術前補助抗癌剤治療(術前補助化学療法という場合もある。細かな説明はいずれまたすることにする。)1クール目はシスプラチン200mg。この選択が非常に良かったと思うことになるのだが、いまだに骨肉腫に対する第一選択薬をメソトレキセートとしている病院が多い。完全に選択薬を間違えていると考える。単独の抗癌剤で20%以上の寛解率(寛解率についても後程詳しく説明する。)が実証されている薬剤はシスプラチン、アドリアマイシン、イフォマイド、メソトレキセートの4剤であるが、メソトレキセートは第4選択薬とするべきである。他の3剤を使い終わった後に使用するべきである。また、術後に使うべきでもある。術前に使うべきではない。理由は、まず、あまり効かないということ、次に、代謝拮抗剤(代謝拮抗剤についても後程説明する。)であるため効き目が現れるのが遅いためである。
効かなかった場合、その間病気が進行してしまうし、患肢を切断する可能性が高まる。まずは、スペクトルの広いシスプラチンやアドリアマイシンを使用するべきである。この点において私の転院は成功したと言える。
抗癌剤の量は、体重から割り出した体表面積を基に算出するが、私は体重が重かったため大量のシスプラチンが投与された。薬に対する感受性が人それぞれ違うのに、体重を基に算出した量を投与するのは、全く非合理的であると思うが、1人1人に多くの時間を割くことが出来ない現在の医療制度の下ではやむを得ないのであろう。医療制度は問題だらけだが、これもその1つであろう。国民のレベルが低い我が国ではこの位の医療制度しか持ち得ないのだろうと納得するしかない。政治がそうであるように、医療制度もまた国民の知能レベルを反映している。
効かなかった場合、その間病気が進行してしまうし、患肢を切断する可能性が高まる。まずは、スペクトルの広いシスプラチンやアドリアマイシンを使用するべきである。この点において私の転院は成功したと言える。
抗癌剤の量は、体重から割り出した体表面積を基に算出するが、私は体重が重かったため大量のシスプラチンが投与された。薬に対する感受性が人それぞれ違うのに、体重を基に算出した量を投与するのは、全く非合理的であると思うが、1人1人に多くの時間を割くことが出来ない現在の医療制度の下ではやむを得ないのであろう。医療制度は問題だらけだが、これもその1つであろう。国民のレベルが低い我が国ではこの位の医療制度しか持ち得ないのだろうと納得するしかない。政治がそうであるように、医療制度もまた国民の知能レベルを反映している。