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ジャン=リュック・ゴダール監督『メイド・イン・USA』

2011-04-21 00:04:00 | ノンジャンル
 ジャン=リュック・ゴダール監督の'66年作品『メイド・イン・USA』をスカパーの洋画★シネフィル・イマジカで再見しました。
 婚約者だったリシャールの死因を突き止め復讐を遂げるため、ポーラ(アンナ・カリーナ)はアトランティック・シティのホテルにやってくると、リシャールが死んだ現場に居合わせたチフスが訪ねてきます。ポーラは彼に死因を尋ねますが、彼は秘密だと言って何も話そうとしないため、ポーラは彼を殴って失神させると、彼の甥であるデヴィッドが現れ、小説をタイプし始めます。リシャールの検死を行った医師を訪ねたポーラはやはり何も聞きだせません。リシャールの遺品を引き取りに行ったポーラは何者かに襲われ、気が付くと、リチャード・ウィドマーク刑事(ラズロ・サボ)がいて、リシャールの声が録音されたテープを聞かせてくれますが、それは単なる政治アジテーションでした。刑事にホテルに連れていかれると、デヴィッドの恋人とチフスが殺されていて、彼女は容疑者として逮捕されます。ウィドマークは彼女を連れ出し、チフスが悪徳ジョーの片腕だったことを明かし、彼女の手錠を外します。ポーラに電話をかけてきた女性にポーラが会いに行くと、その女性はリシャールのことで拷問を受けたことを告白します。リシャールの以前の勤め先を訪れたポーラは、その従業員が以前リシャールからプレミンジャー通りにある彼の家で何かの計算を頼まれたことを教えてくれます。ポーラはウィドマークの部下であるドナルド(ジャン=ピエール・レオ)から、自分がチフスらを殺したことを打ち明けられ、彼を射殺します。そしてウィドマークの同僚から、チフスらの殺害は私立探偵の仕業だと分かったのでウィドマークが捜査を中止したことを伝えられますが、ウィドマークはポーラに今回の事件がモロッコの左翼政治家を暗殺したベン・バルカ事件と関連していたことを示唆します。ポーラはプレミンジャー通りのリシャールの家にウィドマークをおびき出し、罠をかけて彼がリシャールを殺したことを白状させ、デヴィッドの協力を得てウィドマークを射殺します。そして証拠を消すためにポーラは、デヴィッドも射殺します。ポーラは偶然に出会った元同僚のジャーナリストの車に乗せてもらい、今回の事件を本に書くと言いますが、元同僚は左翼や右翼といった区別はもう時代遅れだと言うのでした。
 話が錯綜していて付いていけませんでしたが、鮮やかな原色が使われた画面と、トレンチコートを着こなすアンナ・カリーナのしなやかさに魅了されました。詳細に関しては、この映画の評論としては決定版とも言える山田宏一さんの『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』の文章を是非ご覧ください。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)