救急一直線 特別ブログ Happy保存の法則 ー United in the World for Us ー

HP「救急一直線〜Happy保存の法則〜」は,2002年に開始され,現在はブログとして継続されています。

御礼 第19回臨床薬剤師のための講演会

2011年07月04日 01時54分03秒 | その他のお知らせ
薬物療法の最前線~医師が薬剤師に期待すること~

2011年7月3日(日)15:15~16:15 抗菌薬のTDMに関する講演をさせて頂きました。
多くの皆さんに,拝聴して頂き,実にありがとうございました。

テーマは,救急・集中治療医学革命であり,
内科専門医 7万2000名に対抗する1,800名レベルの救急専門医,
そして実動250名レベルの集中治療専門医の今後の世界観を語りました。

多くの若者も大人も,集中治療や救急医療の本質を知りません。
これは,実際に診療している僕たちやコメディカルの皆さんしか知らない言葉のない世界です。

僕は10年間,言葉のない世界に夢を提唱する美学を,救急一直線として語ってきました。
僕の弟子はできることを明かとし,自分のできることを明確とするようにと義務づけています。
僕はその瞬間に何でもできるようにと教育していますし,僕もそのように絶えず努力しています。
プロとして生きるには,できない先輩を瞬間で超えることも大切です。

そんな中で,言葉がなくなるときからはじまる医療の世界は,
スーパー医療や劇的医療の根底として磨きつくされたオリジナルな技量が存在します。
これを,普遍的学術に進化させるのが,教授である僕の使命ですが,
一方で,ヒトの物真似で医師人生を終えるようなことはしない,これが僕の教室の20年先までの使命です。
今はゼロ,しかし,12年先には,世界を牽引する急性期管理のスーパーエリートを,多数,排出したいと考えています。
僭越ながら,能力の高め方や築き方を教えるのも教授としての僕の仕事です。

当教室は日本と闘うつもりはなく,世界のお膳立てにのるつもりもなく,
急性期医療の世界を超え,変えることを第1義としています。
そのために,着実にグローバル化を進めています。
そして,愚鈍や既存に甘んじることを避けています。
今日はこういう考え方を,抗菌薬使用の独創性として話をさせて頂きました。

名大救急・集中治療は,瞬間と未来に世界を読みながら,世界技量を超えるべく,
柔軟かつ独自の教室理念のもとに動き始めています。
できないこともある,涙が出ることもある,病気を恨むこともある,
しかし,無を可能にするために,僕の教室は,絶えず努力を夢に代える姿勢が大切です。
このために,創造的元気を鍛え,基盤とします。

プロは結果がすべてであり,プロにいいわけや理屈は不要です。
臨床すらできない臨床医には,皆を感動させる医学を見つけることすらできない。
プロは,皆がしていることを絶えず超える切磋琢磨を自らに課すのです。

さまざまな無を有に代える,それが急性期松田塾の現在の指導です。

本日は,どうもありがとうございました。
薬剤師の皆さんにも,世界一を目指す心と,生きる姿勢を期待しております。
これが地域を愛する,僕の生きる心です。

松田直之 nmatsuda@med.nagoya-u.ac.jp
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