がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

身体障害者、企業が急募 法定雇用率、来春引き上げ

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月27日 15時34分03秒

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211260696.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201211260696



朝日新聞デジタル配信記事



「【石山英明】身体障害者の雇用を増やそうという企業が増えている。企業が雇わなければならない障害者の割合が、来春に引き上げられるためだ。27日からは、精神障害者の雇用を義務づけるかどうかの議論が国の審議会で始まる。その結論を先取りした動きも出てきた。

■未達成企業、1人不足で月5万円を国へ

 企業が達成しなければならない、従業員に占める障害者の割合(法定雇用率)は、労働市場の中にいる働く意欲がある障害者の割合を根拠にして決める。現在は1.8%で、来春には2.0%に引き上げられる。未達成の企業は、足りない1人につき月5万円を国におさめなければならない。

 「今年は身体障害者が全然集まらない」。ソフトバンクの通信3社で人事を担当する甲田修三執行役員は頭を悩ませる。

 現在は、従業員の1.9%の障害者を雇っていて基準を満たしているが、来春には下回る。従業員全体は増えているので、障害者をあと70人分雇わなければならない。めどがついたのはまだ十数人。知的、精神障害者を採用することを視野に、どんな仕事があるか、検討を始めた。

 人材紹介会社にも求人依頼が殺到している。インテリジェンスは企業からの求人数が昨年の3倍に。しかも「あと何十人必要です」といった大型案件が目立つという。求人の9割以上が身体障害者だ。

 障害者専門のゼネラルパートナーズも、紹介を頼んでくる企業が約750社と昨年の1.5倍になった。大手からの依頼が増えており、数年ぶりに求人を出してくることも多いという。進藤均社長は「企業が一斉に身体障害者の採用に動き出した。精神障害者は採用後の丁寧なケアが必要で、企業には心理的な壁があるのでは」と指摘する。

 精神障害者に対して「ノウハウがない」「途中ですぐに辞めないか心配」とためらう企業は多い。「若い身体障害者はいまや『金の卵』」(大手製造業の担当者)という言葉すら聞こえてくる。

 働く障害者に占める身体障害者の割合は6月時点で76%。ハローワークを通じて就職する身体障害者はここ5年は2万2千~2万4千人台で横ばいだが、今年度は2万6千人を超えそうだ。

■精神障害者にも関心

 厚生労働省の労働政策審議会の分科会は27日から、精神障害者の雇用義務づけについて議論する。現在の法定雇用率は身体・知的障害者だけを計算の根拠にしているが、精神障害者の雇用が義務づけられると計算の仕方が変わり、さらに引き上げられる可能性が高い。

 身体障害者の採用が難しくなっていることもあり、優秀な精神障害者を確保しておこうという企業も出てきた。

 伊藤忠商事は特例子会社「伊藤忠ユニダス」で精神障害者の採用を増やす。現在の雇用率は2.0%程度。余裕をもたせて2.2%程度まで引き上げる。中心は精神障害者になりそうだ。ユニダスの萩原能成社長は「採用の幅を広げないと、優秀な障害者の確保が難しい時代に入った」とみる。

 障害者雇用を推進するNPO法人「eキャリア・雇用プロジェクトk」(神奈川)には、企業から「精神障害者の採用を検討している。対応に詳しい人を紹介してほしい」との相談が今年になって入るようになったという。

 安部省吾理事・事務局長は「制度改正を前に企業のいろいろな動きが出ている。雇用の量の増加も大事だが、労働条件など雇用の質を高めることも重要だ」と話す。

 今秋、都内であったハローワーク主催の障害者就職面接会を訪れた都内の20代女性は8月から就職活動中。「どんな形であれ、就職のチャンスが増えることはありがたい」と採用が広がることを期待する。

     ◇

 〈特例子会社〉 雇った障害者を親会社の雇用とみなして雇用率に合算できる子会社。障害者が5人以上で、従業員に占める割合が20%以上などの条件を満たした場合に、厚生労働相が認定する。6月1日時点で349社。企業にとっては、親会社と異なる労働条件にして、設備投資や雇用管理をまとめることができる。 」


力生かせる職場めざし〈障害があっても:2〉

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月27日 15時31分40秒

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211260297.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201211260297



朝日新聞デジタル配信記事



「手話で何度も話し合い/労組立ち上げへ

 【石山英明】昼休みが終わった武田薬品工業(大阪市)の社員食堂で、障害者雇用のための特別な子会社「エルアイ武田」の聴覚障害者6人が静かに掃除をしていた。清掃グループのリーダー、奥享三さん(60)は、同僚の肩をたたき、手話で指示を出す。

