がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

24時間テレビ製作者への要望

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月25日 00時29分00秒

毎年この時期に放送するなら、9月が障害者雇用推進月間であること、障害者雇用義務を果たしていない企業が多くあること、そのために、多くの障害者が経済的に厳しい状態に置かれていることを、災害情報みたいに、画面の上か下に文字情報としてずっと流し続けてもらいたい。



24時間テレビで10億ぐらい募金が集まるようだけど(金額は正確かわかりません)、それよりも障害者雇用率が1%上がる方が遥かに意味があると思うんだよね。



技術的にそんなに難しいことじゃないと思うんで、是非やってもらいたい。(日テレとか日テレアックスオンとかにメールするかな。)


乳がん患者も楽しんで=配慮ある温泉旅館紹介-「お宿ネット」発足

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月23日 21時18分36秒

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c6%fd%a4%ac%a4%f3&k=201208/2012082100035



「乳がん患者が手術痕を気にせず温泉を楽しめるようにしようと、全国約50の旅館や温泉施設が参加した「ピンクリボンのお宿ネットワーク」が今夏、発足した。患者に配慮した施設づくりを進めるとともに、患者側に施設の情報を提供する。発起人の人工乳房メーカー社長池山紀之さん(54)は「乳がん患者にも旅を諦めないでほしい」と話している。
 池山さんは、乳がんで手術を受けた妹から「手術痕が気になり友達と旅行にも行けない」と言われ、人工乳房製作に携わってきた。
 国立がん研究センターによると、乳がんになる女性は年5万人を超える。しかし池山さんによると、50万~300万円の費用がかかるため、切除手術を受けた人のうち人工乳房の装着や再建手術を受けるのは1割にすぎない。乳房のない姿を気にして本人が温泉に行かなくなるばかりか、「自分に気兼ねして、家族までもが行けなくなってしまった」と悩む人も多いという。池山さんは「洗い場に間仕切りがある温泉を知っていたら教えて」などの声を多く耳にし、同ネット設立を決めた。
 ネットでは、間仕切りがあるなどの「お風呂情報」を宿の紹介とともに載せた冊子を作り、医療機関などを通じて配布。旅館経営者向けに講演会を行い、配慮ある施設づくりを呼び掛けている。(2012/08/21-05:41)」



こういう動きが広がってくれるとありがたいね。



手術を受けたことがない人にはわからないと思うけど、まあ目立つからね、手術跡って。



それをジロジロ見られちゃうと温泉とかプールって行けないからね。

難病の医療費助成、対象を拡大…厚労省委員会

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月19日 00時21分24秒

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120816-OYT1T01159.htm



「症例が少なく治療法が見つかっていない難病の患者支援制度の改革を議論している厚生労働省の専門家委員会は16日、現在は56の難病に限られている医療費助成の対象を拡大することを柱とした中間報告をまとめた。



年内をめどに、新たに助成対象とする難病の種類や数などを決める。

 難病は現在、国が治療法の研究を推奨しているものなどを含めて約400種類あるが、医療費助成の対象はパーキンソン病や潰瘍性大腸炎など56にとどまっており、不十分だと指摘されてきた。同省は予算を確保するために、法整備も検討するという。

 中間報告では、助成対象の難病について、〈1〉症例が比較的少なく、全国規模の研究でなければ対策が進まない〈2〉原因不明〈3〉効果的な治療法が確立されていない〈4〉患者は長期療養が必要――の4要素に当てはまるものとし、「対象範囲の拡大を含めた見直しには、より公平に対象を選定する必要がある」とした。

