタバコを投げると、猫除けに並べられていたペットボトルの中身が灯油に替えられていて、それに火が付き、リナの父は焼死します。刑事に1年前に蓮実がこの学校に来る前には都立北原高校にいたと教える釣井。蓮実は各教室の電気プラグの中に盗聴器を仕掛けます。前島という生徒と同性の肉体関係があることで教師の久米を脅迫する蓮実。ケイスケらは蓮実がいた1年の間に北原高校では4人が自殺したことを知ります。乗客がほとんどいない電車に乗っていた釣井は蓮実に鈍器で殴られ、意識を失ったところを首吊り状態にされます。ケイスケはプラグの中に盗聴器を見つけますが、そこを蓮実に見つかり、テープでぐるぐる巻きにされ、火箸で体中に穴を開けられて死にます。『三文オペラ』の『モリタート』とその英語版『マック・ザ・ナイフ』を歌う蓮実。それはどちらも人殺しの歌で、俺のテーマソングだと幻の男が言います。様々な銃で射撃を蓮実が行った後、罪とともに焼かれろと言って、蓮実は幻の男を鈍器で殴り、ドラムカンの中で焼死させます。ヴィンセントは自殺し、遺言もあり、蓮実はVS-VISTのリストにも載っているので、もうこの国には入れない、引退して穏やかにしろ、サイコ・キラーは歓迎されないと黒衣の男に言われた蓮実は、赤くただれた男に首をかき切られます。ミヤは自分と一緒にいない時、蓮実は何をしているのだろうと思います。一方、芝原の奴隷でいるのは嫌だとミヤ名義の遺書を書く蓮実。
文化祭の準備。リナが久しぶりに登校します。蓮実は屋上でミヤを鈍器で殴り、靴の下に遺書を置き、パンツを脱がせ、リナを下に落します。猟銃を持った不審者が侵入したので、屋上に逃げ、鍵をかけなさいと放送した蓮実は、次々と生徒を射殺していき、現れた芝原にはミヤのパンツを投げ、それの匂いを嗅いで「ミヤ」と言ったところを射殺します。携帯が妨害電波で使えないので、1階の公衆電話を掛けに行った6人も殺され、蓮実の放送を信じて屋上に殺到していた生徒も一人ずつ射殺されます。殺した生徒の名前をマーカーで消す蓮実。防火シャッターでバリケードを作った2階にいた生徒のうち、縄伝いに降りた里美も撃たれ、一旦助けを求めに外に出て、出会った人に警察に電話してもらい、その後里美を助けに戻ったタケルも撃たれます。里美が垂らした縄を登って2階にやって来た蓮実は2階に残っていた生徒も皆殺し、自分に手錠をし、久米が皆を殺した後自殺したように見せかけようとしますが、警察が駆けつけた時、ジュンイチロウとミカは生きていました。蓮実の嘘は偶然録音されていた声でばれ、彼は「これは全て神の意思。皆の魂を救うためだった」と言います。ジュンイチロウは「狂ってる。こいつ完全に狂ってる」と言いますが、ミカは「違う。こいつ、もう次のゲームを始めてんだ」と言い、蓮実は心の中で「行こうぜ、相棒。俺に責任能力なんてありゃしない」と言い、「TO BE CONTINUED」の字幕が出て映画は終わります。
後半の圧倒的な殺戮のシーンは『エレファント』を想起させる、迫力のあるものでした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
高校の登校風景。職員会議で集団カンニングについて話し合われ、英語教師の蓮実は携帯を使ってるらしいので妨害電波を使おうと提案します。カンニングの首謀者であるケイスケは、ジュンイチロウとミカにまた実行すると言い、終わったらまた旅に出るつもりだと語ります。娘のリナが虐められていると蓮実に文句を言いに来るリナの父。「精神病質/サイコパス研究」という題の本をカバンにしまう物理教師の釣井。
