8月8日(水)、ジェイコブレイクのRVビレッジを出発して次に向かったのは、ユタ州のケナブという町。午前中は西部劇の映画村みたいな
ロケミュージアム「リトルハリウッド」を訪ねました。
この町はハリウッド西部劇のロケのメッカだったようで、往年のスターの足跡が町のストリートにあちこち飾られていました。
ランチはまたまたサンドイッチと地ビール。ホント、何種類あるんだと
思えるほどの地ビールラインナップ。ビール好きにはたまりませんな。
午後は、妹夫婦が訪問を熱望していたという世界最大級の動物保護施設を持つベストフレンズ・アニマルソサエティのサンクチュアリを訪ねました。ペット愛好家の方ならご存知かもしれませんが、私は初めて聞きました。
3万3000エーカー(4000坪=東京ディズニーランド260個分)という敷地に、イヌ、ネコ、ウマ、ヤギ、鳥類、ウサギ他、野生動物を含めて約2000匹の、保護が必要とされる動物が暮らしており、専門の獣医師やセラピストが常駐しています。
治療の施しようのない動物を苦しみから解放するための安楽死以外は、どんな理由があっても絶対に“No Kill”(殺処分しない)というポリシー。ふつうの動物シェルターで、里親が見つからずに殺処分されるような動物も受け入れ、心と体のリハビリを受けさせる。高額の高度医療が必要でも、回復の見込みがある場合は必ず治す。そして、仮に里親が見つからずとも、一生ここで安心して暮らせるようになっています。
驚くのは、施設の運営がすべて民間からの寄付でまかなわれているということ。ペット関連産業とのタイアップはもちろん、パートナーとなってくれた衣料品や雑貨類のメーカーの人気商品にベストフレンズのロゴを入れてもらって少し割増金額で販売。割り増し分を寄付にするわけです。私も売店で、Colombiaのベストフレンズロゴ入りポロシャツを買いました。
ほか、施設では活動を紹介した書籍やキャラクターグッズの販売等を積極的に行い、無料の施設ツアーを毎日開催しています。私たちもツアーに参加し、にゃんこやわんこたちが暮らすホームを見学しました。
このにゃんこ、初対面の東洋人にもこ~んな表情を見せるんです。ネコ好きの人ならたまりませんね・・・。こちらのビデオに、この団体が公開している地域猫(ノラ猫たち)の人道的な保護(去勢方法など)が翻訳されていました。
こちらはわんこが保護されているドッグタウンのホーム。檻の中には、厳しい眼で警戒心むきだしのわんこもいました。人から虐待を受けていたわんこのケアが難しいことは容易に想像できます。闘犬だったわんこのケアについて書かれたこんなレポートも見つけました・・・。
妹は、ハリケーン被害で飼い主を失ったor身捨てられたペットがこの施設に保護されたテレビのドキュメンタリーを観て、訪問を熱望したようです。一瞬、福島の避難区域に放置された家畜たちが野生化し、町の中を放浪している映像を思い浮かべました。
日本にも同様のアニマルシェルターがあると思いますが、ここまで徹底しているのかどうか、門外漢なのでわかりません。でも時々、テレビで、個人で膨大な頭数を飼って、ご近所から白い目で見られている・・・なんて人を見かけると、動物愛護に対する日米の感覚の違いを考えさせられます。
ちなみにこれは妹夫婦の愛犬カイちゃん、愛猫のママ&マディ(雌猫)&イーライ(雄猫)。先天性の病気を持っていて薬が欠かせない子たちなんですね。この子たちのためにモーターハウスを買って一緒に旅行しています。