(2012年8月16日20時59分 読売新聞)」


http://sankei.jp.msn.com/life/news/120816/bdy12081622480005-n1.htm


難病助成大幅見直し…制度の谷間解消は不透明 続く治療「自立難しい」
2012.8.16 22:47


「原因不明で確立された治療法もない「難病」に光は当たるのか。厚生労働省の難病対策委員会は16日、支援の対象から外れ、高額な医療費負担を強いられる患者を救うため、制度の大幅な見直しに動き出した。しかし、新たにどれだけの難病患者が支援を受けられるようになるのかは、現段階ではまだ不透明な状況だ。
 体の広範囲に痛みが広がる「線(せん)維(い)筋(きん)痛(つう)症(しょう)」。失神するほどの激痛が走る病気だが、現在は難病に指定されていないため、患者は医療費助成が受けられない状態にある。

 患者会代表の橋本裕子さん(58)=横浜市=は、子供のころから「体の中をガラスの破片で切られるような」激痛に悩まされてきた。出口の見えない治療が続き、薬代などの医療費は月に2万円ほどかかる。「病気のために働けず、収入がなかったり安定しない中では大きな負担。患者が自立した生活を送るのは難しい」と訴える。

 国が本格的に難病対策を始めたのは約40年前。当時は原因不明だった「スモン」(後に薬害が原因と判明)が社会問題になったのがきっかけだった。

 厚生省(当時)は昭和47年、指針となる「難病対策要綱」を策定。スモンなど8疾患を難病に指定し、うち4疾患で公費による医療費の助成を始めた。

 現在は、以前から研究が進められていた「臨床調査研究分野(130疾患)」と、新たに平成21年度から加わった「研究奨励分野(234疾患)」に分けて研究費を助成。公費で医療費を助成する疾患も56まで増え、助成を受ける患者は22年度末で約70万人にまで増加した。本年度の総事業費は計1278億円を見込んでいる。

 だが、難病は世界に5000~7000種類はあると言われ、こうした支援を受けることができているのは一部の患者にすぎない。

 支援制度の見直しについて、日本難病・疾病団体協議会の水谷幸司事務局長は「支援が必要な患者が制度の谷間に落ちることなく、公平で安定した援助を受け続けられる制度を目指すべきだ」と話している。」



http://sankei.jp.msn.com/life/news/120816/bdy12081622460004-n1.htm



難病助成56種から拡大 重症患者を重点支援、厚労省委が中間報告

2012.8.16 22:46



「原因がわからず効果的な治療法がない「難病」をめぐり、患者への支援策を見直している厚生労働省の難病対策委員会は16日、公費で医療費が助成される難病を、現在の56種類から拡大した上で、症状が重い患者を重点的に支援することなどが必要だとする中間報告をまとめた。

 これまで対象から漏れ、高額な医療費負担を強いられてきた患者を救う狙いがある。厚労省は難病対策の新たな法律の制定も視野に検討を進め、年内をめどに新たな助成対象を決める。

 厚労省は現在、原因不明で症例数が少ないなど、一定の要件を満たした130種類の病気を「難病」に指定し、治療法の研究費を助成している。このうち、パーキンソン病など特に治療が難しい56疾患については、国と自治体で患者の医療費も助成してきた。

 ただ、助成の対象は数百種類あるとされる難病の一部に限られており、これまで「不公平だ」との指摘が相次いでいた。

 一方で、中間報告は効果的な治療法が確立した難病は定期的に評価し、助成を見直す必要があると指摘。給付水準のあり方についても、公平性や施策の安定性などを考慮し、公費で負担する金額の見直しを検討する必要があるとした。

 対象拡大には財源確保が必要で、厚労省は来年度の予算要求に向け財務省と調整を行っているが、すでに助成を受けている患者からは対象から外されたり、支給額が削減されたりすることへの懸念も生じそうだ。」



細かい所つついて申し訳ないんだけど、産経に限らず、「救う」とか「救済」とかいう言葉を安易に使って欲しくないんだよね。「救う」とか「救済」とか言われると、かわいそうな人を救ってあげるってニュアンスを感じて嫌なんだよね。「支援」とか「サポート」とか、なんかもっと適切な言葉使いないかね。



難病患者を本当に「救済」できる人間・制度なんてこの世に存在するの?



