がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

涜職(とくしょく)の罪

2007年10月31日 | Weblog
2007年10月31日記載

守屋前防衛事務次官のこれまでの行いをマスコミは「汚職」と報道しているが、正しくは「涜職」という。

「涜職」とは、文字通り、職を冒涜するということである。守屋前事務次官の行為は、まさに自らの与る職を冒涜する行為である。

加えて、守屋前防衛事務次官は国民をも冒涜した。

涜職が罪として罰せられるのは、公務員の職務は、不可買収的であり、中立的なものでなければならないからである。(これらが、涜職の罪が罰せられる根拠となる、法により守られるべき利益、即ち法益である。)

この法益を守屋前防衛事務次官は見事なまでに侵害した。単なる私の予想だが、守屋前防衛事務次官は収賄罪で逮捕されると思う。誤解されている方が多いかもしれないが、公務員がその職務に関連して利益の提供を受けただけで収賄罪は成立する。便宜を図ることは必要ない。便宜を図れば刑が加重されるだけである。

また、提供される利益は金銭である必要はない。高価な食事でも構わないし、女性をあてがうことでも構わない。実際、贈賄側はアダルトDVDを送付するというような行為から関係を築いていったりする。アダルトDVDを嫌いな男性は稀である。そこからキャバクラや料亭に連れて行って女性をあてがう。いきなり金銭を提供する馬鹿はいない。そうして、利益提供の事実を小さい所から積み上げていって、抜けるに抜けられない関係が構築される。こうなるともう利益を受けた公務員は贈賄側の言いなりである。公務は買収され、中立的であるべき公務は偏ったものとなる。

守屋前防衛事務次官の行為は、刑法の教科書に出てきそうな程典型的な収賄事例である。



上述の通り、私は守屋前防衛事務次官は収賄罪で逮捕されると思う。贈賄側も、時効にかかっていなければ逮捕されると思う。(別の横領罪でも逮捕されそうだが。)その後は政治家に波及していくかもしれない。それらは、捜査当局の動きを待つこととしよう。



ここで私が思うことは、守屋前防衛事務次官がやっていたようなことは他の省庁の上級幹部もやっているのではないかということである。捜査当局が厳格に法律を適用し、人員に余力があれば、中央省庁・地方自治体の幹部は根こそぎ逮捕・起訴され裁判で有罪となるのではないだろうか。

そう想像させるに十分な守屋前防衛事務次官の行為であった。

その想像が私の妄想に過ぎなければいいのだが・・・。



政治は弱者のためにある

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月30日記載

タイトルに記載した言葉は、私が綺麗事を並べ立てたくて記した言葉ではない。故・橋本龍太郎元首相の父である故・橋本龍伍元厚生大臣が発し、信条としていた言葉である。

自らが身体障害者であったことも影響を与えていると思われるが、政治家の認識としては全くもって正しい。

弱者をどう定義するかという問題は残るが、立場の弱い人達、体の弱い人達にこそ政治は手を差し伸べなければならない。強者は自らで問題を解決する力があるので、政治の存在はそれ程重要ではない。邪魔な時すら存在するぐらいである。



橋本龍伍は大蔵官僚上がりの政治家で、厚生大臣・文部大臣を務めた。身体的なハンディがあったとしても、強者の側といって差し支えない立場である。しかし、そのような立場にあっても「政治は弱い人のためにある。」との信条を持って政治家としての職務を遂行した。誠に立派である。


私の感覚では、佐藤栄作内閣までの戦後の政治家は、使命感を持って政治に取り組んでいたように思う。官僚も使命感を持って職務を遂行していたように思う。

それらと比較して、現在の政治家・官僚は、その質が著しく劣化しているように思う。

政治家・官僚自身にも問題はあるが、国民全体(勿論自分も含めて)の質も著しく劣化しているのかもしれない。

おじ馬鹿日記12

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月28日記載

10月23日はおいっこの10歳の誕生日。10月27日は下のめいっこの8歳の誕生日。めでたいね。

今週末は姉の嫁ぎ先でお祝いしているので、実家には来週末泊まりで遊びに来る予定。おじさん、楽しみ。

めいっこやおいっこが居なかったらこのブログで社会的問題について書いたりしなかったと思う。「こんなもんだろ、人間なんて。」って諦めてたと思う。

でもやっぱり、めいっこやおいっこ達が暮らす社会が酷い社会であっては欲しくないんだよね。

1ヶ月位前の夜においっこが急に全身に湿疹が出て、小児救急を探したんだけど、見つからないんだよね。大人が病院にかかれなくて苦しみながら死んでいくのは、そういう社会を作った自分達の責任だから仕方ないと思うんだけど、子供がそういう目に合うのはね・・・。

子供を持つ人には本当に日本の社会的問題に関心を寄せて欲しい。こんな社会を子供達に手渡すわけにはいかなくない?