 奥さんには先天性の聴覚障害がある。入社したのは49歳のとき。ハローワークの紹介だった。仕事は他のリーダーから教わった。ビルの清掃に必要な技術があることを認定する国家資格も取得した。

 新入社員の教育や、シフト作り、会議の進行は自分たちでやる。「障害者同士で教えあい、チームとしての一体感がみんなにある」という。

 障害者が働きやすい職場として、全国から見学の人が訪れる。実習を受け入れてほしいという要望も多い。だが、1995年に発足した直後はさんざんだった。

 「お前なんか辞めてしまえ」。聴覚障害者たちが、手話で罵倒しあっていた。

 グループにいた13人の間でトラブルが多発。リーダーに障害はなく、手話が使えない。職場の雰囲気は悪く、退職者が続出した。

 会社は、いちかばちかで一番の不満分子だった聴覚障害者をリーダーにして、話し合いを繰り返した。すると、自分たちで職場のトラブルを自主的に解決するようになり、6年後には退職者がゼロになった。今も定年以外で辞める人はほとんどいない。大森千恵事業推進室部長は「『障害者にこれは無理』と決めつけないことが大事。もっている力は大きいんです」と話す。



 民間企業で働く障害者は10年連続で増えている。2012年6月時点では約38万人で、10年前の1.5倍だ。

 障害者に対する理解が進んだといっても、個人差はある。異動で人が代われば、雰囲気が一変することもある。

 埼玉県が昨年まとめた県内の障害者の離職状況調査では、会社をやめる理由は「人間関係がうまくいかなかった」が1位だった。中には、差別としか思えないような対応もある。

 「体が動かないのを恥ずかしいと思わないのか」「障害者のくせに給料が高い」

 西日本で事務職として働いていた50代の男性は、上司の言葉を思い出すたび、くやしさがこみあげる。

 両足に障害があり、身体障害者手帳をもつ。立ったり座ったりする仕事は大きな負担がかかる。事務ならその心配はない。20年以上前、ハローワークでようやく見つけた。

 しかし、入社して任されたのは、窓口の仕事。頻繁に自分の席から立ち上がり、客の案内もしなければならない。仕事を失いたくない一心でがんばったが、障害は悪化した。

 数年前、限界だと思って、仕事を変えてくれるよう頼んだ。上司は「できないなら辞めろ」と言い放った。思わずかっとなって言い返すと、翌日から嫌がらせが始まった。

 同僚は味方をしてくれず、上司に調子を合わせた。激しい言葉で応じたのが録音され、就業規則違反を理由に解雇された。

 「自分の身は自分で守らなければならない。職場に理解者をつくる努力をもっとしておけばよかった」と悔やむ。



 職場を改善しようと、障害者自身が声をあげ始めた。

 京都市の谷本樹保(しげやす)さん(46)は生まれつき左手の指先が欠けている。昨年3月、共同作業所の職員を辞めた。障害者に特化した労働組合をつくるためだ。

 障害者に関わる仕事をしたいと思い、福祉関係の専門学校を卒業後、就職。職員の賃金は10万円以下で、建物は古くて狭い長屋。土間の台所は寒く、設備はバリアフリーになっていない。職員にとっても通う障害者にとっても環境は劣悪だった。

 支えは、自分が変えるんだという熱意と、福祉関係で働く人がつくる労組で出会った仲間の存在。「だからこそ、自分は障害があってもがんばれた」

 数年前、労組の中で「障害者専用の労組を、誰かが作らないといけないね」という声があるのを知った。自分こそが力になれるのでは。さんざん悩んだ末、決めた。

 「障害者が職場で直面する問題は、あまり知られていない。自分たちで声をあげないと変わらない」。労組立ち上げには、10人程度が参加してくれそうだ。 」


精神障害者 頼れる戦力に〈障害があっても:1〉

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月25日 00時22分31秒

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211160607.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201211160607



朝日新聞デジタル配信記事 



「採用義務化、国が検討/医師ら就労支援

 【石山英明】車で信号待ちをしていて、うしろから軽い衝撃をうけた。医療機器の営業職だった千葉県の20代男性は3年前、仕事中に追突された。念のために病院に行き、「頸椎(けいつい)ねんざ、軽傷」と診断された。

 2日後、ひどい頭痛に襲われた。首に湿布をはっても悪くなる一方だ。やむなく会社を休職し、病院を転々とした。数カ月後、「高次脳機能障害」「脳脊髄(せきずい)液減少症」とわかった。疲れると物忘れが激しく、言葉も出ない。眼鏡をかけたたま顔を洗うなどの行動も始まり、精神の疾患を認められて精神障害者保健福祉手帳を取得した。