あともう一つ。



「対象拡大には財源確保が必要で、厚労省は来年度の予算要求に向け財務省と調整を行っているが、すでに助成を受けている患者からは対象から外されたり、支給額が削減されたりすることへの懸念も生じそうだ」って産経は結んでるけど、法人税は減税し、金融資産には課税せず、金融取引にも課税せず、それで難病患者同士で金の取り合いをしろって言うわけ?おかしくない?



法人税を引き上げたり(=租税特別措置をなくしたり)、金融資産に課税したり、キャピタルゲインにもっと課税ずれば、難病患者が金の取り合いをするなんて地獄絵図は回避できんじゃない?




我が国はおかしな国だからって開き直られれば、返す言葉はないけど。その通りだから。


「こんな国会、議員は半分でいい」米倉経団連会長が混迷政局に憤り

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月08日 14時25分08秒

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120808/biz12080812220002-n1.htm



2012.8.8 12:21



「消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案の参院採決を前に政局が混迷するなか、経団連の米倉弘昌会長は8日、「党利党略に走らず、国の将来のために3党合意に基づき法案を早期に成立させてほしい」と厳しく批判した。東京都内で記者団の質問に答えた。

 米倉会長は法案が成立しなければ「わが国の財政に対する(諸外国や投資家の)不信を招く」と指摘。自民党が求める総選挙については「野田(佳彦)総理のほうから、成立した暁に国民の信頼を再度確認する選挙は十分考えておられると思う」と述べ、まずは法案成立を優先すべきだとの考えを示した。

 また、「国会の先生方は行政改革とおっしゃるが、一番重要なのは立法府の改革だ。こんな国会なら議員の数は半分以下でいい」と“決められない政治”への憤りをあらわにしていた。」



お前等財界の連中も半分にして、その削った半分を零細企業の経営者にしてやりたいけどな。



そしたら少しは消費税の痛みがわかるかもな。


地域を支える医療 「最期は家で」を叶えたい

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月08日 01時58分07秒

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012080302000094.html



「自宅で最期まで暮らしたい。納得した人生を望む多くの人の願いだろう。孤立死とも無縁な生活を地域で医療がどう支えていくのか、模索が始まっている。

 「痛くて歩けねえよ」

 千葉市稲毛区の男性(67)宅で、訪問した佐賀宗彦医師=写真(左)=に男性が足裏にできたうおのめの痛みを訴える。佐賀医師は硬くなった角質を削り始めた。

 介護担当のケアマネジャーも顔を出すと話題は食事に。血圧が高いのにカップ麺をやめない。

 説得が続き、佐賀医師の「バナナは血圧下げるのにいいよ」の一言で男性は納得した。

 「彼は母親と暮らした自宅を離れたくないんですよ」と佐賀医師は患者の気持ちを尊重する。患者の気持ちに寄り添う医療がある。

 佐賀医師は昨年八月に開設された福祉拠点施設「生活クラブいなげビレッジ虹と風」の園生(そんのう)診療所長だ。母校の東京大医学部に残らず外に出た。病院副院長だった五十八歳のとき、定年を待たず診療所に転じた。

 なり手不足を知って放っておけなくなった。「地域医療が力をためれば病院勤務医の激務も減る」と元の職場の苦境にも心を痛めていた。今、往診先は二十五人を超え、二十四時間気が抜けない。

 診療所の入る施設はデイサービス、訪問看護ステーション、高齢者住宅などを備えた介護・医療の拠点だ。団地建て替えに際し、社会福祉法人「生活クラブ風の村」が企画・運営に手を挙げた。

◆生活そのものを見守る
 国内の年間死亡者約百二十万人の八割は病院で亡くなる時代だ。高齢化で二〇三〇年の推定死亡者数はさらに約四十万人増える。いずれ病院の対応能力を超える。

