まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

スケベな桑田佳祐と Mr.Smith 問題

2009-12-08 12:45:59 | 性愛の倫理学
一昨日、Mr.Smith 問題をご報告いたしました。
今日もそれに関連する話題です。

むかし KUWATA BAND ってありましたね。
その2枚目のシングル曲は 「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)」 でした。
これがやっぱり Mr.Smith なのです。
いや、別に Mr.Smith という人名が出てくるわけではありませんが、
同じ過ちを犯しているのです。

歌詞カードには 「SKIPPED BEAT, SKIPPED BEAT」 と書かれています。
それを桑田佳祐氏は 「【スッ】ケベー 【スッ】ケベー」 と、
「ス」 にアクセントを置いて強く歌っていくのです。
おわかりのように 「SKIPPED」 は発音記号では [skipt] で、
1音節の単語であり、i という母音以外を強く発音することはできません。
桑田流に歌うとしてもせいぜい 「ス【ケッ】べー」 にしかならないはずです。
たぶん桑田好きの英米人たちは、カラオケで歌詞を見ながらこの曲を歌おうとして、
途方に暮れていたことでしょう。

ただし、これは桑田氏が英語の発音に弱いということではないと思われます。
ウィキペディアではこの曲に関して次のように説明されていました。

「タイトルの 『スキップ・ビート』 に深い意味はなく、ただスケベと語感が近かったからという当て字の英語である。ふと 『スケベ〜スケベ〜』 と繰り返すフレーズを思いつき、仮歌の段階でどうにか曲にしようと考えたが、他に語呂のいい英語がなかったために選ばれたのが 『スキップ・ビート』 であると桑田自身は語っている。」

「タイトルでもある 『スキップ・ビート』 という単語は後付けであるため、歌唱でははっきりと 『スケベ』 と言い切っている。」


つまり、「スケベ (=助平)」 ありきの英語タイトルだったのです。
ところが語呂のいい英単語がなく、やむなく 「SKIPPED BEAT」 に落ち着いたわけです。
実際、「【スッ】ケベー 【スッ】ケベー」 に合わせられるような英単語って、
いろいろと考えてみましたが、なかなか見当たりません。
su- のスペルの単語は 「ス」 ではなく、「サ」 と発音するほうが多いからです。
(suck,such など)
しかし、外語大卒の元英語講師としては負けを認めたくはありません (誰に?)。
そして、とうとうこんなタイトルを編み出してしまいました。

「SUIT KEBOB」

どうです。
これなら 「【スー】ケベッ」 と連呼できるはずです。
意味ですか?
ただの当て字なので、あまり英語の意味は詮索しないでほしいのですが、
「KEBOB」 は 「KEBAB」 とも綴るトルコの串焼き肉料理のことです。
「串」 を意味する 「シシ」 を付した 「シシカバブー」 なら聞いたことあるでしょう。
実は 「shish kebab」 もけっこう 「【スッ】ケベー」 に近いのですが、
やはりどうしても 「【シッ】ケベッ」 止まりなので、
「KEBOB」 に動詞の 「SUIT」 を組み合わせてみました。
「ケバブに適している」 「ケバブにお似合い」 という意味になります。
まあわけがわかりませんが、
最近では 「肉食系男子」 とか 「肉食系女子」 なんて言葉が流行っていますので、
「肉料理がふさわしい」 という英語タイトルは、
なんとなくこの曲のスケベさを体現していると言えるかもしれません。
肉を串で刺して燃やすというケバブのイメージもなかなか意味深だし…。
どうです、桑田さん?
「SUIT KEBOB」 っていうタイトル、買い取ってくれませんか?