がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

福田詐欺・強盗・殺人政権

2007年12月21日 | Weblog
2007年12月21日 22時12分記載

週刊文春が舛添を「やるやる詐欺」犯とする記事を書いていたけど、うまいこと言うね、文春さん。

ホントその通り。やる、やるって言葉ばっかり上滑りして、実際何にもやらない。神様がやったって出来ないって居直っちゃう。居直り強盗だよね、舛添。詐取したのは薬害肝炎患者の命、強取されたのは民間人の年金。



加えて、福田がまた酷い。都市再生機構改革は3年先送り、住宅金融支援機構は2年先送り。何にも決めない。楽だよなあ、福田ちゃん。残す必要があるならあるって言えよ。ないならないって言えよ。国民が判断出来ないじゃねえかよ。(福田が無責任だっていうことだけは判断出来るけど。)



予算案も酷いもんで、政府管掌保険の金が足りないからって違う保険から1000億円引っ張ってきちゃう。東京とか愛知から金ぶん取って来て地方に配っちゃう。何の思想も哲学も無い。「あそこにお金があるから持ってきちゃおう!」っていう子供じみた短絡的な発想しかしない。今時5歳児でもこんなこと考えない。

近代以降稀に見る稚拙で犯罪性の高い政権。



本日の読売新聞朝刊解説スペシャル

2007年12月21日 | Weblog
2007年12月21日 18時30分記載

本日の読売新聞朝刊15面に「解説スペシャル 薬害肝炎 和解協議」というタイトルで社会部の記者さんが記事を書いている。その記事に関して、私の思う所を記したい。(余談だが、私が嫌いなのは、ナベツネの影が色濃く見える政治部の記事で、社会部・社会保障部・医療情報部といった政治部以外の記者さんが書く記事は嫌いではない。)



「解説スペシャル 薬害肝炎 和解協議」中に法務省関係者の言葉として次の言葉が紹介されている。「司法が責任範囲を限定しているのに、行政がそれを超えることはできない。今後の同種の訴訟にも影響する恐れがあり、一律救済は決して認められない」。

だからね、原告団は政治決断を求めてるわけ。法治国家にあって行政府が司法判断を踏み越えることは確かに問題ある(ただ、今回は和解案を提示しているだけだけど。)だから、立法府の政治家が立法によって救済すればいいわけ。違憲立法をするなら格別、憲法に適合した立法によって薬によって被害を被った人を救済することは何の問題もないの。もう行政官が対応できる局面じゃないから、行政官は引っ込んでろよ。



また、「今後の同種の訴訟にも影響する恐れがあり、一律救済は決して認められない」との点について言えば、同種の訴訟が今後もいくつも出てくるような発言で、空恐ろしい発言。この発言の裏には、薬には必ず副作用があって、副作用が生じる度に賠償してたらきりがないって発想があるんだと思うんだけど、その認識が完全に間違ってる。さすが世間知らずの官僚君達。前の記事でも書いたけど、薬による副作用で困っている人がいたら(それが薬害であろうと国に故意・過失の無い場合であろうと)、それら全ての人を救済するのが国家として当たり前の姿。全員一律救済しか絶対認められない。

って、こういうこと言うと、「いくらかかるかわからない。国家財政がもたない。」とか言い出すのが、官僚君達の常套句。全く事実に基づかない、極度に抽象化した机上の空論。何にもわかってない。



薬は長い審査期間を経て認可される代物だから、被害補償が必要なほど重篤な副作用が出る確率は極めて低い。

骨肉腫患者に投与される薬を例にとって具体的に考えてみる。

まず、毒薬のシスプラチン。急性腎不全の発現する確率:0.1%未満。ショック、アナフィラキシー様症状の発現する確率:0.1%未満。脳梗塞の発現する確率:0.1%未満。心筋梗塞、うっ血性心不全の発現する確率:0.1%未満。間質性肺炎の発現する確率:0.1%未満。

次に、劇薬のイフォマイド。急性腎不全の発現する確率:0.1%未満。意識障害の発現する確率:0.1%未満。幻覚、錯乱、錐体外路症状の発現する確率:0.1~5%未満。脳症の発現する確率:0.1%未満。間質性肺炎の発現する確率:0.1~5%未満。



骨肉腫は悪性度の高いガンだから、使用する容量が致死量スレスレ(メソトレキセートに至っては一旦致死量を入れて、一定時間経過後に正常細胞だけが取り込める解毒剤を投与。)。それでも、上記の程度の確率でしか重篤な副作用は出ない。毒薬・劇薬でこの位の確率だから、市販されるような薬で重篤な副作用が出る確率はもっと低い。仮に、毒薬や劇薬よりも高い確率で副作用が出たとしたら、それは認可自体に問題がある。



