私の大好き

原村大好き!その記録です。
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人間と狐

2011年08月09日 05時06分10秒 | 原村の記録
7月の末に原村に行っていた夫から興奮気味のメールがありました。

「庭に狐がいる


自分が見れたわけではないので、やっかみがあったのか「ホントに狐?顔の長い、尻尾の太い猫じゃないの?」なんて返事すると、「絶対狐だよ」と、やはり興奮気味でした。


でも、今回も出たんですよ、狐…と、私も若干興奮気味です


とうもろこしを焼こうと、若者に火を熾してもらいました。



近くでのんびりしていた長女が「なんかカサカサ音がする。猫が来たのかなぁ?」

その方向に目をこらしていると、近づいてくる動物は狐ではありませんか。
こちらが気づいたからといってサッと逃げる様子はなく、むしろ少し近づいてきます。

よく見ようとこちらも少し近づくと、あちらは少し離れます。

眼光は鋭く迫力がありました。

でも、なんとなくただ警戒しているだけではない、こちらに興味を持ったような態度です。



食べ物がほしかったのか、近くに巣穴があるのか分かりません。
夫は「時間かな?この間もこのくらいの時間だった」と言ってました。


しばらくすると、どこかへ去っていきました。






狐に出会って考えました。



サンテグジュペリの「星の王子様」に狐が出てきますよね。


「仲良くなるためにはどうすればいいの?」と、王子様が狐に尋ねると、
「ゆっくり時間をかけるんだ。今日はまだこれくらいまで。つまり、ちょっと離れて座る。明日はもう少し近くに座れるようになる。」

次の日、王子様が行くと、狐はもう少し近くに座ります。
「これからは時間を決めたほうがいいな。毎日4時に会うと決めると、3時にはわくわくしはじめるだろう、もうすぐ会えるって。」



サンテグジュペリも、きつねが暮らしの近くにいたんだろうなって、思いました。

狐を近くで見たり、感じたりしながら暮らしていたんだろうなと。

物語って、ただ空想の世界ではなくて、そこに根付いた確かなものの上にあるから人を共感させるんだと、改めて感じたのです。


その話を、翌朝夫にしてみたら、「『ごんぎつね』もそうじゃない?」と言われました。
確かにそうだわ




星の王子様の狐は言ってます。

「大事なことを言うよ…ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。」






若者のTシャツの背中にも書いてあります。(上の写真参照)

「DON'T THINK! FEEL JIRO!!]

これは、ラーメン屋「次郎」のオフィシャルTシャツだそうです。