東京ナイト

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「小三治」

2009-06-13 08:31:24 | ライブ、芝居、演芸など
落語家、柳家小三治を描いたドキュメンタリー。東中野のポレポレで。



実は彼の高座を聞いたことがない。何度かトライしているのだがいつもチケットが取れない。でも、「なんだかとっつきにくそうな人だな」という印象は持っていた。
映画を観てその印象は強まった。

「根暗の人間が落語をやろうとするから無理があるんだよ・・・」とインタビューで語る。この映画の一番のポイントはそこかもしれない。でも、当代切っての人気落語家でもある。じっさい、すごく上手いし魅力的。その「落差」をこの映画はきちんと描いている。

楽屋ではしゃぐ弟子たちの横で、ひとりウォークマンを聞きながら目をつぶる小三治。弟子には稽古をつけず、「ただただ、自分の姿を見ていれば良いんだ」と語る。(でもマッサージをしてもらう時には事細かに指導しているシーンが可笑しかった。カメラマンが上手い)

そんなストイックさは自分の家庭環境にあったのかも、と語る小三治の側にいる兄弟子の入船亭扇橋がとぼけた感じで良い味を出している。小三治も彼の飄々とした雰囲気に癒されているみたい。

と言うわけで柳家小三治の一面を分かりやすく描いた映画。高座のシーンが多いのも楽しめた。今度こそちゃんとチケットを取らなくちゃ、と思いました。

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