今年年頭の記事でも紹介しましたが、昨年末、JA静岡経済連の情報誌『スマイル』50号が
発行され、全編、特選和牛静岡そだちを特集しました。
あらためて、「特選和牛静岡そだち」を紹介すると―
◇素牛(子牛)は黒毛和種の雌牛。きめ細やかで柔らかく、サシが入りやすい。
◇飼料は以下をバランスよく与える。
○配合飼料・・・大麦(牛を成長させる)、トウモロコシ(肉に甘みを与える)、オリジナル飼料クイーンビーフ(企業秘密)
○粗飼料・・・牧草チモシー(ビタミン豊富で高カロリー)、良質の稲藁
◇飼育では牛にストレスを与えず、換気や衛生管理に万全を施した環境で、同じ肥育マニュアルと飼料給与を遵守。
◇以上を守って生産した牛肉のうち、肉質等級3等以上で、JA静岡経済連の肉質認定員が認めたもの。
この条件をクリアするのはかなりのハードルだそうですが、今のところ、県下で認定農場28戸で2238頭、委託農場11戸1728頭が飼育されています。こちらの農場リストを参照してください。
この静岡そだちの美味しさを、私がインタビューした廣澤直也さん(レストランプロデューサー)が的確に解説してくれました。
初めて「静岡そだち」を食べたときのことは忘れられません。全国津々浦々、さまざまなご当地牛肉を食してきた自分にとっても、ビックリするような美味しさでした。香りと旨味があり、加熱した際の融点が低いので短時間で脂分がとろけてくる。脂も上質ですから、胃にもたれず、箸が進みます。
「本当の肉の美味さは、鼻で味わう」というのが私の信条です。静岡そだちは、とくに、口から鼻に抜ける上品な香りが素晴らしい。「この肉なら、あれこれ小細工せずシンプルに、肉の味そのものを堪能できる食べ方がいいだろう」と直感できました。
静岡の焼肉店では、タレ焼きが主流のようです。対抗して新たなタレを創作したとしても、地元の人々が慣れ親しんだ老舗焼肉店のタレにはかないませんし、静岡そだちの肉質を味わうには、タレよりもむしろ、塩やワサビのほうが合う。幸い、静岡はワサビの特産地。必要量をすぐに調達できるというのは他県にない静岡の強み。これを活かさない手はありません。<スマイル50号特選和牛静岡そだち特集P5より抜粋>
今回の特集で全面的に紹介したJA静岡経済連直営店『駿府の肉処静岡そだち』では、静岡そだちをまるごと1頭仕入れるので、シャトーブリアン、ハネシタ、ミスジ、トモ三角などなかなか口にできない希少部位にもお目にかかれます。
・・・といっても、焼肉店にめったにいく機会のなかった私には、「サーロインってどこの部位?」ってな素人質問しか出来なかったため、経済連のほうで次のようなシートを作ってくれました。
駿府の肉処静岡そだち、JAグループの総力を込め、食材や地酒もオール静岡産&お手ごろ価格で楽しめるため、昨年末は予約がとれないほど盛況でした。
JA静岡駅から県庁へ向かう御幸町通り、江川町交差点角という、繁華街から少し離れた官公庁街で、土日のランチなら空いているかも、と、先週土曜日に友人とランチに行ったときも、表に目立つ看板がないのに満席状態。ランチメニューでは一番お高い3000円の特選焼肉ランチを頼んだ友人は「この内容なら安い安い」と大満足で、夜、家族で来たい!と喜んでいました。
私が頼んだのは1200円の焼肉Aランチ(写真)ですが、静岡そだちカルビ&モモもさることながら、静岡県産金豚王が甘く柔らかい絶品豚肉でした。野菜や果物も県産野菜オンリー。これでドリンク付きで1200円はかなりの値ごろ感がありました。
さて、スマイル50号では巻末で静岡そだち500gが当たる読者プレゼントを実施中です。今週末1月31日(金)が締め切りですので、ふるってご応募くださいね!