 そこで国は、在宅を支える医療や介護サービスの充実を進めている。今、入院医療から在宅医療への大きな転換点を迎えている。

 医療を受けながら住み慣れた自宅や地域で暮らすことは、多くの人の願いにも重なる。それを叶(かな)えるには今後多くの知恵が要る。

 まず人材確保だ。介護する家族の負担を減らし、症状の急変時にも対応でき、みとりまで寄り添ってこその在宅医療である。それには医師、看護師、介護スタッフ、歯科医師、薬剤師など幅広い人材がそろい、協力する体制が要る。

 医師が一人しかいない診療所同士の激務の分担や、急変した患者を受け入れてくれる病院探しは簡単ではない。「こうした支援体制ができないと医師は在宅に踏み出せない」と佐賀医師は言う。

 一方で、地域を支える医療への要求は高まっている。病を治す専門的な医療とは別に、患者が望む生活そのものを支える医療だからだ。医師を増やし患者や家族と寄り添う人材を育てる。それを支える地域の人のつながりをつくる。激務に見合う報酬を手当てする。

 佐賀医師は「志のある医師ばかりはそろわない。休日がとれ報酬も得られる仕組みが必要」と強調する。国や医療界が向かうべき方向だ。「生活の安心」を支える社会保障として地域医療を大切に育てる必要がある。

 本人が望む最期を迎えるためには、孤立死を防ぐことも課題だ。

 東京都立川市の団地で三月、母親(95)と娘(63)の遺体が見つかったケースでは、母親は介護を受けていなかったようだ。

 医療や介護、福祉サービスは、利用者が受診したり、サービスを申し込んで初めて社会保障制度とつながる。ケアが必要なのになんの意思表示もしない人は地域から孤立しやすい。どう支えるのか。

 「いなげビレッジ」では、二月からNPO法人が相談窓口、育児支援、住民同士が交流できる場の提供などの見守り活動を始めた。

◆孤立死防ぐケアにつなげる
 施設内の食料品店や喫茶店も見守り役だ。孤立した客を見つけ医療や介護につなげる。今、活動が活発になり手応えを感じている。

 「孤立した人をどう引っ張り出し支えるかも求められている。施設の総合力でケアしたい」と「風の村」の池田徹理事長は話す。

 佐賀医師は仲間の医師や介護関係者らと多職種の連携を探る研究会をつくった。会合には毎回六十人前後が集う。地域を包むケアを目指す人たちは確実にいる。

 住民も地域の担い手である。地域で暮らし続けられる社会を実現するには、住民参加の新しいネットワークづくりを粘り強く続ける努力が要る。」

東電:原発事故発生直後のテレビ会議 ビデオを公開

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月06日 23時49分23秒

http://mainichi.jp/select/news/20120807k0000m040027000c.html



毎日新聞 2012年08月06日 19時33分(最終更新 08月06日 23時01分)



「東京電力は6日、昨年の福島第1原発事故発生直後の社内のテレビ会議を録画した約150時間分の映像を、報道関係者に限定して公開した。3月14日の3号機の水素爆発時に吉田昌郎・第1原発所長(当時)が「大変です」と叫んで一報を入れるなど、緊迫した様子がうかがえる。公開は9月7日まで。

 公開されたのは、事故当日の昨年3月11日夕から東京の本店と福島第1、第2原発、現地対策拠点のオフサイトセンター(福島県大熊町)、柏崎刈羽原発(新潟県)を結んで断続的に開かれたテレビ会議の映像のうち「初期対応がほぼ終わった」(東電 )16日未明までの分。本店で録画した約50時間分には音声も記録されているが、福島第2原発で録画された約100時間分は、録音スイッチを入れていなかったため映像のみ。

 映像では、1号機の水素爆発時に現地の対策本部を映した画面が大きく揺れたり、2、3号機の冷却に「手で(原子炉内に)水を入れることも考えなければ」「氷でもドライアイスでも何でもぶち込む」と主張する本店に対し、吉田所長が「3号機は線量が高く余裕がない」と応じるなど、厳しい事故対応が続いたことが分かる。



