本は「ウンチとオシッコはどこへ行く―水洗トイレの深ーい落とし穴」(不空社)
![](http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4900138843.jpg)
日本トイレ協会理事長の上幸雄さんの、トイレに関する様々な話題をまとめた一冊。
最近いろいろな「トイレ物」を読んで、トイレ事情にだいぶ詳しくなってきましたが、この本も沢山の発見のつまった本でした。
特に海外のトイレ事情に詳しく、勉強になりました。
世界では24億人もの人がトイレのない生活を送っており、衛生的に厳しい状況にある。で、トイレだけの理由ではないですが、途上国では死因の40%が水が原因の感染症によるもの。
トイレ状況の改善は急務ですが、それぞれの国により、排泄を巡る文化的、社会的背景は様々で、現地の状況を踏まえないでただ水洗トイレを設置すれば良いという問題ではないということ。
また、水洗トイレも、今後の世界的な水不足を考えると、一回の排泄で10リットルもの水を必要とする今のシステムを維持するのは難しい状況にあるとの事。
また、し尿の資源化の問題も、日本人の糞尿が必ずしも安全とはいえない状況の中で、単純に江戸時代のように田んぼにまく、というわけにも行かないとの事。
などなど、トイレ協会という団体で、ずっとトイレの問題に実務的に取り組んできただけあって非常に具体的で分かりやすい内容でした。
「くうねるのぐそ」の井沢さんがラジカルな実践者なら、この著者はより社会的で実際的なトイレのあり方について考えているようです。
という訳で、もう少しこのテーマについて深く調べてみたいと思います。
![](http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4900138843.jpg)
日本トイレ協会理事長の上幸雄さんの、トイレに関する様々な話題をまとめた一冊。
最近いろいろな「トイレ物」を読んで、トイレ事情にだいぶ詳しくなってきましたが、この本も沢山の発見のつまった本でした。
特に海外のトイレ事情に詳しく、勉強になりました。
世界では24億人もの人がトイレのない生活を送っており、衛生的に厳しい状況にある。で、トイレだけの理由ではないですが、途上国では死因の40%が水が原因の感染症によるもの。
トイレ状況の改善は急務ですが、それぞれの国により、排泄を巡る文化的、社会的背景は様々で、現地の状況を踏まえないでただ水洗トイレを設置すれば良いという問題ではないということ。
また、水洗トイレも、今後の世界的な水不足を考えると、一回の排泄で10リットルもの水を必要とする今のシステムを維持するのは難しい状況にあるとの事。
また、し尿の資源化の問題も、日本人の糞尿が必ずしも安全とはいえない状況の中で、単純に江戸時代のように田んぼにまく、というわけにも行かないとの事。
などなど、トイレ協会という団体で、ずっとトイレの問題に実務的に取り組んできただけあって非常に具体的で分かりやすい内容でした。
「くうねるのぐそ」の井沢さんがラジカルな実践者なら、この著者はより社会的で実際的なトイレのあり方について考えているようです。
という訳で、もう少しこのテーマについて深く調べてみたいと思います。