救急一直線 特別ブログ Happy保存の法則 ー United in the World for Us ー

HP「救急一直線〜Happy保存の法則〜」は,2002年に開始され,現在はブログとして継続されています。

日本集中治療医学会 東海・北陸支部学術集会 2018/06/09(金沢)

2018年06月07日 03時10分59秒 | お知らせ 講演会・セミナー

ご挨拶
日本集中治療医学会の地方会が,日本集中治療医学会の支部学術集会としてまとまりのあるものとなり再スタートして,2年目となります。
本年の東海北陸支部会学術集会は,金沢で行います。私は以下を講演しますが,どうぞよろしくお願い申しあげます。

 

日本集中治療医学会 東海・北陸支部学術集会

2018/06/09 AM9:30-10:20(金沢)
教育講演 
感染症管理のABC
名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野
松田直之
 
【はじめに】感染症によって導かれる病態として,全身性炎症,凝固・線溶系異常,交感神経緊張,そして多臓器不全を明確に評価できると良い。この教育講演では,医師,看護師,薬剤師,臨床工学技士,理学療法士などの多職種の連携として,感染症の予防と治療,そして全身管理として共有するべき内容をまとめる。【内容】本講演は,以下の8つの内容を中心として,感染症の管理を最新エビデンスとして共有する。1.集中治療の目標の設定,2.Clean Hands Campaignの意義:感染症予防で注意することの明確化,3.アルコール耐性菌とクロルヘキシジン耐性菌,4.集中治療室で注意する細菌の種類と特徴,5.感染症における腎排泄管理,6.感染症における肝排泄管理,7.感染症における血管傷害と血小板の役割,8.抗菌薬の開始と中止のタイミングについて。【結語】集中治療領域の患者は,免疫低下により感染症に罹患しやすい。そして,感染症により,全身性炎症が再燃し,臓器傷害が器質化しやすい。感染症管理には,感染症を同定する側面に加えて,感染症が存在するかもしれないとする予見的側面がある。感染症管理の基本(ABC)として,臓器傷害を進展させない全身管理を考える。

 


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