また、1号機への海水注入を巡り、官邸が了解していないとして中止するよう電話を受けた吉田所長が、いったん席を離れて、ひそかに海水注入の続行を指示したとみられる場面も映っている。

 これらの映像は、政府や国会の事故調査委員会には閲覧を許可した半面、東電は当初、社内資料だとして公開を拒否。しかし、6月に刷新された経営陣が公開を決めた。

 ただし、東電は社員のプライバシー保護を理由に画像や音声に処理を加えるなどし、録画・録音を禁止するなどの規制をした。この措置に対しては、日本新聞協会が3日に自由な閲覧・取材を求める申し入れ文書を提出。毎日新聞社も取材や報道の制限を撤回するよう求めている。

 また、東電は150時間分のうち水素爆発などの場面を抜粋し、さらに画像や音声の処理を加えた約1時間半分の映像をウェブサイトに掲載した。【西川拓】」



本当に舐めた会社だよな。こんなもんが通用すると今でも思ってんだからな。



いずれ全面公開に追い込まれると思うけど、こんな対応しか出来ない会社が原子力を扱ってることに改めて戦慄を覚えるね。

原爆忌に考える ヒロシマに耳澄まし

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月06日 23時15分44秒

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012080602000106.html



「原爆忌。未来への希望をうたう平和宣言に、ことしも「脱原発」の言葉はないようです。もっとヒロシマを語ってほしい。私たちは耳を澄ましています。

 3・11。言葉は瞬時に凍り付き、閉ざされた記憶が一気に溶けだしました。過去、現在、そして未来が重なり合ったとき、そこに何が見えたのでしょう。

 広島市安佐南区、広島共立病院名誉院長の丸屋博さん(87)は、御庄博実(みしょうひろみ)の筆名を持つ詩人です。岡山医大を結核で休学中に詩作を始め、「原爆詩集」で知られる峠三吉とサークル誌を編んだこともありました。

◆黒い津波はすさまじく
 六十七年前のあの日、丸屋さんは、旧制広島高校から進んだばかりの医大を空襲で焼かれ、ふるさとの山口県岩国市に帰省中でした。陸軍燃料廠(しょう)で働く妹に、広島が壊滅したと聞かされ、旧友や幼なじみの安否を気遣い、丸屋さんが旧国鉄山陽線に飛び乗ったのは、原爆投下の二日後でした。

 広島までは電車で入れず、一つ手前の己斐駅(今の西広島駅)で降ろされました。建物はすっかりなぎ払われて、遠く瀬戸内海に浮かぶ似島が見渡せました。

 熱で曲がった路面電車の線路を伝い、異臭の中を一日歩き回っても、友人、知人を見つけることはかないませんでした。

 夕暮れて、駅へ戻ると、足もとからか細いうめき声が聞こえてきます。あおむけに横たわる半裸の若い男性の胸のあたりに、小さな穴が開いていました。血の混じったあぶくと一緒にハエが一匹、そこを出入りしているのが見えました。その時に目にしたすべてのものが、廃虚と化した東北のまちに重なりました。残留放射能の見えない渦をかき分けて、親しい人を捜し歩いた長い一日の記憶が、です。

 黒い潮の土煙のすさまじさに/広島の記憶が重なった/僕はテレビの画面で凍った(黒い津波)

 愛用のパソコンに向かって言葉を絞り出すまでに、数日間の葛藤がありました。

 内科医の丸屋さんは、被爆者の健康を見守り続けてきた人です。放射線の遺伝的影響に関する論文も書きました。そして、自らも被爆者として、次々に発症するがんと闘い続けています。

