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アイドルビジネス論2013・吉田豪×JJ小野 Vol.2@新宿ロフト

2013-04-12 07:47:56 | アイドル
4月11日は、新宿ロフトで行われたトークイベントに。
(途中まで書いていて放置していたので今更の日記更新です)

「アイドルビジネス論2013・吉田豪×JJ小野 Vol.2~アイドルと音楽のシアワセな関係~」
【出演】 吉田豪、JJ小野
【ゲスト】 足立賢吾 (ムトウ楽器店店長)、michitomo (作曲家・編曲家・リミキサー)、大谷雅恵(アーティスト・元メロン記念日)
【司会】 ガリバー

いやー良いイベントでした。
もともとこのイベントは行くつもりだったのですが、前日の深夜、「推し増しTV」に、元LinQプロディユーサーのJJ小野氏が出演。
そこで、HKT運営とかアフィリアをdisったりしてネット上で炎上。
僕も観てたけど、個人的には「まあそうなんじゃね」っていうコメントばかりで、そんなに違和感も感じなかったけど。
さくら学院のことは絶賛してたし。
やっぱりネットって言葉が独り歩きしちゃうんだなー、と。

LinQの公式ブログでも、「いつも応援していただいているファンの皆様、ご関係者様へのお詫びとお知らせ」という運営からのかなりシビアなコメントが発表されていました。
何らかのクレームが、LinQ運営にあったのでしょうか?
LinQの公式ブログ

そんな状況で、けっこう緊張感を持ってのイベント開催となりました。
お客も150人くらいは集まったんじゃないかな。

で、今月末で閉店のムトウ楽器の店長さんとか、アプガへの楽曲提供で知られるmichitomoさんなどが、登場して、「アイドルとCD」をテーマにそれぞれがコメントしていって、それはそれで面白かったのですが、やっぱり今回のメインは、JJ小野氏。

いよいよ自分の番が廻ってきて、かなり緊張している様子。
前日の「推し増しTV」では酔っ払ってはじけてましたが(酔った振りをしてたとの事)、今回はシラフで予告していた「爆弾発言」をしなければいけません。

「推し増し」では、いろんなグループ(HR、青SHUN学園、アフィリア、トマパイ)をdisってましたが、今回は主に、48グループとタワレコがターゲット。

JJ小野氏曰く、「アイドル活動は麻薬みたいなもの。若いうちからアイドルの世界しか知らないでいたら、アイドルを卒業した後、どうするんだ? 自分はLinQメンバーの人生を預けられたんだ、と強く意識している。礼儀や社会常識を教えて、卒業後も社会人として通用するように育てたい。あと、彼女達の「有名になる」という夢をかなえるため、死ぬ気で頑張ってきた。で、ある程度利益が出たら、最大限還元したい。」

この考えをベースに、卒業後の事など考慮されず酷使され、利益還元もされない48グループ、日本一の売り場規模なのにリリイベ以外では販売能力が驚くほど低いタワレコの批判が続きました。
これも、「まあそうだよね」って言う感じ。

で、いよいよ爆弾発言。
Tパレットレコードの幹部の不祥事(の噂)ネタだったのですが、しょうじき「まあそうなんじゃね」って言う感じ。
JJ小野氏は「大スキャンダル!」って興奮してたけど、まあ噂レベルだし、それを聞いてヲタとしてどうすれば・・・、という反応だったかな。
ただ、Tパレはアイドル業界では非常に強い影響力を持っているし、リスペクトもされているレーベル。
そこに対して、モノを言うのは勇気がいること。
単なる売名なんかじゃなくて、「アイドルを守りたい」という彼の気持ちはダイレクトに伝わってきました。
こういう運営だからこそ、LinQの成功もあったのかなと。

「ビジネス偏差値が高い」と豪語するJJ小野氏にしては、あんまり効果的とも思えないやり方だとは思いますが、涙を浮かべながらの発言はインパクトがありました。

何より、アイドル本人の側に立った発言には共感が持てました。
傍から見て、「アイドルという夢」をエサに、どう考えても運営の小銭稼ぎの道具としか考えられていないアイドルちゃんを見ているので、こういう発言が「元」とは言え、運営側から出てくるのは素晴らしいかなと。
まあ、これですぐに変わるとも思えないけど、ヲタの側も、もう少し運営の姿勢をチェックしていった方が良いと思いました。
あまりにえげつない運営は干していかないと、不幸なアイドルちゃんたちが続々生まれてしまいます。

JJ小野氏、ここまで騒ぎを起こしてしまっては、今後やりにくいとは思いますが、個人的にはぜひまた活躍してほしい熱血漢だなと思いました。

その一方、「推し増しTV」のノトフは、その後の放送で「お詫び発言」をしていましたが、単なる保身でしかなく、また、あまりに発言内容が幼稚でびっくり。
こういう人材しかいないところが、アイドル業界の厳しさかな、とも感じました。

あ、あと、じゃあどの運営が良いのかって話ですが、今回のゲスト、メロン記念日の大谷雅恵さんは「アップフロントは本当によい事務所でした」としみじみ語っていました。
さくら学院はもちろん素晴らしいだろうし、私立恵比寿中学も、運営の人が「芸能に一生を掛けろとは言えないので、勉強も頑張れるよう心がけています」とインタビューで話していました。
って、結局、「大手」かっていう身も蓋も無い事になるんですかね・・・。
何はともあれ、アイドル志望の女の子は、よくよく吟味して進路を決めて欲しいものです。

という訳で、アイドル業界のいろいろな面を見ることが出来た興味深い「事件」だったかなと思った次第。

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