2015年1月HPリニューアル
HP 名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
教育講座を開講しています。
研究会のお知らせなどもUPしています。
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2015年 目標とする学術活動
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日本集中治療医学会理事として,2015年は,以下の充実に貢献します。
名古屋大学の救急医療と集中治療を,多くの仲間とともに,国際化させます。
1.国際交流委員長:本邦の集中治療領域のグローバル化と国際協力に専心します。
2.広報委員長:日本集中治療医学会の活動を国内外に広く広報するとともに,集中治療医学会員への情報公開を診療・教育・研究の側面から充実させます。
3.男女共同参画ワーキンググループ 担当理事:急性期管理医学領域で女性が働きやすい環境の提示に貢献します。
4.臨床研究(CTG)委員会 担当理事:集中治療領域の世界と連動した診療研究の活動性を高め,診療の向上に貢献します。
2015年1月20日 松田直之
救急外来 小児救急外来における感染症の学校登校の説明
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
松田直之
小児領域の感染症で学校に通って良いとされる標準的な基準を聞かれることがあります。参考とされてください。
□ インフルエンザ
潜伏期間:1〜4日,登校基準:解熱後2日完了まで。幼稚園児や保育園児は,解熱後3日まで登校させずに自宅待機させる。解熱後2日を基準とする。
□ 百日せき
潜伏期間:7〜10日,登校基準:咳が消失するまで。抗菌薬が処方された場合は,投与後5日を経て投稿可能かどうかの再評価とする。咳消失を目安とする。
□ 麻疹(両親への説明:空気感染への注意)
潜伏期間:8〜12日,登校基準:発疹後の発熱が解熱して3日を経過してから登校させる。解熱後3日間。
□ 風疹
潜伏期間:8〜12日,登校基準:発疹後の発熱が解熱して3日を経過してから登校させる。解熱後3日間。
□ 水痘(両親への説明:空気感染への注意)
潜伏期間:14〜16日,登校基準:発疹が痂皮化するまで。
□ 流行性耳下腺炎
潜伏期間:16〜18日,登校基準:耳下腺の腫脹が出現してから5日間が経過し,発熱などがなく全身状態が落ち着くまで。耳下腺腫脹出現後5日間を目安。
□ 溶連菌感染症
潜伏期間:2〜10日,登校基準:抗菌薬が内服されはじめ,発熱や咽頭痛などの症状が落ち着いた状態を目安。
□ 咽頭結膜熱(プール熱)
潜伏期間:2〜14日,登校基準:発熱や結膜炎などの症状が落ち着いてから2日間後。
□ 流行生活結膜炎
潜伏期間:2〜14日,登校基準:眼症状が消失しても,一度,眼科で評価してもらってからの登校とする。眼科専門医の最終評価に基づくようにする。
□ 手足口病
潜伏期間:3〜6日,登校基準:解熱後1日間以上が経過し,全身状態が落ち着き,本人が登校できるとする場合。
□ ヘルパンギーナ
潜伏期間:3〜6日,登校基準:全身状態が落ち着いている場合。
□ ロタウイルス感染症
潜伏期間:1〜3日,登校基準:下痢や嘔吐などの消化器症状が落ち着き,本人が登校できるとする場合。
(注)初版:2015年1月1日,適時,追記します。