 大学卒業後、アルバイトをへて見つけた働き口だったが、休職が長引いていづらくなった。今春までに辞めた。

 症状が回復してきた夏ごろから就職活動を始めたが、手帳をもっているとわかったとたん、企業の対応はそっけなくなった。送った選考書類が翌日に返送されてきたこともある。「企業が精神障害者に冷たいのを思い知らされました」

 都内の40代の男性は、商社で営業をしていた10年ほど前、月100時間近い残業がたたって「うつ病」になった。会社は2カ月の休職が終わった直後に解雇された。「こいつはもう駄目だと、切り捨てられた」

 アルバイトなどで食いつなぎ、2009年に就職活動を本格的に始めた。以来、受けた企業は200社以上。ある時は、求人を出している企業に電話で問い合わせ、「精神障害者の方は駄目です」とはっきり断られた。「とにかく働きたいが、企業には精神障害者に強い抵抗感がある」



 働くことを望む精神障害者は増えているが、働く障害者全体に占める割合は4・3%にとどまる。厚生労働省の研究会は今夏、企業に対し、身体・知的に加えて、精神障害者の雇用を義務づけるべきだという報告書をまとめた。労働政策審議会でも法改正に向けた議論が始まる。

 精神障害の場合、働き始めた後に定着できるかが課題だ。働きすぎて症状が悪化し、辞めるケースが後をたたない。厚労省によると、精神障害者の4割は6カ月未満で退職しているとのデータもあるという。

 精神障害者の就労意欲を理解している医師の中から、支援の動きも出てきた。大阪府のくすの木クリニックの田川精二さんら医師6人は07年、NPO法人「大阪精神障害者就労支援ネットワーク」を立ち上げた。

 施設内作業や掃除などを毎日やることで生活リズムを整え、その後は企業での実習に移る。スタッフが医師と連携しながらサポートする。これまでに135人の就職につなげた。訓練を行う拠点もJR新大阪駅前など3カ所に増えた。金塚たかし統括所長は「医師と常に連絡をとっていることで、企業の安心感がまったく違う」と話す。

 家電量販店で働く白子健さん(51)は18歳のときに「抑うつ神経症」と診断された。いくつかの仕事をへて、通っていた診療所の紹介でやってきた。訓練後、契約社員での採用が決まり、商品の値札つけやゴミ回収、荷下ろしなどをしている。

 定職がなく朝から酒びたりの時期もあった。「今は生活と体のリズムが安定した。働くことは、お金だけの問題じゃないんです」



 精神障害者の採用を強化する企業もある。

 スーパーを131店展開する「いなげや」では、親会社の雇用率に合算できる障害者のための特別な子会社「いなげやウィング」などで200人以上の障害者を雇っている。このうち72人が精神障害者。この2年で倍増した。

 10月に東京都八王子市にオープンしたスーパー、ブルーミングブルーミーセレオ八王子店。新規採用された山下洋輔さん(31)が早朝、荷台に飲料をのせて売り場に運び、並べていた。4年前に「統合失調症」を発症した。「職場はきめ細かな配慮で働きやすい」という。

 精神障害者は主に早朝の荷出しや掃除を担当する。本人の状態にあわせて勤務時間や日数を見直し、本人や医師と相談して、管理部門の担当者がいっしょに通院もする。全店長にはサービス介助士の取得も義務づけた。いなげやウィングの高橋久尚社長は「まじめで人一倍責任感の強い人が多い。工夫しだいで貴重な戦力になる」と話す。

    ◇

 障害があっても働くことを望む人が増えている。企業の取り組みは。支援体制は。障害者雇用の課題を報告する。 」


維新・橋下氏、みんなに合流打診=渡辺氏は「困難」【12衆院選】

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月23日 23時31分33秒

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a4%df%a4%f3%a4%ca%a4%ce%c5%de&k=201211/2012112300161



