メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Mr.SiriusのDirge

2006-07-22 22:02:41 | メロディック・ハード
日本のプログレ・バンド、Mr.Siriusが90年に発表したセカンドアルバム。
このMr.Siriusは、知人が出演したプログレライブのイベントの合間に、ずっと流れていた曲だった。
アニー・ハズラムが日本語を歌っているようで、すごく気になった。すごくほしくなった。
廃盤で入手困難だったが、今日ようやく手に入れた。

1曲目の「ファンファーレ~流れる影」は、メタリックなフュージョンって感じ。
叙情的なフルートの入り方もいい。
アンディ・ラティマーのような、早弾きの、クールなギターはカッコいい。

2曲目の「Love Incomplete」は、アニー・ハズラムのような大木理紗の美声が聴ける。アニーさんのような格調高さはさすがに望めないけど、クリアで気高く突き抜ける高音は魅力的。マギー・ライリーの「To France」も入っているような。。
英語と日本語が6:4の比率だ。
英語だと、とってもルネッサンスっぽいのに、日本語になると歌謡曲っぽくなるのはなぜ??ウェットになる。

サウンドはシンフォニックで、ジェネシス的でもある。
壮大で幻想的で大地の広がりがあり、日本のバンドが作り上げたのが信じられない。

3曲目の「A Land Dirge」はインストナンバー。
宮武和弘のアコギとフルートが、優しくゆったりと時を刻む。

4曲目の「Super Joker」は、ややジャジーだ。
変リズムと珍しくスピーディーな展開だ。なぜかGTRが思い浮かぶ。
釜木茂一のギターは、パワー・フュージョン(こんな言葉あるのか?)で、メタルの影響を受けていると思う。

5曲目の「挽歌~海」は、3曲目のランド・ダージと対をなす。
シンフォニックをベースとし、フルートが情感たっぷりに奏でる。

6曲目の「ナイルの虹」は、6つのパートから成っている組曲だ。21:24もある。
アフリカの民族音楽のような、打楽器による演奏のあと、本編開始だ。
ルネッサンスらしさもあるが、スティーブ・ハケットっぽさがある。
そして、大木理紗!
彼女の歌が始まると、突然スポットライトが点灯するのだ。
高音の声の抜き方がアニーさんと同じだ。清潔で緊迫感がある。
しっかりと自分のスタイルで自身に満ちて歌っているのがいい!!
間奏では、キャメルっぽいベースがあったり、Flower Kingsっぽいギターがあったりする。
それらが、自然に繋がっているのだから恐ろしい。
今の段階では、まだ全体像が掴みきれないが、スケールの大きいバンドなのがわかる。

7曲目の「Requiem」は、総まとめ。
神々しい大木理紗の歌は、まるでサントラのような壮大なサウンドに乗って、エンディングを迎える。
中世っぽくて、一番ルネッサンスらしい曲だ。


全体的に、大木理紗のボーカルがもっとほしい!!
演奏レベルが高いのは認めるが、華があった方がいいじゃな~い♪