うれし涙を見るために・・・芽育学院

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終戦記念日の巻

2018-08-15 11:19:51 | koi先生より
こんにちは!


koiです。


今日は終戦の日。


僕を含め、戦争の記憶がない子ども達も、今日一日は戦争や過去のことをかんがえてもいいんじゃないかな。


ということで、中学生や高校生の社会の勉強のためにも、改めて第二次世界大戦の流れをざっくりと見てみましょう。


第二次世界大戦とは1939年にドイツのヒトラー率いるナチス党がポーランドに侵攻し、当時、ポーランドと同盟を結んでいたイギリス、フランスがそれに対抗しドイツに宣戦布告したことにより始まりまった戦争です。

 
ドイツは第一次世界大戦に敗北して領土をとられて賠償金も支払わなければならない立場に追い込まれます。


そこにアメリカから端を発した世界大恐慌がやってきます。


この恐慌に対してアメリカではニューディール政策、イギリス、フランスではブロック経済というのを行います。


この政策は自分達の国や植民地、自治領だけで貿易を行い、他の国からの輸入品には高い税金を掛けて外国の商品が入ってこないようにしましょうという政策。


これによって自分達の国や息のかかった国だけで経済の交流を活性化させて恐慌を乗り切ろうとしたんです。


しかし、これは植民地や領土をたくさん持っていないとできない政策だったので、持っていない国では輸出品に高い税金(関税)を掛けられてしまっているので貿易がさらに悪化していくことになるんです。


当時、その植民地を持っていない国といえばドイツ、イタリアですね。


ドイツは第一次世界大戦に負けて領土とられちゃってますし、イタリアは勝利した方だとはいえこれといった領土を得たわけではなかったのです。


これらの国では、「もう、多少強引でもいいから、誰かこの状態をどうにかしてよ~」と国民は強いリーダーシップをもった人物を待ち望むことになります。


そこに現れたのがドイツではヒトラー、イタリアではムッソリーニでした。


そして彼らはファシズムという考えに走っていくことになります。


ファシズムとは簡単に言ってしまえば独裁政治によって軍事力を強化し、海外進出を狙おうという考えです。


1937年、ドイツが動き出し、ヒトラーは東方に拡大政策をとることを宣言。


ただ、ドイツの周りにあるイギリス、フランスもそうそうドイツのいいようにはやらせておきません。


ドイツとの戦いの準備を始めます。


このイギリス、フランスの動きにドイツはどうするのか?


なんとスターリン率いるソ連と手を結ぶのです。


ドイツにしたらイギリス、フランスと戦争を始めた場合、ソ連まで敵に回したら挟み撃ちになっちゃいますね。


地理的にドイツはイギリス、フランスとソ連の間にありますから。


ソ連はソ連で日本が怖かった・・・。


当時の日本とソ連は警戒しあっていましたからソ連としても日本とドイツの挟み撃ちは避けたかった。


そこで、ドイツ、ソ連の間で独ソ不可侵条約、つまりお互いの領土は攻めないようにしましょうと約束をしたのです。


この条約を結ぶことに成功したドイツは、ついにポーランドへの侵攻を開始します。


ここに第二次世界大戦が始まるのでした。


日中戦争中であった日本も長期化する日中戦争の打開策としてドイツ、イタリアと同盟を結ぶことを決意します。


日独伊三国軍事同盟ですね。

しかし、1941年、この年が第二次世界大戦の分岐点となっていきます。


まず、これまで中立であったアメリカがイギリスなど連合国側に武器の援助を始めます(1941年3月)。


これにより孤独に戦っていたイギリスは強い後ろ盾ができることになりました。


ドイツは、イギリスへの本土侵攻に向けて連日のように空爆をしますがドーバー海峡の制空権は奪うことがなかなかできない。


そこでドイツは1941年6月、矛先を変えてソ連の石油資源に狙いをつけます。


独ソ不可侵条約を一方的に破棄、ソ連への侵攻を開始します。


ドイツは、一時はモスクワ付近まで迫るほどの勢いを見せますが、ソ連の反撃と強烈な寒さにやられ苦戦を強いられます。


ドイツと同盟を結んだ日本では、1941年12月にハワイの真珠湾を攻撃。


日本とアメリカは太平洋戦争に突入し、日本との同盟国であるドイツ、イタリアもこれによってアメリカに宣戦することになりました。


そして、1942年。日本はミッドウェー海戦で主力空母の殆どを失い、歴戦のパイロットの多くを失うとアメリカの攻撃によりサイパン、グァムを失い本土が爆撃機で空爆されるようになっていきます。


一方、ドイツもソ連との争いで第二次世界大戦最大の攻防戦といわれるスターリングラードの戦いに敗れついに敗走。


イタリアではアメリカ、イギリス連合軍に上陸され、ついにムッソリーニが失脚。1943年9月にはイタリアは無条件降伏をします。


さらに1944年6月には連合国軍は西からドイツ軍を粉砕していく為に100万もの軍でノルマンディー(フランス)に上陸。


ドイツはこれによって8月にはパリを解放。


追い込まれたヒトラーが自殺すると1945年5月にドイツも無条件降伏を受け入れます。


そして、1945年の8月には広島、長崎に原子爆弾が落とされ、ついに日本も八月十五日に無条件降伏。


こうして、第二次世界大戦は終結することになるのでした。 


とまあこんな流れです。


字だけ追うとこれだけですが、その中にはたくさんの悲劇と犠牲になった方々がいます。


人間が歴史を学ぶ理由は、間違った歴史を繰り返さないため。


社会も暗記科目と割り切らないで、しっかりと学ぼうね。


ということで、『硫黄島からの手紙』


戦争映画はあまり好きじゃないけれど、見なきゃ感じられないものもあります。


ぜひ。


ではまた。