国・地方公共団体の借金凄いんだよ。医療費は不当に削減されてるんだよ。その結果、病院は閉鎖・倒産し、医師・看護師は不足してるんだよ。介護を担う施設・人員は全然足りないんだよ。年金の扱い目茶苦茶なんだよ。公務員は犯罪まみれの上、やりたい放題なんだよ。

どうにかしなきゃならないと思わない?

「政治は子や孫達のために存在する。なぜなら、我等は死に行く者だから。」(ジョン・F・ケネディ)

いい試合だったね日ハム×中日

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月27日記載

いいピッチャー同士の投げ合いっていうのは見てて面白い。ダルビッシュの若さ・力強さ・意地、川上の打たれた後からの我慢強いピッチング。いい投げ合いだったな~。

日本シリーズのピッチングで記憶にあるのは、だいぶ前になるけど西武の石井丈裕。1992年の石井のピッチングは凄かった。この年、石井丈裕は沢村賞を受賞するんだけど、こんな凄いピッチャー誰も打てないと思った。


今年の日本シリーズ、楽しめそうだな。

昨日のMステ見ました?

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月27日記載

木村カエラが見たくて見たんだけど、「いきものがかり」の「茜色の約束」っていう曲が良かった。木村カエラの曲も勿論良くて、昨日のMステは見た甲斐あった。

闘病体験がある人とか、恋人がいる人が聞いたら結構グッとくるかもしれない。

なんか「ザ・ブログ」って感じの記事だな、と書きながら思ってる(笑)。

救急要請における産科・周産期傷病者搬送実態調査の結果について

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月26日記載

総務省消防庁と厚生労働省が、「救急要請における産科・周産期傷病者搬送実態調査の結果について」として救急要請における産科・周産期傷病者搬送実態調査の結果を公表した。医療崩壊の実態の一端が垣間見えると思う。参照頂きたい。

参照URL http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/191026/191026_sanka.pdf


読売新聞記者 柴田岳氏への質問

2007年10月30日 | Weblog
2007年10月26日記載

本日の読売新聞朝刊4面に柴田岳氏が永田町フィールドノートで『人事案件「門前払いの愚」』とのタイトルで記名記事を書いているが、愚かなのは柴田氏の方ではないだろうか。

役所ににらみを効かせるのは議員として当たり前のことである。役所ににらみが効かない議員ばかりだから今回の薬害肝炎のような問題が出てくるのではないか。防衛事務次官が好き勝手なことをするのではないか。



また、記事中で民主党議員が「我々は参院で人事を拒否できる。新聞にリークして国会で議論しない前にリストが出ている。(役所と)書いた新聞社の関係を追及する必要がある。これが明らかにならなければ審議に入らない」とのコメントを引用して、報道の自由に圧力をかけようという姿勢すら感じられると書いている。



役所と密接すぎる関係を築いている記者からすれば圧力と感じるのかもしれないが、追及されて困るような関係がなければ、圧力でもなんでもない。記者クラブに詰めて、お役所様から有難~く情報を頂戴している記者であれば、役所との関係にメスを入れられたら商売あがったりなのかもしれないが、独自の調査報道を行っているのであれば、記者活動に何等の影響もない。議員が無駄な労力を割いているに過ぎない。



報道の自由は民主制を支える上で極めて重要なものであることは私も認める。しかし、国民から付託を受けた議員の活動、議院の権限も、民主制において極めて重要なものである。


コメントを引用した民主党議員には、マスメディアと官僚が密接すぎる関係を築いて、官僚の行いたいように世論が誘導されているとの懸念があるのではないか。これはこれで一つの見解で、「愚」との一言で片付く話ではない。


私も民主党議員と同様、日本のマスメディアにはリーク記事が多いのではとの懸念を持っている。その懸念を払拭する手段として記者クラブ制度を廃止してみては?他の先進国で記者クラブ制度のような制度を持っている国は存在するか?

