救急一直線 特別ブログ Happy保存の法則 ー United in the World for Us ー

HP「救急一直線〜Happy保存の法則〜」は,2002年に開始され,現在はブログとして継続されています。

セミナーのお知らせ 多発外傷カンファレンス with デューク大学

2024年06月08日 06時06分55秒 | お知らせ 講演会・セミナー

セミナーのお知らせ 

多発外傷管理セミナー with デューク大学

2024年7月8日 16:10〜 名古屋大学医学部 

名古屋大学医学系研究科

救急・集中治療医学分野 教授 松田直之

 

名古屋市の救急車による患者さんの搬送数は,年間12万名で推移しています。この中に,「1分を争う・命に直結する・緊急性の高い患者さん」が,約15%の割合で含まれてきます。内訳として,脳卒中,急性心筋梗塞,それらに加えて,交通外傷,転落外傷,広範囲熱傷,そして敗血症性ショックが含まれてきます。そして,生活に支障が出る「四肢外傷」の適切な管理も重要となります。このセミナーは,デューク大学外傷センター( Level 1 Trauma Center by the American College of Surgeons)のゴードン先生との共同セミナーとして,名古屋大学医学部で,名古屋大学医学部,ノースカロライナ大学チャペルヒル校,デューク大学,カリフォルニア大学デービス校,北京大学などの医学生さん,そして診療従事者に向けて開催します。 

In the Nagoya area, 120,000 ambulances are used annually, with approximately 15% of these patients being extremely seriously ill. There are approximately 50 cases of multiple trauma with a predicted survival rate of less than 25% each year in Nagoya city.

In today's seminar, we will discuss how to further increase emergency medical activity in the Nagoya area under the direction and corporation of Nagoya University.

This is an extremely important academic field in emergency medicine and critical care medicine. 

Designed for healthcare professionals and medical students, this seminar will provide a valuable opportunity to learn about advanced trauma care, management, and techniques in collaboration with Dr. Gordon from Duke University.

This seminar consists of three parts:

 • In-depth Analysis of Japan's Trauma Care System

 • Advanced Techniques in Limb Trauma Care

 • A Comprehensive Look at Duke University’s Trauma Care and Education

This seminar will provide valuable insights and networking opportunities, fostering a better understanding of international standards in trauma care. 


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執筆紹介 麻酔科学と救急医学 ー場の成長と発展のためにー 救急医療 人道の道 JAPAN and the World

2024年06月06日 00時06分18秒 |  ひまわり日記

救急医療,麻酔科学,集中治療医学,感染症学,そして医療全般のプロフェッショナルにおいて,患者さんの利益が高くなるように最善の医療を提供するための工夫は多様である。医の最善を工夫する際に,その立ち位置が変わると視野も変わる。正の方向,あるいは未来方向からとらえる視点と視野,一方で,負の方向,あるいは過去から現在をとらえる視点と視野がある。また,良いものを与えようとする工夫の一方で,悪いものを与えないように工夫しようとする姿勢もある。こうした姿勢が,私たちの潜在意識の中で癖となってしまっているとき,私たちは自由な拡大性や包容性をなくし,討議する機会を失い,恐れや憎しみが蔓延する。

 自身が絶えず成長するためには,常に自身の癖を理性的に自省し,自身をその癖から開放しようとする「心」が大切である。プロフェッショナルとしては,未来方向から現在をかえりみて,最高の利益を現在に与えられるようにプログラムする「成功予測のプロ」,過去方向から現在をみて,不利益を過去の結果から未然に防ぐようにプログラムする「失敗予測のプロ」,このどちらの考えも取り込めるとよい。そのような中,時にプロフェッショナルは,提供した最善の工夫により社会の中で弾圧されることがある。

 この企画は,皆さんが仕事の過程で傷つけられたり,悩んだりしたときの自省について考えるためのものである。私たちがプロフェッショナルとして必要と感じるものは,社会にも必要なことである。抵抗にあってもあきらめずに伝え続けることは,プロフェッショナルに,そして私たち皆の「生きる基本」となる。発信する私たちは,一方で反応する私たちでもあり,生じた事象に対する洞察や思索を繰り返し,アサーティブ・コミュニケーションを通して自身や社会を成長させる努力が大切なのである。

 夢をあきらめない,その夢は自分の夢ではなく,「みな/everything」,そして「社会の夢」である。そして,我々は成長する。「成長は包容と許容と拡大である」,このような人道の「オペラ Opera」が日本で誕生し,世界初演として企画された。

Global Sepsis Alliance  Naoyuki Matsuda MD, PhD


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