東京ナイト

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ゴールデンウィークの穂高岳登山 その2

2009-05-05 08:14:13 | 山のぼり
という訳で、穂高の朝です。



5時に出発して、標高3190m。日本第三位の高峰、奥穂高岳を目指します。
小豆沢を、ひたすら登ります。だんだん太陽が出てきて暑くなってきました。





7時半、穂高岳山荘に到着。今回は、涸沢にテントを張ったままにして、装備もかなり軽くなっているのですが、かなりばてました。
でも、奥穂はここからが本番。小屋からすぐが鎖場になっています。けっこう怖いっす。



鎖場を抜けると、約1時間の気持ちの良い歩き。ときどき風が強く吹きますが、天気もよく最高の気分です。



いよいよ登頂! 槍ヶ岳など360度の展望が素晴らしいです!



ジャンダルム。かっこいいです。ここを登っているパーティーもいました。



で、今回は、いったん涸沢に下りて、北穂高岳を目指す予定だったのですが、小豆沢を下っている途中に気が変わり、ザイテングラードを越えてトラバースし北穂南稜を登ることにしました。

南稜はこちら。



夏は北穂への登山道なのですが、雪が付くと登る人もいない超マイナールート。今回も途中まではトレースも無く、中盤からひとりだけトレースがありましたが、まあ探検気分の登山となりました。

で、この南稜。なぜ、人気の穂高にもかかわらずマイナールートなのかがよく分かりました。「怖い」のです。奥穂の登りよりはるかに怖いのですが、といって岩稜といった見せ場があるわけでもなく、ひたすら急な斜面を登ります。足を滑らせたらたぶん滑落は止められない程の急斜面です。雪質も固かったり腐っていたり様々でキックステップの足にも力が入ります。
南稜では、いきなりカメラの調子が悪くなり露出オーバーの写真ばかり。そもそも写真を撮る余裕もありませんでした・・・。

でもまあ、なんとか稜線に出たのですが、ここから北穂までも岩稜があって気が抜けません。奥が北穂なのですが、手前の岩場がけっこう厳しかったです。左側が滝谷。落ちれば最後でしょう。



で、午後3時。なんとか北穂高岳に登頂。もうバテバテです。
が、ここからテントのある涸沢までひたすら下ります。5時に到着。疲れた!!。

翌日は下山。新緑が目にまぶしいです。



最後は、上高地アルペンホテルでお風呂に入って気分さっぱり。このホテル、たった500円でお風呂に入らせてくれ本当に助かりました。



上高地からそのまま高速バスで新宿へ。途中たしょう渋滞があったものの22時に新宿に。

今回はなんと言っても南稜の登り。久し振りに緊張しました。滑落の怖さもあったのですが、トレースの無い登山はとても面白くわくわくしました。穂高は展望もスケールも素晴らしくメジャールートの魅力を十分感じましたが、やはりトレースな無いようなマイナールートの緊張感も良いものです。
という訳で、無事、下山してみれば全てが良い思い出。最高の春山登山でした。

ゴールデンウィークの穂高岳登山

2009-05-05 07:42:45 | 山のぼり
ゴールデンウィーク前半は穂高岳登山に行ってきました。
穂高岳は日本第三位の高峰。こんな山です。



初日から寝坊して出発の日程がずれるなど間抜けな事もありましたが、無事下山することが出来、非常に楽しい山行となりました。

写真は上高地の朝。
直通の夜行バスで新宿から上高地まで行ったのです。到着は6時前。さすがに河童橋にも観光客はいません。



で、ここから上高地の気持ちの良い登山道を歩いていきます。横尾まではのんびり散策コースですが、背中の雪山装備が「重い!」。今回はトレーニングも兼ねているので装備は重くしてあり20キロくらいはあります・・・。

でも天気は快晴。かなり良い気分です。



徳沢のキャンプ場。いつかここで3泊くらいゆっくり泊まって過ごすのも気持ち良さそうです。



屏風岩で雪崩を目撃。そんなにたいした雪崩ではないのですが、谷に雪崩の音が響きます。




本谷橋を過ぎると、一気に雪の世界に。アイゼンを装着しピッケルを持っていよいよ本日の目的地、涸沢に向かいます。



でもやはり穂高。スケールが大きく、小屋が見えてからが長い! なかなか着かない最後の登りはきつかった。
何とか到着! 涸沢は登山者で大賑わい。いつもマイナーな山域に行くことが多いので戸惑ってしまいます。



テントを張って、夕食も食べてのんびりした後に山を見ると、今から穂高岳山荘に登りに行くパーティーもいます。到着は8時を過ぎるでしょう。まあ、ほんといろんな人がいます。僕たちはゆっくり涸沢ヒュッテでテントを張って明日に備えます。5月の山は日も長く、夜になってもあんまり寒くないので非常に快適でした。

という訳で、続きは次で。

「神楽坂ゆかた事件簿」

2009-05-01 23:22:07 | イベント
去年、「東京浴衣ナイト」にご出演頂いたRumiRockゆかたのデザイナーさんがGW中、神楽坂で「神楽坂ゆかた事件簿」を開催との事。



パンクでかっこいいRumiRockゆかたの新作がいち早く並ぶようです。僕もここの浴衣を一枚持っていますが、他では手に入らない注目度抜群のパンクな柄なので本当に気に入っています。今年の夏、目立ちたい方はゼヒ!

