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愛と不思議と恐怖の物語 7人の監督がおくる7つのショートストーリー

2010-06-26 17:20:00 | ノンジャンル
 『愛と不思議と恐怖の物語 7人の監督がおくる7つのショートストーリー』をDVDで見ました。
 鶴田法男監督・脚本『瀕死体験』は、肉体を抜け出てしまった霊魂の一人称カメラ、下村勇二監督・脚本・編集『KACHOSAN』は、さえない新任課長がぼったくりバーで超人的な大立ち回りをする話、片岡美子監督・脚本『「暮らし」と「住まい」』は、洗濯物のパンティを見つけた男の話、鴻上尚史監督・共同脚本『宇宙に一番近い場所』は、自殺した恋人が書いた落書きをたどり、自分も死のうとして思いとどまる女の話、中田秀夫監督『進路指導室』は、急に就職しようと言い出した高3の娘と父の進路指導室での口論と和解、ケネディ・テイラー監督・脚本『浴槽の死美人』は、死体発見現場をビデオ撮影するクルーの話、黒沢清監督・脚本・撮影・編集『タイムスリップ』は、タイムスリップについての講義をする男(大杉漣)が自分の話の通りにタイムスリップしていくうちに精神がぶっ壊れていく話です。
 面白いのは圧倒的に黒沢監督作品で、最後に大杉漣がヒトラーのように手を挙げて「タイムスリップ」と連呼し始め、学生にもそれを強制するラストには爆笑しました。南津軽を舞台にしたしみじみとした中田作品も捨てがたかったと思いますが、それ以外は正直楽しめませんでした。黒沢作品のためだけでも見る価値はあると思います。腹を抱えて笑いたい方にはオススメです。