海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ノルトライン=ヴェストファーレン州、夏休みの延長を考慮」と題する『ツァイト・オンライン』の記事。

2009年08月05日 | 健康
本来は、8月17日にノルトライン=ヴェストファーレン州では、新学期が始まる予定だった。しかし、場合によっては、生徒たちはしばらく在宅しなければならない。なぜならば、この州は、豚インフルのせいで、学校の夏期休暇を延長することを考慮中である。WHOは、病気のこれ以上の蔓延を停めるために、こうすることを提案していた。これまで、世界中で、700人が「アメリカ風邪」で死んでいる。
ノルトライン=ヴェストファーレン州では、週末までに、2,827人の発病者が数えられたが、これは他のどの州よりも多い。この感染でドイツで死亡した人はまだ誰もいない。授業が今週木曜日に始まる連邦諸州からの認識がある場合には、ノルトライン=ヴェストファーレン州でも最終的に決定するだろう。ブレーメン、ニーダーザクセン、チューリンゲン、ザクセン=アンハルトは、学期開始を遅らすことに反対する決定を行ったが、豚インフルがほとんど増えないだろうと期待している。
最初の4つの州の学期初めは、ノルトライン=ヴェストファーレン州にとってテスト・ケースであり、その開始後に決定が下されるだろうと保健省の報道官は『ツァイト・オンライン』に語った。パンデミックが急速に拡大するということが分かれば、ノルトライン=ヴェストファーレン州では、休暇延長を考慮するだろう。
H1N1の症例の増加が防がれるかどうかは、専門家委員会も解明する必要があると言っている。科学者と実務家と公共衛生機関からなるチームは、来週、火曜日に対応する提言を行う予定だ。
ノルトライン=ヴェストファーレン州の教員組合は、特に予測が、秋以降の症例増加を予測しているから、より長い休暇は「現在のところ強制的ではないと見なしている。組合の議長であるアンドレアス・マイヤーラウバーは、学校を閉鎖する代わりに、予防注射が入手可能になるや否や、すべての教員に対して、免疫接種をするように要求した。それ以外に、学校内の衛生状態が改善されねばならないと述べた。「児童が学校で石鹸で手を洗うということは、だいぶ前から励行されていない」とマイヤーラウバーは。『ツァイト・オンライン』に語った。
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「1991年以来行方不明だった米軍パイロットの遺体見つかる」と題する『ワシントン・ポスト』紙の記事。

2009年08月03日 | イラク問題
海軍大佐マイケル・スペイチャーを見つけるのに20年かかった。彼の乗った戦闘機は、湾岸戦争第一日に、打ち落とされたが、日曜日に、米軍は、イラク・アンバル県の人里はなれた砂漠に住んでいるイラク人が、米国海兵隊員を埋葬場所に案内したことで、遺体が発見した。
 スペイチャーの運命は、彼の搭乗機が1991年1月17日にイラク西部で撃墜されて以来、いくつかのハイレベルの国防省の調査や何百という噂や無数の陰謀説の主題であった。彼の友人や家族は、スペイチャーが消息を絶ったとき、まだ、よちよち歩きだった二人の大学生を含めて、彼が見つかるだろうという希望を諦めなかった。
 歯の治療記録に基づいて、ロックビルにある国防省の病理学者たちは、顎の骨と頭骨の一部を含む遺体がスペイチャーのものだということを確認することが出来た。国防省は、また、遺体のDNAテストによって、それらが海軍大佐のものだとういことを決定的に確証するつもりである。これらのテストの結果が出るまでに24時間かかるだろう。
 海兵隊員を操縦士の埋葬場所に案内するのに、米軍のイラク侵攻以来、なぜ6年もかかったのかという理由は明らかでない。スペイチャーの搭乗機が墜落したアンバル県は、イラク戦争の間、スンニー派の武装勢力の中心地であり、イラクで一番、暴力行為が行われた地方だった。2006年末、それまで、「イラクにおけるアルカイダ」と結託していたスンニー派部族は、スイッチを切り替え、米軍と共同で過激派と戦うことにした。
 先月初め、一人のイラク市民が海兵隊兵士に近づき、自分は米軍機が墜落した場所を覚えているほかの二人のイラク人を知っていると言った。海兵隊は、二人の証人を見つけ出したが、彼らの一人は、ベドウィン族の一グループがスペイチャーの遺体を埋葬したとき、自分はその場に居合わせたと述べた。二人のイラク人は、スペイチャーの遺体が見つかった墜落現場に海兵隊員を連れて行った。海兵隊が、スペイチャーの骨を見つけるのに数日かかった。国防省は、なぜベドウィン族がスペイチャーを埋葬することを選んだのか説明しなかった。ベドウィン族が遺体に対する尊敬の念から彼を埋葬したということは可能である。(中略)スペイチャーの家族の代弁者は、日曜日に、AP通信に対して、自分は国防省が彼を見つけるのを決して諦めなかったことを喜んでいると述べた。「家族は、捜索を諦めないでほしいという家族の要望を国防省が受け入れたことを誇りに思っている」と家族の代弁者であるシンディ・ラキダラは述べた。
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