さらに5月5日は「東京手ぬぐいナイト」にご出演の豊田満夫さんによるトークイベント、「昔のゆかたは凄かった」も開催! 手ぬぐいと浴衣の生き字引、豊田さんの尽きることのないお話はぜったい楽しいし無茶苦茶ためになるので大オススメ!! 僕も何とか行きたいと思っております。

『神楽坂ゆかた事件簿』

【会期】5月1日(金)~5月6日(水)
【時間】12時~20時
【場所】神楽坂フラスコ

詳しくはこちら↓

http://blog.kimonoswitch.com/?eid=537730

山湯@梅が丘

2009-05-01 21:29:42 | 銭湯
今日は穂高岳登山の初日。のはずでしたが、朝起きるとすでに8時・・・。昨日、久し振りの雪山の準備に追われ、遅くまで起きていたためか最悪の寝坊となってしまいました。うーむ。
けっきょく、今夜の夜行バスで行くことに計画を変更。

で、銭湯は近所の山湯@梅が丘。



静かな住宅街の中にぽつんとある銭湯。近くの大学の体育会の学生がお客なのかもしれませんが、今日は学生はおらずさびしい感じ。
入り口や浴室も、なんと言うか質実剛健、まあ、体を洗う場所という機能は満たしています。当然ペンキ絵などのビジュアルもなし。

でも、お湯は気持ちよく、浴槽からお湯があふれている清潔な銭湯でした。
という訳で、なぜかまだ東京にいる不思議なゴールデンウィーク初日でした・・・。

「キリマンジャロの雪」

2009-05-01 09:34:13 | 
本は「キリマンジャロの雪」ヘミングウェイ。



たぶんヘミングウェイを読むのは20年振りくらい。ちょうどアフリカについて調べているのでその一環で読んでみた。
読んだ本は昭和44年の刊行の本だったので、滝口直太郎の訳が固くて読みにくい。でも、それもなんだか「ヘミングウェイを読んでいる」という懐かしい気分に合っているかも。

で、この本は、短編集。なんと言うか、暗い話が続く。全体になんとなく共通するテーマは「死」「退屈」「セックス」。そして冒険旅行に行っても感じてしまう「閉ざされた感覚」は今も通じる感覚。それを頼りにいささか古臭い物語を読み進めてみた。

この「閉ざされた感覚」とそこから逃げ出そうとする試み(=生きること)が、この「キリマンジャロの雪」の冒頭の有名な一文に端的に現れている。

「キリマンジャロは、高さ19,710フィートの、雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれる。その西の頂はマサイ語で、“神の家”(ヌガイエ・ヌガイ)と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。そんな高いところまで、その豹が何を求めてきたのか、今まで誰も説明したものはいない。」(滝口直太郎訳)

最後は自殺しちゃうヘミングウェイ。タフガイもいろいろな事を抱えて生きているんだ、ということが分かったよ。


不二の湯@南砂

2009-05-01 09:23:28 | 銭湯
銭湯は江東区南砂の不二の湯。



団地の多い町です。その中にある小さな商店街に面した、こちらも小さな銭湯。外観がけっこうかわいらしい感じで良いです。
フロント式。愛想の良い女将さんが迎えてくれます。
ちょうど僕が入ろうとした時、常連さんらしきおば様軍団が5人ほど連れ立って出てきました。中でも常連さんがにぎやかに話していて活気のある銭湯です。

脱衣所の脇に小さな坪庭があるのですが、つつじが咲いていてきれいでした。暗くなるとライトアップされるなど、自分の銭湯を美しく見せようという気持ちが感じられます。



浴室も小ぶり。中島絵師の富士山が目立ちます。かなり細かく描かれていて、藁葺きの水車小屋や漁をしているらしい小船などもあって見飽きません。

という訳で、小ぶりな、でも活気のある下町銭湯でした。
帰りに、商店街にある麺屋さんでうどんの麺を買いました。ケースに入った麺を売っているこういうお店、ずいぶん少なくなりましたね。揚げ玉をおまけしてくれました。良い気分で帰宅。