白石加代子のことは前からその強烈な存在感が気になっていたんだけど、見たことはなかったので行ってきました、白石加代子女優生活50周年記念公演「笑った分だけ、怖くなるvol.2」。
同じ状況劇場出身の佐野史郎との二人芝居。
筒井康隆の「乗越駅の刑罰」、井上荒野の「ベーコン」の2つの短編小説を原作にそれぞれ1時間ほどの、なんだかちょっと怖い物語を達者なふたりが演じています。
特に筒井康隆の「乗越駅の刑罰」は面白かった。
切符を買わずに列車に乗ってしまったひとりの作家が、ひなびた駅で降りようとしたところ、「キセルの罪」で駅員からひどくいじめられる不条理な物語。
意地悪な駅員役を白い顔の白石加代子が実に楽しそうにやっていて、ねちねちキセルの罪を問うところとかいやーな気持ちにさせられます。
最初は「たかがキセル」と余裕こいていたのに白石加代子に翻弄され、だんだん逃げ道を失っていく佐野史郎もはまり役。
といっても二人だけの朗読劇なので、時に佐野史郎が駅員役に転じたりあえてバタバタな雰囲気を楽しませてくれるところが、単調にならず、さすが芸歴50周年といったところ。
舞台美術もシンプルだけど美しく、佐野史郎が選曲したという音楽も素敵だったし、何というか派手さはないけど大人のお芝居で贅沢でした。
で、見に行ったのは亀戸の劇場だったので、芝居が跳ねた後は近くの銭湯「隆乃湯」に行って、路地感が心地よい「ホルモン青木」で遅い夕食。
お店は客層も含めてなかなか興味深く、こちらも楽しかった。
という訳で、やっぱり白石加代子はただ者じゃないと感じた一夜でした。
同じ状況劇場出身の佐野史郎との二人芝居。
筒井康隆の「乗越駅の刑罰」、井上荒野の「ベーコン」の2つの短編小説を原作にそれぞれ1時間ほどの、なんだかちょっと怖い物語を達者なふたりが演じています。
特に筒井康隆の「乗越駅の刑罰」は面白かった。
切符を買わずに列車に乗ってしまったひとりの作家が、ひなびた駅で降りようとしたところ、「キセルの罪」で駅員からひどくいじめられる不条理な物語。
意地悪な駅員役を白い顔の白石加代子が実に楽しそうにやっていて、ねちねちキセルの罪を問うところとかいやーな気持ちにさせられます。
最初は「たかがキセル」と余裕こいていたのに白石加代子に翻弄され、だんだん逃げ道を失っていく佐野史郎もはまり役。
といっても二人だけの朗読劇なので、時に佐野史郎が駅員役に転じたりあえてバタバタな雰囲気を楽しませてくれるところが、単調にならず、さすが芸歴50周年といったところ。
舞台美術もシンプルだけど美しく、佐野史郎が選曲したという音楽も素敵だったし、何というか派手さはないけど大人のお芝居で贅沢でした。
で、見に行ったのは亀戸の劇場だったので、芝居が跳ねた後は近くの銭湯「隆乃湯」に行って、路地感が心地よい「ホルモン青木」で遅い夕食。
お店は客層も含めてなかなか興味深く、こちらも楽しかった。
という訳で、やっぱり白石加代子はただ者じゃないと感じた一夜でした。
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