 「原爆も原発も同じこと。人間には制御できないもの。子どもたちの未来を奪うもの」だと痛感しています。

◆歩かされた長い道
 丸屋さんはことし六月、石川逸子さんと共著の詩文集「哀悼と怒り」(西田書店)を上梓(じょうし)しました。

 何に対する怒りでしょうか。丸屋さんにも分かりません。

 無慈悲な自然、暴走する科学、事故を起こした電力会社や機能不全の官僚機構、無責任な政府だけではないでしょう。目先の豊かさを追い求め、哀(かな)しい過ちを繰り返す、人間そのものへの怒りなのかもしれません。

 この道も何年か歩いてきた/いや 歩かされてきた 道/行く先には果てしなく広がる/プルサーマルという沃野(よくや)があるという/夢のエネルギー政策という呪文(青い光、詩集「原郷」より)

 原爆忌の式典で広島市長が読み上げる「平和宣言」は、昨年も格調高い名文でした。ところが、原発事故にはもう一歩、踏み込むことができません。

 つい先月まで、ことしは「脱原発」に触れると言いながら、やっぱり「安全なエネルギー政策の方針を一刻も早く確立するよう政府に求める」程度にとどめることになりそうです。平和宣言だからでしょうか。でも平和とは、戦争がないということだけではないはずです。

 広島平和記念資料館には、原発や原発事故に関する展示がありません。ボランティアガイドを務める橘光生さん(71)は「ここに答えはありません」と考えます。

 橘さんは「唯一の被爆国日本に五十基もの原発があることは、海外の目には奇異に映るでしょう」と来館者に語っています。

 しかし結局、悲しみも怒りも感動も、人それぞれのものだから。誰かに教えられるものではなく、見て、聞いて、感じて、考えて、自分で見いだすものだから。

◆核の怖さを知るまちに
 ならばなおさら、核の怖さを知り尽くしたヒロシマの言葉と声を、もっとたくさん聞かせてほしい。ヒロシマの怒りやナガサキの祈りにもっと近づきたい。フクシマにも届けたい。

 8・6。平和宣言に耳を澄まして、今はまだ言葉にならない何かを感じ、何かを始められるよう、ヒロシマに心を傾けます。」


ハートネットTV 未来へのアクション「脱!月給1万3千円」

2012年08月25日 | Weblog
2012年08月06日 13時15分21秒

http://tv.yahoo.co.jp/program/59238375/



「格安のスイーツとランチで人気を集める高知市内のレストラン。運営はNPO法人の「福祉事業所」。障害者の働く環境を変えようと格闘するNPO代表・竹村さんの挑戦を追う




障害者の就労支援のための福祉事業所は、全国で約5500か所。およそ9割の人の工賃は月平均1万3000円ほどで、袋詰めなど単純作業というのが現状だ。そんななかレストランや食品工場など、のべ100人もの障害者の雇用を生みだし、月に10万円近い賃金を支払う福祉事業所がある。高知市内にある「NPOワークスみらい高知」だ。障害のある人たちの可能性を引きだしたいと奔走するNPO代表・竹村利道さんの挑戦を追う。」



たまたまつけたテレビで見た番組だったけど、久しぶりに感動したね。



竹村利道さんのチャレンジを応援したいね。


抗がん剤:効果抑制のたんぱく質 北大研究チームが解明

2012年08月25日 | Weblog
2012年07月30日 13時37分03秒

http://mainichi.jp/select/news/20120730k0000m040127000c.html



毎日新聞 2012年07月30日 02時30分



「体の免疫機能の指令塔の「樹状細胞」が、がん細胞の作用で免疫機能低下につながるたんぱく質を出し、抗がん剤 の効果を抑えることを、地主将久・北海道大准教授(腫瘍免疫学)らの研究チームがヒトやマウスのがん細胞を使った実験で突き止めた。地主准教授は「このたんぱく質を標的にした薬剤と組み合わせれば、抗がん剤 の効果を高められるのではないか」と話す。29日付の米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に掲載された。

