海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「イラクで19万挺の自動小銃が行方不明に」と題する『ヴェルト・オン・ライン』の記事。

2007年08月07日 | イラク問題
アメリカ国防省は、イラクで約19万挺の自動小銃とピストルが行方不明になっていることについて憂慮している。米国議会のある調査報告によると、国防省は、武器の痕跡を見失なったとのことである。これらの武器は、2004年と2005年にイラク治安部隊に与えられた。けれども、現在、それがどうなったかについての陳述がない。
 米国の会計検査院の報告書によると、アメリカ軍は、米国が2004年から今年の初めまでにイラク治安部隊に与えた武器の30%について何が起こったか知らない。2003年以来、米国は、イラク軍を武装させるために、192億ドル(2兆3000億円)を支出した。
 イラク治安部隊の有効性は、ワシントンでは米軍撤退の重要な条件だと見なされている。国防省は、最近、更に、治安部隊の訓練と装備のために、200万ドル(2億4千万円)を議会に要求したばかりである。
[訳者の感想]「こりゃだめだ」というのが私の感想です。反政府勢力は、今や、米国の武器でイラク軍や米軍を相手に戦っているのでしょうか。サウディ・アラビアや湾岸諸国にも武器を供給する約束をライス国務長官は、したらしいのですが、それがアメリカのために使われるかどうかは怪しいと思います。ベトナム戦争の時でさえ、これほどひどくはなかったと思います。政府軍で武器をもらうと、そのまま反乱軍に寝返りという連中がいるのかもしれません。それにしても、これほど大量の兵器をどうやって運んだのでしょうか。そしてそれをどうしてアメリカ軍は見逃したのでしょうか。まさか、米軍のなかに反乱軍を助けているグループがいるということはあり得ないと思うのですが。
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