国に故意・過失があろうがなかろうが国の認可した薬によって被害を被った人がいたら、全員救済するのが国として当たり前。国に過失が無い、国民にも過失が無い、という場合に責任を負担するべきは国。そういう対応をしたとしても支出しなければならない金額はたいしたものじゃない。そういう考えで政治家は立法をしていくべき。



「解説スペシャル 薬害肝炎 和解協議」は次の言葉で結ばれている。「薬には必ず副作用が伴う。いったん承認された医薬品について、その有用性を考慮しても、副作用の危険が高く問題だと分かった時、国がどの時点でどんな規制を行うべきなのか。国が「責任」を負う対象者の線引きにこだわるのは、薬事行政の根源にかかわる難しい問題をはらんでいるからである。」



確かに「国がどの時点でどんな規制を行うべきなのか」は難しい問題。(個人的には、副作用の説明をして自己責任で決定させればいいと思うけど。)

しかし、『国が「責任」を負う対象者の線引きにこだわるのは』全く理解できない。上記のとおり、国が全面的に責任を負えばいいだけの話。金額もたかが知れてる。問題があるのは、そう熱意と根拠を持って国民に説明せず立法を怠っている政治家と面子にだけこだわって小理屈こねくりまわしている官僚。



薬害肝炎原告団の福田衣里子さんは「おぎゃあ」と生まれてきた時に使われた止血剤クリスマシンによってC型肝炎に感染してしまった。一審では国に責任はないとして敗訴。こういう人に「残念でしたね。だけど、国に責任はないので自費でインターフェロンの治療を一生続けてください。先々肝硬変・肝がんになったとしても自力で頑張ってください。お気の毒に。」って言えってことなんだよね、国は。そんな国に税金を払っているのかと思うと情けないし、悔しいね。




溜め息しか出ないよね、我が国政府・与党には

2007年12月21日 | Weblog
2007年12月21日 08時47分記載
薬害肝炎の救済案を考えるうえで、大阪高裁の和解骨子案に矛盾抵触する判断は出来ないだって。

大阪高裁が出してるのは和解骨子案だからね。判決じゃないから。和解骨子案を越えて薬害肝炎患者救済案を策定することに何の問題もないでしょ。裁判所には、積極的な法定立機能はないし、そうすべきでもないから、立法府が救済できる形で立法をすれば済むだけの話でしょ。こんな時ばっかり裁判所の判断を利用するのはやめてもらいたいよね。普段は高裁判決なんて完全無視なのに。



発想の仕方が根本から間違ってるんだよね。全員一律救済を認めちゃったら、追加提訴者が膨らんだ時に膨大な金額がかかるとかって算盤勘定が先に来ちゃってて。無過失で苦しんでる国民は二の次でさ。

どこまで膨らんだって全員救済するんだよ。いくらかかったっていいんだよ。無過失の国民が苦しんでるんだから。

江利川毅厚生労働事務次官が2兆~3兆かかるって言ってるらしいけど(笹川尭自民党衆議院議員談)、構わないんだよ、2兆~3兆出せば(実際はその10分の1もかからないと思うけど)。2兆~3兆なんて消費税1%分でしょ。薬害肝炎被害者救済のためだけに使うって公約に掲げて消費税1%上げればいいんだよ。2割~3割の国民は反対するだろうけど、過半数は賛成に回るよ。(国民が賛成してくれなければ勿論できない。ただ、私としては日本国民はそんなに無情じゃないと思ってる。)ただ、それだけの話だよ。



少なくとも自分は、肝炎に限った話じゃないけど、薬害や薬害ではないけれど薬の副作用で苦しんでる人達のために使うなら(実際に目的税化して使途を限定するという条件付だけど)税金UPは構わない。(っていうか、役人減らせよ。役人の給料とボーナス下げろよ。おかしな手当なくせよ。それで十分賄えるよ。)

そういう目的のはっきりした税金払うより、毎年毎年上がり続けてる年金保険料の方がはるかに腹立たしい。



やっぱり、何をどう考えても、厚生労働省、とりわけ旧厚生省は要らない。



「小説新潮」本日発売

2007年12月21日 | Weblog
2007年12月21日 07時07分記載

本日発売される「小説新潮」に城山三郎さんの遺稿が掲載される。(来月書籍化される予定。)

城山さんが46年連れ添った奥様に対する思いが綴られているようである。楽しみである。



城山さんの作品には美しい日本人が登場し、読むと清々しい気持ちになる。しかし一方で、現代の、自分も含めた美しくない日本人との余りの違いに、読後感は複雑なものとなる。