 樹状細胞は、ウイルスやがんを攻撃するリンパ球に指令を出す。地主准教授らは、ヒトやマウスのがん組織にある樹状細胞では、他の健康な組織の樹状細胞よりも「TIM-3」と呼ばれるたんぱく質が非常に多く産生されることを解明。がん細胞が放出するデオキシリボ核酸(DNA)を、TIM-3があるために樹状細胞が認識できなくなることが分かった。樹状細胞ががんを認識できず免疫機能が低下し、抗がん剤 の効き目にもブレーキをかけるという。

 大腸がんのマウスの実験では、抗がん剤とTIM-3の働きを抑える薬剤を同時に投与すると、抗がん剤だけより腫瘍の大きさが半分以下になった。【大場あい】」



福島第1原発:多重派遣で作業の男性が是正指導求める

2012年08月25日 | Weblog
2012年07月27日 22時35分57秒

http://mainichi.jp/select/news/20120728k0000m040113000c.html



毎日新聞 2012年07月27日 21時14分(最終更新 07月27日 22時27分)



「東京電力福島第1原発 事故の収束作業にあたった長崎県の男性(45)が、労働者派遣法などに違反する多重派遣や偽装請負の状態で働かされたとして、下請け上位の「日栄動力工業」(東京都港区)に是正を指導するよう東京労働局に申告した。男性は約束通りの賃金を支払われておらず、長崎県内の下位4社についても長崎労働局などに申告した。

 男性を支援する日本労働弁護団は27日記者会見し、「原発労働の下請けの多重構造とピンハネは常態化しており、氷山の一角。東電が下請け会社の雇用や安全管理にも責任を負わなければ改善しない」と指摘した。

 弁護団によると、男性は昨年6月、長崎県内のA社から「原発30キロ圏内のがれき撤去で日当1万1000円」と仕事の紹介を受け、詳細はB社に聞くよう指示された。B社は「原子炉建屋内ではないが原発敷地内の仕事」とし、日当を1万4000円にすると口頭で約束。男性が契約書を交わしたのはさらにその上の「大和エンジニアリングサービス」(同県佐世保市)で、契約書には賃金が明示されていなかった。」



声を上げていかないと、何も変わらないからね。



一人でも多く、声を上げていかないとね。


原発不信の根拠を=橋下大阪市長に注文-米倉経団連会長

2012年08月25日 | Weblog
2012年07月25日 23時37分14秒

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b7%d0%c3%c4%cf%a2&k=201206/2012061300817



「経団連の米倉弘昌会長は13日、大阪市のホテルで記者会見し、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に関して、大阪市の橋下徹市長を念頭に「いかに住民や企業に経済性のある電力を安定供給するかを考えるのが首長の責任だ」と指摘した。その上で「原発への不信感を起こさせる発言の根拠を明らかにすべきだ」と注文を付けた。
 米倉会長は、再稼働に向けて「地元の首長の判断をきちんと評価しなければならない」と強調。福井県の西川一誠知事の再稼働同意への期待を示す一方、橋下市長が「夏季限定」の稼働を引き続き求めていることを改めてけん制した。(2012/06/13-18:45)」



相変わらずムカツクは、米倉。



首長の最大の責任は、住民の生命・身体を守ること。電力の安定供給じゃない。



電力の供給が不安定になっても住民が死ななければ、首長は責任を果たしている。



米倉が、救急病院や自宅で介護されている人を念頭に「電力の安定供給を」と言っているなら議論の余地もあるが、奴がそんなことを考えていないのは自明。



「原発への不信感を起こさせる発言の根拠を明らかにすべきだ」なんて、発想がまるで逆。



福島の事故があった・ある以上、「原発が安全だ」という方に挙証責任がある。



こんな感覚・考えの奴がトップの団体なんて消えてなくなればいい。



法人税も高いことだし(実際は全然高くないけど)、とっとと日本から出て行ってもらいたい。