私の骨肉腫に対して行われた治療

2007年10月25日 | Weblog
2007年10月25日記載

昨日掲載した記事と比較して見てみてもらいたい。



1.生検(手術)

2.術前抗がん剤治療1クール目:シスプラチン200mg(※効果判定はPR)

3.術前抗がん剤治療2クール目:アドリアマイシン100mg(※効果判定はPR)

4.放射線照射:30グレイ(血管・神経に骨肉腫細胞が浸潤していたため)

5.原発巣切除および人工関節置換術(2週間後MRSA感染と判明)

6.人工関節抜去、内部洗浄およびセメントビーズ留置

7.術後抗がん剤治療1クール目:カルボプラチン(=パラプラチン)800mg

8.術後抗がん剤治療2クール目:アドリアマイシン100mg

9.術後抗がん剤治療3クール目:シクロフォスマイド(=シクロフォスファミド)2000mg

10.術後抗がん剤治療4クール目:アドリアマイシン100mg

11.人工関節再置換術

12.術後抗がん剤治療5クール目:イフォマイド(=イフォスファミド)16000mg

昨日掲載した標準的治療法とは結構な違いがあるかと思うが、それは私がMRSAに感染してしまったことおよび抗がん剤を自分で拒否したりリクエストしたりしたためである。主治医は標準的治療を行いたかったようである。


骨肉腫に対する標準的治療法

2007年10月25日 | Weblog
2007年10月25日記載

誠に僭越ながら、骨肉腫に対する標準的な治療とはどういうものであるかを記載する。



1.生検(手術)にて診断を確定

2.術前補助抗がん剤治療1クール目:シスプラチン(許容しうる最大量)

3.術前補助抗がん剤治療2クール目:アドリアマイシン(許容しうる最大量)

4.術前補助抗がん剤治療3クール目:イフォマイド(許容しうる最大量)

5.原発巣切除手術(切除後の再建はその後のQOLを考慮し、最善と考えられるものを選択。切断・離断の可能性もある。)

6.術後補助抗がん剤治療1クール目:シスプラチン(許容しうる最大量)

7.術後補助抗がん剤治療2クール目:アドリアマイシン(許容しうる最大量)

8.術後補助抗がん剤治療3クール目:メソトレキセート(許容する最大量)

9.術後補助抗がん剤治療4クール目:メソトレキセート(許容する最大量)

10.術後補助抗がん剤治療5クール目:イフォマイド(許容しうる最大量)



医師でもない私がなぜ上記のように標準的治療を記載したかというと、不勉強な医師が、標準的治療からほど遠い治療をしていることが散見されるからである。

上記の標準的治療は文字通り「標準的」であって、いくらでも例外は存在する。効いた抗がん剤を続けて数クール投与することもあるし、1度目の投与で効果が認められなかった場合は2度と投与しないこともある。

シスプラチン以外の抗がん剤では著しく血液状態が悪化するので、血液状態を見て投与を見合わせることもある。

肝臓や腎臓の状態を見て投与間隔を大きく空ける場合もある。

繰り返しになるが、上記の標準的治療はあくまでも標準的・一般的な治療法である。しかし、標準的であることについては確かであると私は考えているので、上記の治療と大きく異なる治療方針が示された場合には、その治療方針の根拠を確認した方がいいと思う。

以上、参考までに私見を述べさせて頂いた。

民主主義とは

2007年10月24日 | Weblog
2007年10月24日記載

民主主義の定義の仕方は色々あると思うが、私にとって一番腑に落ちるのは、「民主主義とは、衆愚になるかもしれない可能性を認識しつつも、民衆に判断を委ねる考え方である。」というものである。

民衆は、官僚ほどお勉強は出来ないかもしれない。新聞記者ほど多くの情報を持っていないかもしれない。

しかし、そのような民衆に意思決定を委ねるというのが民主主義である。

官僚やメディアに携わる人間には、ここの所を理解出来ていない人間が多いように思う。



官僚は民衆が選んだ人間の指揮命令下で、国民の利益に適うように働くべき存在である。

メディアは国民が判断をし易いように情報を提供すべき存在である。


啓蒙思想家気取りでご託宣を垂れるべきではない。そういう驕りたかぶりが間違いを惹き起こす。


頂いたコメントについて19

2007年10月23日 | Weblog
2007年10月23日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下の通り。

