杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

上海研修ツアーその2

2009-09-28 18:50:06 | ニュービジネス協議会

 (社)静岡県ニュービジネス協議会の上海研修初日。静岡空港から上海浦東国際空港まで2時間30分の近さで、時差も1時間しかなく、空港に着いてもホントに海外か?と思えるほど。夕方に着いてバスに乗り換え、陸路、杭州へ向かいました。杭州は静岡県の友好姉妹省である浙江省の省都。浙江省には温州みかんの故郷温州市や紹興酒でおなじみ紹興市があります。お茶の産地としても有名で、お茶やみかんつながりで静岡県と仲良くなったんですね。紹興酒と静岡吟醸で友好酒縁都市になればいいのに…なんて思ってしまいました!

 

 

 杭州には上海からバスで3時間30分ぐらいかかりました。静岡―上海間より長いじゃんと参加者は少々不満顔。杭州に着いたのは夜8時すぎで、あわただしく食事してホテルに入ってこの日は終わってしまいました。

 

 

 

Dsc_0021  2日目はあいにくの雨。まずは開発中の銭江新城という新都心エリアの視察です。街中はそこそこ混んでいましたが、よく見るとバスやタクシーや営業車しか走っていません。ラッキーなことにこの日は月1回の市街地自家用車乗り入れ禁止日だとか。そんな日を設けなければならないくらい車社会になっているんですね・・・。

 

 銭江新城は、逆流する河で知られる銭塘江という大きな川のほとりに整備されたニュータウンで、日本でいえば横浜のみなとみらいとか、さいたま新都心みたいな感じ。国際展示場、金融センター、ビジネスセンター、ホテル、市民劇場、市民文化センター、超高層マンションなどが次々と建設されています。Dsc_0002 しかもこ~んな感じのインパクトあるデザイン。なんでも国際コンペでドイツ人が都市設計を、イタリア人が建物設計を担当したそうです。

 

 

 銭江新城管理委員会の広報担当者に聞いたところ、計画からたった7年でここまで出来ちゃったとか。あと3~4年で完成する予定で、総責任者の杭州市副市長が、計画当初から異動も交替もせず一貫して指揮を執っているそう。都市開発のようなビッグプロジェクトを進める場合は、一党独裁のトップダウンで何でもかんでもスピーディーに決められる政治体制というのが奏功するんでしょうね。工期が早く順調に進めば余計なおカネもかからないわけで、参加者からも「…何十年も前のダム建設計画を中止にするだの何だのって揉めてる日本に比べるとねぇ」というため息が聞こえてきます。

 

 

 

Dsc_0043  続いてガイドが市街地にある杭州大厦という高級デパートに案内したのですが、ブランドショップが立ち並ぶデパートなんか観ても意味ない!と男性諸氏がブーイング。「杭州の市民の生活感が伝わる場所へ行きたい」とリクエストし、急きょ下町の自由市場に行き先変更。野菜や肉や魚が所狭しと並ぶマーケットに入ってライチや甘栗を買い食いし、みなさん大満足でした。

 Dsc_0046 こちらは視察団長の鴇田勝彦ニュービジネス協議会会長(TOKAI副会長)と曽根正弘さん(テレビ静岡会長)。地元静岡ではスーパーでお買い物なんてされたことないと思うけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

 西湖のほとりにあるリゾートホテルで昼食をいただいた後、午後は霊隠寺のDsc_0076 見学と西湖遊覧。霊隠寺はインド僧彗理が326年に創建した1600年以上の歴史を誇る古刹です。今の建物は文化大革命で壊された後、再建されたもので、鮮やかな極彩色の伽藍や仏像は目にチカチカくるようです。…私が愛する奈良や京の古寺の仏像たちも、出来たばかりの頃はこんなハデハデな感じだったのかなぁと複雑な思いがしました。

 

 

 ほんとに五百体ありそうな五百羅漢堂には、自分の顔に似た羅漢さまが必ず見つかると聞いて、一生懸命探してみました。顔は似てないけど、本を持ってるこの人、MY羅漢さまDsc_0093にしようと思いました。杭州には中国最高峰の芸術大学である中国美術学院があって、この五百羅漢はそこの教授と生徒たちが作った像だそうです。

 

 

 

 

 西湖は面積6,38平方キロメートルの湖で、周辺の風景名勝区59平方キロメートル圏内は、中国でも指折りの名勝地。「蘇堤春暁・曲院風荷・平湖秋月・断橋残雪・花港観魚・柳浪聞鶯・三潭印月・双峰挿雲・南屏晩鐘・雷峰夕照」Dsc_0105 と称される西湖十景は歴代皇帝や詩人画人書家に愛されました。今回は雨中に遊覧船で30分ほど回っただけで、十景を堪能する余裕も雰囲気もありませんでしたが、この四字熟語を読むだけでその美しさが想像できますね。

 

 

 

 

 この後、オプション参加の足裏マッサージ!19人の参加者のうち13人が「行きた~い!」と喜びいさんで西湖の近くにあるホテルの併設マッサージサロンにDsc_0114 向かいました。男性客には若い女性の、女性客には若い男性のマッサージ師が着いて、3人ひと部屋でちんぷんかんぷんの会話をしながらワイワイ楽しく施術してもらいました(写真のモデルはニュービジネス協議会専務理事の末永和代さんです)。…イケメンマッサージ師くんたちでしたが、マッサージの腕はイマイチくんだったなぁ(苦笑)。

 つづきはまた。