増村保造監督・共同脚本の'64年作品『黒の超特急』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。
「これはフィクションである」という意味の字幕。岡山で不動産を営む桔梗(田宮二郎)のところに、東京で東西開発という会社を営むという中江(加東大介)が現れ、大きな工場を誘致する計画があるため、この辺の土地を買いたいので、私と組んで一儲けしようと持ちかけます。20万坪を相場である坪4千円で買うとして8億、資金は三大銀行の一つ、三星銀行が出してくれるので、桔梗は地主との交渉さえしれくれれば言いと中江は言います。証券会社から独立して株の買収に失敗し、先祖の土地財産を失うも、いずれは大企業と肩を並べる存在になりたいという桔梗は中江に協力することにします。タイトル。
地主たちを新幹線に乗せて東京に連れて来た桔梗は、土地売買の契約を済ませると、中江はそこに現れた女性から封筒を受け取り、その封筒の中から三星銀行の保証小切手を地主に渡し、桔梗には現金で手数料を渡します。坪120円で2400万だったその手数料も数日後、投資先の工場が爆発炎上し、株が暴落して2500万の損を出して失ってしまった桔梗は、中江が買ったのは新幹線の予定地で、彼は地主から買った土地を坪4万5千円で新幹線公団に売り、19億も儲けたという話を地元の地主から聞くと、中江を訪ね新幹線公団の話をして1千万を貸せと言いますが、中江は相手にせず、桔梗は証拠は必ず集めてやると言って、降参したくなったら神田の錦という宿にいると言って去ります。
桔梗は契約の際に現れた女を尾行し、彼女が病弱な母と暮らす田丸陽子であり、2年前まで新幹線公団の理事・財津(船越英二)の秘書をしていたことを知ります。中江は桔梗を訪ね、先日のことを詫び、百万を渡そうとしますが、桔梗は1千万でも嫌だと言い、情報源は新幹線公団だろうと言うと、中江は怒リだして桔梗に岡山に帰れと言い出し、桔梗は5千万もってこいと言い返します。また陽子を桔梗が尾行すると、陽子は高級マンションの一室に入っていき、桔梗は近所での聞き込みで、そこで財津が陽子を2号として養っていることを知ります。桔梗は陽子の部屋を訪ね、警察に電話しようとする陽子に対し、陽子が愛人であることを母や近所にいいふらすぞと脅し、財津と中江の関係などの質問に答えさせようとしますが、陽子は答えず、桔梗はベッドで自分と遊んでくれたら帰ると約束し、陽子はそれに応えます。桔梗は病気の母を悲しませたくないなら、財津や中江をゆすって俺と組んで一儲けしようと言いますが、陽子は断り、桔梗は自分の宿を教えます。
中江は財津を呼び寄せ、桔梗の動きに対抗して、マンションを売って陽子と別れてくれと言いますが、財津は即答できません。中江は陽子にも財津と別れ、2度とマンションに来るなと言いますが、陽子は財津が私を離さず、私も財津が好きだと言い、それでも別れろと言うのなら口止め料として1千万を要求します。陽子は桔梗の許を訪れ、中江がケチなので分け前は半分という条件であなたと組むと言います。陽子は、中江は3年前に財津に巧みに取り込み、金に困っていた陽子に財津を誘惑するようにけしかけ、600万のマンションと50万の手当てを保証したと言い、自分は男に頼らず1人で生きていきたいと語ります。そして中江は陽子の件で財津をゆすり、財津の舅の大物代議士の工藤を通して新幹線の第2次計画が岡山のどこを通るのかを調べ、三星銀行への口利きも頼み、舅には儲け全体の半分を渡したのだと言います。桔梗はこうなったら財津も工藤もゆすってやると言い、証拠を集めるため、倍返しにするから50万を貸してくれと陽子に言います。
陽子は理事さんのために理事さんと別れろと中江に言われたと言い、記念に写真を写したいと財津に言います。そこへ中江が来ると、あわててカメラを持ち去り、この女は金のために何でもやる女で、私のゆすりの道具だったのだと財津に言い、この女とは別れてもらうと言いますが、陽子は「ごめんなさい。始めはそうだった。でも今は好き。私の言葉を信じて。もう一晩だけ一緒にいて」と言います。中江は「桔梗と一緒に我々をゆすろうとしてるんなら、2度とマンションに来るな」と言い、財津も去ります。
中江は桔梗の滞在先を訪れ、宿主を買収し、陽子が来て、彼女からの電話もあったことを知り、自分が来たことに対する口止め料を宿主に払います。一方、写真に失敗した桔梗は、今度はテープに汚職の証拠を録音しようと言い出しますが、財津は2度とマンションには来ないと陽子は言います。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