ミヤが万引きしているところを教師の芝原に見つかり、その後芝原にセクハラされているという相談を蓮実は受けます。テストで携帯を集められ、ケイスケは隠した携帯でカンニングをしようとしますが、圏外の表示となり、妨害電波が出されていることを知ります。ケイスケは釣井がしたのではと疑いますが、釣井は妨害電波は自分がやったのではないと言います。裸で寝る蓮実。彼を見つめる2羽のカラス。
リナの父がまた来て、裏掲示板でリナが虐められていると言いますが、蓮実は一人の生徒だけが行っている愚痴みたいなものだと答えます。ある日、ミヤに屋上へ呼び出された蓮実は、彼女に抱きつかれますが、抱き返し、キスします。そこへ缶を蹴る音がし、ミヤが去るとケイスケが現れ、別に何も見てないと蓮実に言います。リナの父が火のついたタバコを投げると、猫除けに並べられていたペットボトルの中身が灯油に替えられていて、それに火が付き、リナの父は焼死します。刑事に1年前に蓮実がこの学校に来る前には都立北原高校にいたと教える釣井。蓮実は各教室の電気プラグの中に盗聴器を仕掛けます。前島という生徒と同性の肉体関係があることで教師の久米を脅迫する蓮実。ケイスケらは蓮実がいた1年の間に北原高校では4人が自殺したことを知ります。乗客がほとんどいない電車に乗っていた釣井は蓮実に鈍器で殴られ、意識を失ったところを首吊り状態にされます。ケイスケはプラグの中に盗聴器を見つけますが、そこを蓮実に見つかり、テープでぐるぐる巻きにされ、火箸で体中に穴を開けられて死にます。『三文オペラ』の『モリタート』とその英語版『マック・ザ・ナイフ』を歌う蓮実。それはどちらも人殺しの歌で、俺のテーマソングだと幻の男が言います。様々な銃で射撃を蓮実が行った後、罪とともに焼かれろと言って、蓮実は幻の男を鈍器で殴り、ドラムカンの中で焼死させます。ヴィンセントは自殺し、遺言もあり、蓮実はVS-VISTのリストにも載っているので、もうこの国には入れない、引退して穏やかにしろ、サイコ・キラーは歓迎されないと黒衣の男に言われた蓮実は、赤くただれた男に首をかき切られます。ミヤは自分と一緒にいない時、蓮実は何をしているのだろうと思います。一方、芝原の奴隷でいるのは嫌だとミヤ名義の遺書を書く蓮実。
文化祭の準備。リナが久しぶりに登校します。蓮実は屋上でミヤを鈍器で殴り、靴の下に遺書を置き、パンツを脱がせ、リナを下に落します。猟銃を持った不審者が侵入したので、屋上に逃げ、鍵をかけなさいと放送した蓮実は、次々と生徒を射殺していき、現れた芝原にはミヤのパンツを投げ、それの匂いを嗅いで「ミヤ」と言ったところを射殺します。携帯が妨害電波で使えないので、1階の公衆電話を掛けに行った6人も殺され、蓮実の放送を信じて屋上に殺到していた生徒も一人ずつ射殺されます。殺した生徒の名前をマーカーで消す蓮実。防火シャッターでバリケードを作った2階にいた生徒のうち、縄伝いに降りた里美も撃たれ、一旦助けを求めに外に出て、出会った人に警察に電話してもらい、その後里美を助けに戻ったタケルも撃たれます。里美が垂らした縄を登って2階にやって来た蓮実は2階に残っていた生徒も皆殺し、自分に手錠をし、久米が皆を殺した後自殺したように見せかけようとしますが、警察が駆けつけた時、ジュンイチロウとミカは生きていました。蓮実の嘘は偶然録音されていた声でばれ、彼は「これは全て神の意思。皆の魂を救うためだった」と言います。ジュンイチロウは「狂ってる。こいつ完全に狂ってる」と言いますが、ミカは「違う。こいつ、もう次のゲームを始めてんだ」と言い、蓮実は心の中で「行こうぜ、相棒。俺に責任能力なんてありゃしない」と言い、「TO BE CONTINUED」の字幕が出て映画は終わります。
後半の圧倒的な殺戮のシーンは『エレファント』を想起させる、迫力のあるものでした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)