東京ナイト

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「0円ハウス」

2008-12-10 08:05:40 | 
本は「0円ハウス」(リトル・モア)。
ホームレスの人たちの家(?)をたくさん撮り集めた写真集。



ちょっと前に著者の坂口恭平という人の「TOKYO 0円ハウス0円生活」を読んでいて興味を持っていた。
彼らの家は、例えば隅田川沿いだと、月に一度は東京都の排除指導があって取り除かなくてはならず、他にも増水とか子どもたちのいたずらとかさまざまな困難がある。でも、その中で工夫をして、実に快適な暮らしをしていたりする。
家はその人の個性を反映する。しかもホームレスの人たちの家(ってこの表現おかしいけど)は当然のことながら全部セルフビルド。なので猛烈にその個性を現しまくっていて見飽きない。極小空間を少しでも快適にする工夫はすごい。

ホームレスの達人、鈴木さんの生活を取材した「TOKYO 0円ハウス0円生活」を先に読んでいたので、「0円ハウス」もその一軒一軒に鈴木さんがいるんだと想像しながら眺めた。
ちょうどテレビではリストラの報道ばかり。解雇された若者が「もうホームレスになるしかない」と発言していたけれど、自分の力で全部生きていかなくてはいけないホームレスこそ狩猟採集民のような逞しさが必要なんだと思う。これからの季節は寒いだろうし・・・。

それにしても写真集の中にあった「多摩川のアジア」と題された写真、すごく気になる。今度探しに行こう。

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