パカパカファーム厚賀分場のあと、我々一行は広尾TCの聖地とも言える木村秀則牧場を訪れました。
木村秀則牧場には、現在、募集馬は在厩していませんが、さすがに北海道に来ていてここを素通りするわけにはいきません。。(と考えるのは、私のような古~い会員だけかもしれませんが(^^;))
でも、募集馬がいなくても、ここには今まで大変お世話になった馬、これからお世話になるであろう馬がいるわけで、この日も広尾TCを支えてきた功労馬であるミスペンバリー、そしてこれからの広尾TCを支えていくと思われるパラスアテナに会うことができました。(押している中での訪問ですから、クラブも時間調整に使ったわけじゃないと思います!)
ミスペンバリー(父Montjeu、母父ハイエステイト):クリサンセマム、エタンダール、ディメンシオン、パンサラッサ、そしてマグナムインパクトなどの母!
パラスアテナ(父ルーラーシップ、母ステラリード):モーリス受胎中!
GCでもお馴染み、世界の木村秀則氏!
ミスペンバリーについては、言うまでもなくパンサラッサの母として有名になりました。でも、私にとっては大きくなり過ぎて大成できなかったマグナムインパクトやアシタカの母としてもとても大切な思い出を提供してくれたお母さんで、むしろパンサラッサの出現で有名になりすぎて、何だかフワフワした気持ちになっているぐらいです。
そのミスペンバリーは功労馬として木村秀則牧場で余生を過ごすとのことですが、特徴である背っ垂れがさらに顕著になったことを除いては、まだまだ若々しく動ける…どころか元気に立ち上がったりしているそうです(^^)
まあ、ミスペンについてのエピソードは多くの方が知るところになりましたが、こうやって木村さんから話を聞くたびに、だよなぁ… ですよねぇ… みたいな連帯感が味わえるのも、長くこの遊びをやっているご褒美なのかもしれません。
ところで、ミスペンバリーはすでに繁殖牝馬を引退、現1歳のレイデオロの牡馬がラストクロップになります。そして、その1歳牡馬はこの秋の追加募集でラインアップされるはず…との憶測がまことしやかに囁かれており…。もちろん、私もそう考えている一人なわけですが、だからと言っていくら米山代表を問い詰めても、一口馬主が制度上金融商品である限り『届け出前の勧誘』は禁止事項のはずで、口が裂けてもポロリするわけにはいかないんですよね、多分。。
ただですね、そうは言っても追加募集の顔触れだってあと少しで公表可能な状態になるでしょうし、ここは空気を読んでジッと発表を待つのみです。ミスペン最後の産駒がレイデオロの牡馬となれば、ある意味、ディメンシオン’22以上の争奪戦になるはずで…。いや、それでも頑張れば好きなだけ出資できるのが広尾TCの良いところ、抽選とかバツとかマルとか実績とか、そんなことに関係なくみんなで盛り上がりたいと思います(^^;)
(そう言えば、追加募集にはマル外がどうしたとか、はずみでY代表がポロリしていたかも…)
一方のパラスアテナについては、雑談タイムに木村さんと2020年秋華賞の話で盛り上がりました。
いやホント、あのレースでパラスアテナが直線に入った時、こりゃあデアリングタクト差しちゃうんじゃね!?と思いましたし、ゴールした瞬間は絶対に3着だと思いましたから…。しかし、未だに木村さんがあの時のパラスアテナは3着だった!と信じておられるのは、すごく気持ちが分かる以上に共感できてしまいます(^^ゞ
あ、ちなみに木村さんはパラスアテナのポテンシャルをすごく高く評価されていて(これは生まれたばかりの仔馬時代からそうでした)、ステラリードのあとを継ぐ基幹繁殖牝馬になってくれると期待をしておられました。(気性面の問題から3歳秋以降急に走らなくなったことを差し引いても、確かに当時第一級のスピード能力を持っていたと思います)
今お腹の中にいるモーリス産駒もそうですが、この血統でスピードに優れたモーリス産駒が生まれるとしたら確かにとても楽しみですし、ウェルシュステラ、ステラリード、パラスアテナと広尾TCゆかりの血統がしっかり続いていくことは、生産を基盤として夢を追い求めていくクラブの方針に全く一致していますからね。
ということで、ミスパンバリーやパラスアテナ、木村さんのお話について書いているとなかなか終われなくなってしまいます。まだ報告すべき募集馬もたくさん残っていますので、懇親会時を含めて木村さんからお聞きした募集馬関連のこぼれ話については、各馬の紹介記事で(可能な範囲で)触れていきたいと思いますm(_ _)m
ツアー報告の4頭目はパカパカファーム厚賀分場在厩、フォーエヴァーユアーズ’22です。
本馬は現在満口直前となっていて、困ったことに(?)その気になればまだ買えちゃいます。私はリアルスティール産駒の半兄に出資をしていますので、その関連で簡単にその気にならないよう注意しながらの見学でした(^^;)
フォーエヴァーユアーズ’22(牡、父シルバーステート、母父Motivator)美浦・中舘英二厩舎
掲載可能な動画をリンクからのみ限定公開しています⇒ https://youtu.be/SWio3RSLBWE
パカパカ厚賀さんには、以前、個人的に行った牧場見学でとても親切に対応頂きました。そういうご恩はなかなか忘れられないものですし、相変わらず広々とした綺麗な牧場で、とても気持ちが良かったです(^^)
それはさて置き、フォーエヴァーユアーズ’22の現状についてです。
