本は小沢昭一の「日本の放浪芸」(白水社)。
CDを持っていて時々聞いているんだけど、この本は、それを文字に起こしたもの。
「日本の放浪芸」「又日本の放浪芸」「また又日本の放浪芸」・・・、と彼が記録した5枚のCDが全て載っている。
CDでは訛りや録音状態の悪さもあって聞き取りにくい部分もあったので、読んで初めて理解できたところもあった。
小沢昭一が撮ったと思われる写真も最高。濃くて猥雑でエネルギッシュで物寂しい、そんな放浪芸の人たちの生き様が伝わってくるよう。
文中でも、「太古から伝わっている路上の芸が今まさに絶えようとしている」と書いていたけれど、もう僕たちがほとんど目にすることの出来ない万歳、ゴゼ、物売り、香具師、説談説教・・・、その最後の輝きを記録し、ちゃんと伝えた素晴らしい仕事だと思う。
小沢昭一にインタビューされた放浪芸人さんが、「何が一番楽しかったですか?」と聞かれ「楽しいことなんてひとつも無かったよ。食べるためにただ仕方がなくやっていたんだ」と語っていたのが印象的。なんとなく放浪の旅というとロマンチックに感じてしまうけれど、やっぱり大変だったんだろう。
まあ、探せばまだこの本に載っていたような芸も少しは残っているようなので、自分でもなるべく放浪芸を見ておこうと思ったよ。
とりあえずは説談説教と香具師かな。
CDを持っていて時々聞いているんだけど、この本は、それを文字に起こしたもの。
「日本の放浪芸」「又日本の放浪芸」「また又日本の放浪芸」・・・、と彼が記録した5枚のCDが全て載っている。
CDでは訛りや録音状態の悪さもあって聞き取りにくい部分もあったので、読んで初めて理解できたところもあった。
小沢昭一が撮ったと思われる写真も最高。濃くて猥雑でエネルギッシュで物寂しい、そんな放浪芸の人たちの生き様が伝わってくるよう。
文中でも、「太古から伝わっている路上の芸が今まさに絶えようとしている」と書いていたけれど、もう僕たちがほとんど目にすることの出来ない万歳、ゴゼ、物売り、香具師、説談説教・・・、その最後の輝きを記録し、ちゃんと伝えた素晴らしい仕事だと思う。
小沢昭一にインタビューされた放浪芸人さんが、「何が一番楽しかったですか?」と聞かれ「楽しいことなんてひとつも無かったよ。食べるためにただ仕方がなくやっていたんだ」と語っていたのが印象的。なんとなく放浪の旅というとロマンチックに感じてしまうけれど、やっぱり大変だったんだろう。
まあ、探せばまだこの本に載っていたような芸も少しは残っているようなので、自分でもなるべく放浪芸を見ておこうと思ったよ。
とりあえずは説談説教と香具師かな。
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