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秋山則照『遊』

2010-06-07 18:17:00 | ノンジャンル
 地元の文筆家・秋山則照さんの'07年作品『遊』を読みました。日本や外国での紀行文を中心に収録した本です。
 秋山さんの本を読んでいて一番に感じるのは多くの偶然の出会いに恵まれていることです。お父様の命日に行われた円覚寺の布薩会でお父様が昔世話した人と会ったことなど、枚挙に暇がありません。また、前作『私の心残りシュークリーム』に書かれていたことで忘れていたことは、円覚寺が元冦で亡くなった人々の霊を慰めるために建立されたことでした。加えて、戦前は野球より相撲の方が人気があったことなど、新しく知ることになったことも多く、秋山さんが参加されている、「書き方教室」『道程の会』、丹沢の山歩きをされている『丹秋会』にも参加してみたいと思ったりもしました。前作で秋山さんに多くの点で縁を感じると書きましたが、本作でも秋山さんが厚木市の東町スポーツセンターによく行かれていると聞き、私も少なくとも月に一回はそこを利用させてもらっているので、どこかでお会いしているかもしれないなあと思ったりもしました。
 この本を読んで増々ご本人にお会いしたい思いを強くしました。登山や海外旅行の紀行文としても読みごたえがあると思います。オススメです。