「全く同感です。
最近は食品だって安全とは思えなくなってるし、厚生省も民間だったらこれくらいじゃすまないでしょうね。
厚生省がこんなだから、医療も食品も問題が多くなってきてるのかも。
きっちりとした対応をお願いしたいものです。」



全くもってその通りだと思う。

雪印やミートホープ社を見れば明らかなように、民間の会社であれば国民の健康を害する行為を行えば潰れてしまう。「白い恋人」を販売している会社や「赤福」を販売している会社のように、経営に大きな打撃が与えられる。しかし、行政府にはこのような「罰」が与えられないのが一番の問題である。だから平気で人の命を蔑ろにできる。

ここで更に罪深いのは、小役人どもはこれをわかってやっているということである。

過日述べた通り、行政府の不作為を犯罪と立証して刑事責任を問うことは極めて困難なことである。それでは、ということで損害賠償請求を行うと、小役人どもは公務員なので被告は「国」となり個別の小役人どもは損害賠償責任を負わない。ここが民間の会社との大きな、そして一番の違いである。

民間の会社に対しては、不買運動を起こして経営に打撃を加えることが可能である。民事で損害賠償請求を行うことも可能である。株主が代表訴訟で経営陣の責任追及をすることも可能である。これらが不正行為・違法行為の抑止力になってもいる。しかし、これらの抑止力を小役人どもに働かせることは不可能である。それをわかって小役人どもはやりたい放題である。



以下に薬害肝炎訴訟原告団の声を一部紹介する。

・「『新しい資料が発見されました』と笑いながら言いました。『ファイルが雑然と積まれていた』とも。人の命がかかっている資料なのに、よく平気でそんな言葉を発せられますね」

・「自分のお産が悪いから院内感染にあったんだと、ずっと自分を責め続けてきた」

・「418人よりもっと多くの方たちが(感染原因を知らされずに)苦しんでいるのではないか。知らない人たちが次々亡くなっている。もっと真剣に調査してください」


これらの声を聞いて小役人どもは薄ら笑いを浮かべてこう言っているだろう。

「馬鹿な大衆が感情垂れ流しで見苦しいったらないね」と。


やるよね~厚生労働省の小役人ども

2007年10月23日 | Weblog
2007年10月22日記載

血液製剤(フィブリノゲン製剤)が原因と考えられるC型肝炎の調査をした際の調査目的は、患者本人への告知ではないだって。メーカーなり、業者なりが対応して、患者個人を特定するものと思っていただって。厚生省としては注意喚起・呼びかけは十分やっていただって。



やめちゃえよ、厚生行政。



どんな馬鹿が担当者なのか知らないけど、ちょっとでも関心を持って調べれば、C型肝炎が肝硬変や肝癌に移行する可能性があることは把握できるよね?肝癌になれば死んじゃう可能性があることが把握できるよね?早期にC型肝炎ウイルスに感染していることが把握できたらインターフェロンで治癒させることが可能なのも理解できるよね?出来ないならやめちまえよ。

お前等国民の生命・健康に関する事を扱ってんだろ?だから税金から給料もらって、強い権限も与えられてんだろ?厚生労働省に逆らえる製薬メーカー・業者なんていないだろ?だったら患者を特定して、患者にC型肝炎ウイルスに感染している可能性が高いことを伝えさせろよ。ファイルに束ねて地下倉庫に眠らせとくなら、民間の業者がやればいいだろ。(これだって怪しいもんだけどね。敢えてどこかに隠してたんじゃねえの?)

やめちまえよお前等。


またまたやってくれたよね厚生労働省

2007年10月23日 | Weblog
2007年10月21日記載

薬害肝炎に関する資料を旧ミドリ十字と結託して隠蔽していた。(参照URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071019it17.htm?from=top )今後酷い実態がさらに明らかにされていくと思うが、つくづく厚生労働省の罪深さを感じる。人を殺すために仕事をしてるんだよな、あいつら。殺人省って名前変えればいいのに。



犯罪行為には作為(何らかの行為をすること)と不作為(すべきことをしないこと)が存在して、行政の不作為を犯罪として立証することは非常に難しいのが実際。それを知っててあいつらはやってんだよな。自らの保身・金銭欲のために、薬害患者なんて見殺したって痛くも痒くもないんだよな。あいつらに望むことは何もないね。いなくなってくれないかな。

人一人の命が救われるのがどれだけ大変なことなのか、自分の体験からも、頂くコメントからも痛感している身としては、もう怒りを通り越して溜め息しか出ない。この記事も深い溜め息をつきながら書いている。



人殺してそんなに楽しい?何人殺したら気が済む?