当初は5月生まれよいうこともあり、他馬に比べて小柄な印象だったものの、このひと夏でしっかり成長してくれて、現在、馬体重は425kgまで増えているそうです。また、体高は150cm程ながら中身がしっかりしてきたこと、さらにはまだトモが高い体型なので今後も成長するでしょう、とのことでした。
また、半兄(トゥジュール)がスラッとしたリアルスティールっぽいカタチなのに対し、本馬は母フォーエヴァーユアーズっぽさを感じさせるとのこと。私はお母さんをよく知らないのですが、確かに兄とも父ともイメージは少し違うようです。そのあたり、好みもあるので一概には言えませんが、個人的には半兄の方が『目立つタイプ』なんじゃないかとは思います。
ただ、半兄は屈腱炎になってしまいましたしねぇ… あ、それは本馬とは関係ないっすね(^^;)
22年産の本馬は飼い喰いも良く、コンディションも至って良好とのこと。パッと見バランスが良くて欠点が少ないだけに、今後の成長とトレーニングによる馬体強化次第では、見違えるほど良く変わっていく可能性もありそうです。
性格的には悪さをするタイプではないものの、小柄な身体で大きな同世代の馬たちに平気で向かっていく負けん気の強さを持っているそうです。決して大型馬ではないだけに、そういう気の強さは競馬に行っての武器になるかもしれませんね。
ということで、この世代の出資馬が飽和に近づいている私としては、今すぐに出資…にはならないものの、少し長い目で変化を見守っていきたい一頭です。今現在の『満口直前』がいつまでキープされるのか、いわゆる売れ行きとの関係も出てきそうですが、ここはグッと冷静になって、しばし様子見をさせてもらおうと思いますm(_ _)m
*記述した内容、表現の間違い、勘違いなどは全て私の責任です。
*掲載した画像、リンク先の動画についてはクラブにお示し頂いたガイドラインに沿っているつもりですが、何か問題があればメッセージ等で御一報ください。
*例によってではありますが、募集馬への出資はあくまで自己責任でお願い致します。
ツアー報告の3頭目はシンボリ牧場在厩、シンボリバーグ’22です。
すでに満口となっている矢作厩舎所属の本馬には私も出資をしています。血統的には広尾TCお馴染み…というわけではないものの、矢作先生のモズアスコット産駒への本気度を考慮したと言いますか、そもそもゴッドフロアー’22とどちらか走るか分からない以上、両方行っちゃえ!的な気持ちがあったのも事実です。
なので、本当のところはどんな仔なんだろう?と考えつつの見学でした(^^ゞ
シンボリバーグ’22(牡、父モズアスコット、母父ダイワメジャー)栗東・矢作芳人厩舎
歩きの動画をリンクからのみ限定公開しています⇒ https://youtu.be/SVWCWPFHxeA
本馬についてはちょうどこの前日(9/29)に測尺を行ったそうで、体高150.4cm、胸囲176cm、管囲20cm、体重は449kgとのことでした。5月末から比べると体高は約3cm、胸囲は6cm増えていますね。
成長に関しては『至って順調』とのことで、充分に成長してきたのでいつ次のステージ(育成場への移動)に進んでもおかしくない状態だそうです。測尺に関連するところでは、体高が低めなのはモズアスコットも同様なので、あまり心配いらないだろうと…。本当にそうかどうかは何ともですが、丸いお尻や厚い胸前、全体の肉付きを見ていると、体高についての心配より頼もしい印象を強く受けたのは確かです。
さらに、今年の北海道が異常な暑さに見舞われたことに関しては、多少の皮膚病があったくらいで飼い葉喰いが落ちることもなく、馬体重も着実に増えるなど順調に過ごせたとのことでした。
日々の過ごし方については、今まで一緒に放牧されていた牡馬の仲間が(セリ準備のため)移動してしまった関係で、なんと1頭だけの昼間放牧(10時間程度)になっているとのこと。なるほどそんなことがあるのかという話ながら、どちらにしても近々育成場(シュウジデイファーム?)に移動をするでしょうし、とにかく無事に過ごしてもらえればと思います。
性格は基本的に大人しく扱いやすいタイプとのこと。この日は大人数に多少驚いていたようですが、だからと言って暴れるような素振りもありませんでしたし、おそらく気性面で大きな心配をする必要はなさそうです。
あとは出資者の贔屓目込みの感想になりますが、とにかく馬体に幅があって頑丈そうなので、ダートの1200~1400mで長く活躍してくれそうだなと。。矢作厩舎なのでハマれば一発ありそうですし、出走レースを数多く応援できそうで楽しみです(^^)
いや、普通はですね、この馬はどんな成長をしてくれるんだろう? 距離適性や芝、ダートは? などとアレコレ考えたりするのですが、本馬に関してはダート短距離をパワーとピッチ走法の掛け合わせでゴリ押しするタイプにしか見えませんでした(^^ゞ もちろん個性に合った舞台で強ければ何の問題もないワケで、矢作先生がこの馬をどう導いてくれるのかにも注目したいと思います!
*記述した内容、表現の間違い、勘違いなどは全て私の責任です。
*掲載した画像、リンク先の動画についてはクラブにお示し頂いたガイドラインに沿っているつもりですが、何か問題があればメッセージ等で御一報ください。
*例によってではありますが、募集馬への出資はあくまで自己責任でお願い致します。