「これはフィクションである」という意味の字幕。岡山で不動産を営む桔梗(田宮二郎)のところに、東京で東西開発という会社を営むという中江(加東大介)が現れ、大きな工場を誘致する計画があるため、この辺の土地を買いたいので、私と組んで一儲けしようと持ちかけます。20万坪を相場である坪4千円で買うとして8億、資金は三大銀行の一つ、三星銀行が出してくれるので、桔梗は地主との交渉さえしれくれれば言いと中江は言います。証券会社から独立して株の買収に失敗し、先祖の土地財産を失うも、いずれは大企業と肩を並べる存在になりたいという桔梗は中江に協力することにします。タイトル。
地主たちを新幹線に乗せて東京に連れて来た桔梗は、土地売買の契約を済ませると、中江はそこに現れた女性から封筒を受け取り、その封筒の中から三星銀行の保証小切手を地主に渡し、桔梗には現金で手数料を渡します。坪120円で2400万だったその手数料も数日後、投資先の工場が爆発炎上し、株が暴落して2500万の損を出して失ってしまった桔梗は、中江が買ったのは新幹線の予定地で、彼は地主から買った土地を坪4万5千円で新幹線公団に売り、19億も儲けたという話を地元の地主から聞くと、中江を訪ね新幹線公団の話をして1千万を貸せと言いますが、中江は相手にせず、桔梗は証拠は必ず集めてやると言って、降参したくなったら神田の錦という宿にいると言って去ります。
桔梗は契約の際に現れた女を尾行し、彼女が病弱な母と暮らす田丸陽子であり、2年前まで新幹線公団の理事・財津(船越英二)の秘書をしていたことを知ります。中江は桔梗を訪ね、先日のことを詫び、百万を渡そうとしますが、桔梗は1千万でも嫌だと言い、情報源は新幹線公団だろうと言うと、中江は怒リだして桔梗に岡山に帰れと言い出し、桔梗は5千万もってこいと言い返します。また陽子を桔梗が尾行すると、陽子は高級マンションの一室に入っていき、桔梗は近所での聞き込みで、そこで財津が陽子を2号として養っていることを知ります。桔梗は陽子の部屋を訪ね、警察に電話しようとする陽子に対し、陽子が愛人であることを母や近所にいいふらすぞと脅し、財津と中江の関係などの質問に答えさせようとしますが、陽子は答えず、桔梗はベッドで自分と遊んでくれたら帰ると約束し、陽子はそれに応えます。桔梗は病気の母を悲しませたくないなら、財津や中江をゆすって俺と組んで一儲けしようと言いますが、陽子は断り、桔梗は自分の宿を教えます。
中江は財津を呼び寄せ、桔梗の動きに対抗して、マンションを売って陽子と別れてくれと言いますが、財津は即答できません。中江は陽子にも財津と別れ、2度とマンションに来るなと言いますが、陽子は財津が私を離さず、私も財津が好きだと言い、それでも別れろと言うのなら口止め料として1千万を要求します。陽子は桔梗の許を訪れ、中江がケチなので分け前は半分という条件であなたと組むと言います。陽子は、中江は3年前に財津に巧みに取り込み、金に困っていた陽子に財津を誘惑するようにけしかけ、600万のマンションと50万の手当てを保証したと言い、自分は男に頼らず1人で生きていきたいと語ります。そして中江は陽子の件で財津をゆすり、財津の舅の大物代議士の工藤を通して新幹線の第2次計画が岡山のどこを通るのかを調べ、三星銀行への口利きも頼み、舅には儲け全体の半分を渡したのだと言います。桔梗はこうなったら財津も工藤もゆすってやると言い、証拠を集めるため、倍返しにするから50万を貸してくれと陽子に言います。
陽子は理事さんのために理事さんと別れろと中江に言われたと言い、記念に写真を写したいと財津に言います。そこへ中江が来ると、あわててカメラを持ち去り、この女は金のために何でもやる女で、私のゆすりの道具だったのだと財津に言い、この女とは別れてもらうと言いますが、陽子は「ごめんなさい。始めはそうだった。でも今は好き。私の言葉を信じて。もう一晩だけ一緒にいて」と言います。中江は「桔梗と一緒に我々をゆすろうとしてるんなら、2度とマンションに来るな」と言い、財津も去ります。
中江は桔梗の滞在先を訪れ、宿主を買収し、陽子が来て、彼女からの電話もあったことを知り、自分が来たことに対する口止め料を宿主に払います。一方、写真に失敗した桔梗は、今度はテープに汚職の証拠を録音しようと言い出しますが、財津は2度とマンションには来ないと陽子は言います。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)