杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

サンキューを伝えたい人・一祥庵の女将さん

2011-03-09 19:47:56 | アート・文化

 今日は3月9日でサンキューの日なんですね。感謝の気持ちを伝えなければならない人はたくさんいるのに、家にこもって悶々と原稿書きに追われています。せめてブログ上だけでも、と思い、執筆の手を休めて書いてます。

 

 

 とりあえず早急にお礼申し上げねばらないのは、昨年末の『酒と匠の文化祭』でもお世話になった岡部宿大旅籠柏屋の和食処一祥庵の女将・山内裕美さんです。

 

 現在、執筆中の文化活動支援団体の取材先に取り上げさせていたImgp3755 だいて、お忙しいところを取材にご協力いただきました。女将さんに改めて一祥庵というお店の成り立ちや、蔵コンサートやギャラリー等で地域に開かれた店作りに取り組まれている、その心意気をじっくりとうかがって、同世代(…たぶん)として真に心強く思いました。

 

 

 女将さんは「蔵づくりの素敵な建物をみなさんで共有したいから」「いろんなアーティストに出会えて自分が元気になるから、少しも苦じゃない」と殊勝なことをおっしゃいますが、市の公的施設である柏屋の中での活動には、さまざまな調整が必要でしょう。ふつうに考えて、公共施設、しかも歴史的建造物で営業するレストランの外部委託運営者が、自主企画で何かやろうとするなら、施設側の管理者の十分な理解が必要でしょうし、何かあった場合の責任を負うリスクもあります。周辺住民からも、いろいろな事を言われると思います。

 

 

 そんなリスクをすべて被ってくれて、私が『酒と匠の文化祭』を開いたときも一つも嫌な思いをすることなく、スムーズに運営をすることができました。たぶんこちらの目に見えないところで、いろいろな気配りをしてくださったのだと思います。

 それでも「私、マユミさんのファンだから」とニコニコしながら手を差し伸べてくださる女将さん。誰かの活動を支えるという仕事は、本当に、その人自身、懐深~い人じゃないと無理だろうとつくづく思う。すぐにムキになったり思ったことをストレートに口にしてしまう私なんぞ、女将さんの前では「人間がちっちぇ・・・」と恥ずかしくなります。

Imgp3960  

 

 そんな女将さんに、取材後、お礼だと言って3月5日夜の蔵コンサートに招待していただきました。

 出演はハスキーボイスでお馴染み・りりィさん。こんなビッグネームが呼べるなんて、改めて「女将さん、すげぇ・・・」と思ってしまいましたが、間近で聴いたりりィさんの生歌も「すげぇ・・・」の一語に尽きました・・・! 

 

 

 

 スタンダードの『私は泣いています』はもちろん、鳥肌が立ったのは、阿久悠さんのトリビュートアルバムでりりィさんが歌ったという、八代亜紀の『舟歌』。車で来てしまったので酒が飲めず、隣で徳利を傾けながら「しみじみ~のめば~」を地で行くおじさんたちを指をくわえて見るだけでした(苦笑)。当夜の様子は、一祥庵の頼れる広報ウーマンである、ぱらぽんさんのブログをご覧ください。

 

 

 改めて一祥庵の山内裕美さん、ありがとうございました。記事に使用する写真を提供してくださったぱらぽんさんにも感謝いたします! おかげで文化支援活動の人を紹介する記事を書くモチベーションが、ますます高まりました。みなさんに喜んで頂ける記事にできるよう頑張りますね!

 

コメント (4)
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