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ジョルジュ・ペレック『人生 使用法』

2010-06-05 18:33:00 | ノンジャンル
 今日、近くの公民館主催で天城ハイキングをしてきました。いつもいくスーパーのレジで働く人も見かけたりしてコミュニティの楽しさを満喫しました。また機会がありましたら、参加したいと思います。

 さて、ポール・オースター『空腹の技法』で紹介されていた、ジョルジュ・ペレックの'78年作品『人生 使用法』を読みました。
 パリのアパルトマン。ボーモン夫人の夫で考古学者のフェルナンは伝説の都市の発掘を試みた後自殺します。秘密結社「三自由人」のメンバーであるヤシカゲ・シヨミツは新たなメンバーに試練を与えています。レイディ・フォースライトの老御者は主人の大事にしていた時計を壊してしまいます。ボーモン夫人の二人の孫娘に関する挿話。ジグソーパズル完成後にバートルブースは絵画を復元することをガスパール・ヴァンクレールに命じます。ヴァンクレールに雇われたモレレは物理と化学の実験に没頭し、爆発で指を3本失います。画家ハッティングの使用人ジョゼフとエテル。住み込みで働く16才の娘ジューン・サットン。ハッティングのアトリエの描写。‥‥。
 全99章、700ページを超える大著ですが、11章まで読んだところで先を読むのを断念しました。理由は上のあらすじからも分かるように、延々と続く脈絡のないエピソードの短調さに辟易したからです。訳者の解説を読むと、この小説には様々な仕掛けがしてあるとのことですが、読んでいる間にそれに気付くことのできる態のものではなく、解説を読んで感心するといったレベルのもので、読書体験に直接つながるものではありませんでした。
 古典的な小説が好きな方は読破できるかもしれません。そういう方にはオススメかも。