救急一直線 特別ブログ Happy保存の法則 ー United in the World for Us ー

HP「救急一直線〜Happy保存の法則〜」は,2002年に開始され,現在はブログとして継続されています。

2016 Global Sepsis NAGOYA 第10回名古屋セプシスフォーラムのお知らせ

2016年08月23日 10時07分56秒 | お知らせ 講演会・セミナー

 

毎年,9月13日は,「世界敗血症デー」です。日本版敗血症診療ガイドラインもいよいよ完成の領域にあり,現在の診療エビデンスを解析した素晴らしいものとして完成しようとしています。その一方で,本当に敗血症を治療するのであれば,例えば敗血症性ショックから離脱するということについては,大学領域においては理論と実践は明確です。治療を考える基盤ができると敗血症性ショックなどの治療成績は限りなく良くなります。また,多くを観察する限り,治療介入のタイミングが遅いのでしょう。こういう専門性を,救急・集中治療領域から一般に共有していかねばならない状況にあります。

 本会は,2007年に発足した京都セプシスフォーラムと連動するものとして,名古屋に発足させて本年で10回目を迎えます。敗血症にかぎらず,多発外傷などの全身性炎症性病態の管理の質を高めるために,広く貢献できたと思います。新しい敗血症の定義に隠されている意図を読み取り,そこを超えて,「敗血症性ショックは100%離脱できる」というエッセンスを新し観点から教授します。まず,洞察として病態学的な理解を伝授して,診療の底上げに対して社会貢献とします。次に,本年は,第19回日本救急医学会中部地方会を名古屋大学で開催しますが,この中では第10回名古屋セプシスフォーラムの講演を学術的に広げ,違う切り口として「敗血症性ショックの治療成績向上のための管理〜炎症性臓器平衡管理学:病態学的根治術〜」として講演させて頂きます。敗血症にかぎらず,すべての炎症病態は,敗血症に罹患する可能性のある状態として,感染症に対しての予防が必要です。直接に,ディスカッションできることを期待しております。

2016年 World Sepsis Dayに向けた方向性

1. 名古屋セプシスフォーラム 2016年9月10日 名古屋メルパルク

※ フォーラム形式として,活発にディスカッションします。皆さんお越しください。

 

2. CBCラジオ きくラジオ 「World Sepsis Day キャンペーン」2016年9月12日(月)〜16日(金)12:35~12:45 5日間 松田直之

9月12日(月)敗血症とはなにか? 敗血症の新しい定義 SEPSIS3・これではいけない?

9月13日(火)World Sepsis Dayについて

9月14日(水)全身性炎症のモニタリングについて

9月15日(木)集中治療とは何か? 感染症と集中治療

9月16日(金)救急医療とは何か? 感染症と救急医療

 

3. Global Sepsis Alliance     2016年9月8日-9日 WEBシンポジウム

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1st World Sepsis Congress開催のご案内
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 本年2016年は、敗血症の定義と診断が大きく変更され、敗血症の診断と治療に対しての、様々な視点からの討議が必要とされています。この度、WEB開催として、1st World Sepsis Congressが開催されます。主催するGlobal Sepsis Alliance(GSA)(http://global-sepsis-alliance.org)は、敗血症の早期発見と早期治療、敗血症の治療成績の向上などを目標とした活動を展開しています。GSAは、これまで9月13日を世界敗血症デー(World Sepsis Day)として定め、世界規模で敗血症キャンペーンを行っています。日本集中治療医学会は、GSAの敗血症診療に対する活動に賛同し、Global Sepsis Alliance 委員会を立ち上げ、国際交流委員会が連携しています。今年は、9月13日の世界敗血症デーの前の週の9月8日と9日に、ウェッブベースのWorld Sepsis Congressが開催されます。

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1st World Sepsis Congress詳細について
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▼概要   :1st World Sepsis Congress は70名以上の敗血症スペシャリストによる13のセッションで構成されます。

▼日時:
・DAY-1:Sep. 8th, 2016 13:30 - (UTC) (日本時間では9月8日21時30分から)
・DAY-2:Sep. 9th, 2016   7:00 - (UTC) (日本時間では9月9日15時から)

▼URL    : http://www.worldsepsiscongress.org/
※事前登録及びプログラム入手は、上記URLをご利用下さい。



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改善 医学をこえた世界の「いじめ」

2016年08月23日 06時54分29秒 |  ひまわり日記

おとなの世界の「いじめ」は,どの分野においても,やめるように努力することが正しいです。ネット環境などにより匿名という形で他者を攻撃したり,この背景として自身のストレスなどを解消する方法は,自身や場の成長のためにも止めることが期待されます。実際の医療現場においても,同期同士がいじめあったりすることは望ましくありませんし,先輩は後輩を大切にすることが大切です。コミュニケーションの能力は,とても大切ですので,特に役職が上になるほどに,コミュニケーションを意識することが大切でしょう。大人の世界のフラストレーションは,子供たちや若者たちの世界,やがては大人の世界を歪めてしまいます。

 医療の現場においては,陰湿ないじめをなくすように努力しなければなりません。特に,いじめは,必ずしも強い立場からのものではなく,守られている層から起こることもしばしばです。率先して1日の「あいさつ」と「ビジョン」を大切とし,毎日,きれいな空気と診療環境を作るように心がけることが大切です。いつも机を磨いています。いつも周囲を綺麗にします。そのような結果として,多くの救急科専門医や集中治療専門医が育っていることが,大切であり,次の時代を美しいものとして支える姿勢が大切です。プロとして,筋の通った技量は,とても大切です。見解の異なるときには,討議する能力の育成が大切です。その上で,獲得する「包容性」や「拡張性」,広く豊かな人間性のへの志向はとても大切です。時に,清貧という言葉を大切にして生きるとよいでしょう。

 医学を超えた世界のいじめに対して,豊かな日本や世界がきっと守ってくれるであろうということを期待するのではなく,まず,自らで自らの所属する世界を綺麗にすることから始める姿勢が大切です。このために,「フットワーク」,「体力」,「思いやり」,この3つの育成と維持が不可欠です。医学と自分と照らして考えて生きるような人格の育成は,救急科専門医や集中治療専門にも求められます。まずは,自分の中に存在する不平分子と徹底的に対峙し,他へのいじめをやめるように心がけましょう。大人の「いじめ」は,社会的抑圧から発生するのかもしれませんが,伝播しないように管理者は注意しなければなりません。社会的な秩序を育成できないモラトリアムを卒業していく意思が大切です。まずは,安易にできないとは言わずに,できるように頑張るために「フットワーク」,「体力」,「思いやり」,この3つを維持するように心がけましょう。自分をHappyに維持するためには,自分におけるエネルギー産生と思いやりが大切です。以上は,私も日々,心がけて行動していることです。


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