10月21日追記

参照URL http://kanenrelay.exblog.jp/

      

http://www.hcv.jp/index.html


頂いたコメントについて18

2007年10月19日 | Weblog
2007年10月19日記載

頂いたコメントに言及する。頂いたコメントは以下の通り。



「久しぶりにコメントさせていただきます。
定期検診、無事に通過おめでとうございます。
うちの娘が骨肉腫と診断されたのは、16年5月のことでした。同じ頃でしょうか。。。
娘も、再発せず、元気に女子高生をしています。
娘の通っている病院は、娘以降、骨肉腫の治療成績が悪く、亡くなった子、転移を繰り返し、延命治療をしている子、、、そんな感じです。
命が今あることに、感謝しています。
先々週の受診日に、今後、透析治療及び腎臓移植が必要になると、担当医に言われました。ツライ治療を乗り越え、人工関節を抱え、その上透析かよ!!!と思いますが、今、娘と共に居られることの代償なのだと思うしかありません。。。
抗がん剤は、薬でもあり、毒でもある。今があるのは、いい意味でも悪い意味でも、抗がん剤のおかげです。」



お久しぶりです。大変厳しい状況に立たされているな、というのが読後の率直な感想です。

「透析治療及び腎臓移植が必要」という表現からすると当面は透析治療、しかし、暫くすると腎移植が避けられないという程の腎臓の状態かと推察します。

移植医療については、他の人間が意見できることではないと私は考えていますので、私の意見はしないこととします。但し、仮に、海外での腎臓移植が必要になり、多額の資金が必要となった場合には、一定の条件の下(勿論金銭的なものではありません)、可能な範囲での協力はさせて頂きます。



仰る通り、抗がん剤は薬でもあり、毒でもあります。そして骨肉腫には多量の抗がん剤が投与されます。そのため、悪性腫瘍細胞に取り込まれなかった抗がん剤を解毒・排出するために肝臓・腎臓に大きな負担がかかり、負荷が高すぎた場合には障害を残してしまいます。しかし、骨肉腫患者には、選択の余地はなく、抗がん剤治療を選ばざるを得ません。


「今があるのは、いい意味でも悪い意味でも、抗がん剤のおかげです」と自らを奮い立たせるかのように感じられる表現に、一条の光を見る思いです。

本日の読売新聞社説について

2007年10月19日 | Weblog
2007年10月18日記載

本日の読売新聞には「離脱はできないテロとの戦い」との社説が掲載されている(参照URL http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071017ig90.htm )。その中で読売は、「現行法の期限切れが目前に迫っている以上、対案は具体的で、すぐに実行可能なものでなければならない。抽象的な内容では、対案の名に値しない。」と、民主党に具体的な法案提出を要求している。お門違いも甚だしい。

民主党が具体的で、すぐに実行可能な法案を提出したところで実行はできない。実行するのは政府・与党である。何の為に自民・公明は政権を担当しているのだ。

11月1日にテロ特措法の期限が切れることはずっと前からわかっていたことである。それを野ざらしにしてここまで切迫した状況に陥った責任は与党にある。それを知りながら民主党に具体的な法案提出を求めるとは、さすが御用新聞である。



テロ特措法が語られる際、「国益」という言葉がよく使われる。真に国益がかかっているのであれば、与党は国民への説明を十分行ったうえで、淡々と衆院で再可決して法律を成立させればいい。国益がかかっていて、かつ、憲法上与えられた権限を行使するのである。何の躊躇が必要か。民主党は対案も出せない無責任な政党であるから、我々与党が国益を守るため法律を成立させたと堂々と言えばいい。

なぜそうしないのか。次の選挙が怖いからに他ならないと私は思う。強行採決をした政党というレッテルを貼られ、次の衆院選で敗北するのが怖いのである。もうその時点で「国益」は飛び、与党政治家の「私益」に転換している。



先般の参院選で与党が惨敗したのは、「美しい国」や「テロとの戦い」といった大上段に構えた「国益」なるものよりも「生活が第一」な有権者の素直な思いが表れたためだと私には思われる。

テロとの戦いは大切なのかもしれない(私はそう思っていないが)。しかし、国民の最大関心事はそこにはない。そう考えろというのが先般の参院選の結果である。


読売の考え方は国民の感覚からずれている。安倍前総理と読売が重なって見える。