まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

女の常識・男の非常識(その2)・洗い場ルール

2009-12-04 12:15:13 | 性愛の倫理学
温泉とかスーパー銭湯 (福島で言うなら「極楽湯」とか) なんかに行きますね。
頭洗って、身体洗って、ゆったり湯船につかって、若干順番のちがいはあれ、
人間ならだれでもお風呂では同じように行動してると思うじゃないですか。
ところがこれが、男と女でやってることが全然ちがうんですねぇ。
そして、こういうことってなかなか互いの情報が伝わらないから、
たぶんこのちがいに気づいたのは日本で私が初めてではないでしょうか。
その私の世紀の大発見を発表いたします。
男性諸君、驚けっ!

温泉に行ったとき、女性は脱衣所で服を脱いでお風呂場に入っていって、
まず最初に何をするか?
イスと洗面器を取って洗い場に行き、
持参したシャンプーやら洗顔クリームやらの一式を空いてる洗い場に置きます。
これが第一の行動なのです。
イスと洗面器をもって洗い場に行く、というところがすでに男性と異なっていますね。
男湯の場合、よっぽど早い時間でもない限り、
イスと洗面器はすでに洗い場にひとつずつ配置されています。
これに関しては後述します。
問題は持参したグッズを洗い場に置く、という行為です。
これはたんに、最初のかかり湯をしたり、身体を洗うための準備行動ではありません。
この行為には別の意味がこめられているのです。
男性の皆さん、何だと思いますか?

これはマーキングなのです。
ここの洗い場は私のものよ、と占拠したことを表しているのです。
そこでかかり湯をするだけか、身体を洗っちゃうか個人差はあれ、
いずれにせよ女性たちは間もなくその場を離れて湯船につかりに行きますが、
その際、グッズはそこに置いたまま湯船に向かうのです。
その人がゆったりお湯につかっている間、
彼女が占拠した洗い場は彼女のものですから、
他の人が使用することは基本的に許されません。
すべての洗い場が使用中 or 占拠中だった場合、
他の人はどこかが空くのをじっと待っていなければならないのです。
占拠されているだけで使われていない洗い場があるにもかかわらずです。
どうです、男性の皆さん、驚いたでしょう

そして、湯船 (露天風呂とかサウナとかも) と洗い場を何度か往復して、
身体も髪も顔もすべてキレイにし、もうこれ以上、洗い場を使用しなくなったとき、
女性は洗面器とイスを所定の場所に戻し (だから最初の行動が必要になるわけです)、
自分のグッズをグッズ置き場 (男湯にもスチールラックとかがありますね) に移して、
占拠解除を世に知らしめるのです。
男性の場合は、洗い場というのは現に使用しているときだけ自分のもので、
グッズがある人は、洗い場を離れるときにはグッズ置き場に置いて、
(イスと洗面器はその場に置きっぱなし。次の方ご自由にお使いください。)
もう一度洗い場に戻るときには、またどこか新しい空いてる洗い場を探しますよね。
たくさんの人間で有限個の洗い場を利用することを考えると、
この男湯では当たり前のシステムはとても合理的で、
これ以外のシステムがありえるとは想像できなかったのですが、
お隣の女湯では全然別の文化が栄えていたのです。

もちろん女性たちのなかには、
女性が築き上げたこの文化、このシステムを無視するならず者もたまにいます。
マーキングしてあるグッズをどけて、
占拠されているはずの洗い場で身体や髪を洗い始めてしまうオバサンです。
たまたまこういう被害にあった女性から、
そのオバサンに対する恨みつらみを聞かされて、
最初私はなんの話かまったく理解できなかったのですが、
一生懸命聞き取り調査をしていく中で、
やっとこの女湯特有の洗い場ルールを発見することができました。
どうです。
こんなことでも男と女はこんなにちがっているのです。
相互理解のための努力がどれほど重要か、わかってもらえるのではないでしょうか。


P.S.
女性の皆さん、今回の私の世紀の大発見は、
複数の女性の証言に基づいて書きましたが、
まだまだサンプル数が足りないことは自覚しております。
私の理論を裏付けるものであれ反証するものであれ、
この件に関する情報をお待ちしております。