「日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)は23日、みんなの党の渡辺喜美代表に衆院選前の合流を打診した。橋下氏がテレビ朝日の番組で明らかにした。これに対し渡辺氏は同日、実現は困難との認識を示した。
 衆院選で両党が競合する選挙区は同日現在で18。橋下氏としては、「第三極」を目指す勢力同士によるつぶし合いを避けるには、合流しかないとの思いがあるとみられる。
 橋下氏は、番組出演前に渡辺氏に電話して「国のことを思うのであれば、自分たちのポジションとか自分たちの努力がどうのこうのということに関係なく、一緒にやりましょう」と呼び掛けたと紹介。橋下氏は、29日の東京都知事選告示までに決断するよう求めた。
 橋下氏はまた、「選挙区調整は最後はじゃんけんで決めてもいい。僕も代表代行のポジションにこだわっていない」と強調。みんなの江田憲司幹事長にも電話で同様に呼び掛けた。
 一方、渡辺氏は大分県中津市内で記者団に「太陽の党との合流後、原発ゼロが消えてしまった。それで一緒にやろうと言われても、私たちは無理だ。政策(の一致)はどうなのかが不透明のまま合流することは難しい」と述べた。この後、都内で「(じゃんけんというのは)いかにも乱暴なものの言い方だ」と不快感を示した。
 橋下氏の合流打診に関し、民主党の岡田克也副総理は、埼玉県所沢市内で記者団に「政策はちゃんぽん、候補者はじゃんけん。ちょっとひどいのではないか」と批判した。 (2012/11/23-23:29)」



目くそと鼻くそを真剣により分けなければならない日本の有権者であることの悲哀をひしひしと感じるね。


五輪金の清水氏が衆院選出馬へ=北海道1区、大地から【12衆院選】

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月23日 22時58分12秒

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012112300294



「新党大地・真民主の鈴木宗男代表は23日、札幌市内で記者会見し、衆院選の北海道1区に、スピードスケート男子五輪金メダリストの清水宏保氏(38)を擁立すると発表した。会見に同席した清水氏は「(テレビ番組の)コメンテーターをやる中で政治にさらに興味が湧いてきた。スポーツや医療の分野で、発信だけではなく実行しないといけないと感じていた」と出馬の理由を語った。
 さらに、清水氏は「約20年、いろんなものを犠牲にして競技に専念した。全てを犠牲にしてきたから誰よりも覚悟がある」と国政への決意を示した。
 清水氏は北海道帯広市出身。1998年、長野冬季五輪スピードスケート男子500メートルで金、1000メートルで銅メダルを獲得。2002年のソルトレークシティー五輪でも500メートルで銀メダルに輝いた。現役を退いてからはテレビ番組のコメンテーターとして活動していた。 (2012/11/23-19:29)」



嘘臭~な~。政治家になろうって奴は嘘臭い奴等ばっかりだな。



医療の分野でのどんな信念を持ってるのかな~。政策立案できるのかな~。



医療・介護等の分野についてすごい詳しかったりしたらホントごめんだけど。

「本当にしゃくにさわる」と米倉経団連会長 TPP問題で経済界から反発相次ぐ

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月13日 22時11分33秒

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121113/biz12111316230012-n1.htm



「枝野幸男経済産業相が13日閣議後の記者会見で、カンボジアで18日から開かれる東アジアサミットで野田佳彦首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明するのは難しいとの認識を示したことについて、経済界から強い反発が出ている。

 経団連の米倉弘昌会長は同日、福井市内のホテルで記者団に対し「本当にしゃくにさわる」と不快感を表明。アサヒグループホールディングスの荻田伍会長は「せっかく気運が盛り上がっているのに」と不満を隠さず、三菱商事の小島順彦会長も「タイミングを逸しない方がいい」と語気を強めた。

 三井住友フィナンシャルグループの奥正之会長は民主党内にTPP参加に対する慎重論があることから「党内配慮ではないか」と推察。JR東日本の大塚陸毅相談役は「参加の意思表示をすることが肝心だ。まず参加してから主張すればいい」と指摘し、三菱重工の大宮英明社長も「手足を縛られるわけでない。早く言った方がいい」と同調した。

 TPPへの参加表明について枝野経産相は「関係国との協議や国内の調整がいろいろある」と述べ、少なくとも数日、数週間単位で何か新たな判断ができるような状況ではない」と語っていた。」



こっちはお前の存在がしゃくにさわるけどな。

ルネサス再建:産業革新機構案で合意へ 技術流出を防ぐ

2012年11月28日 | Weblog
2012年11月11日 14時22分20秒

http://mainichi.jp/select/news/20121111k0000e020122000c.html



毎日新聞 2012年11月11日 10時10分(最終更新 11月11日 10時50分)



「経営不振に陥っている半導体大手ルネサスエレクトロニクスが、政府系ファンドの産業革新機構が主導する再建案を受け入れる方向で最終調整に入ったことが10日分かった。今週末に正式合意する見通しだ。ルネサスに対する2000億円の出資には、トヨタ自動車やパナソニックなどの顧客企業も参加。このうち500億円は生産拠点の閉鎖や人員削減などのリストラ資金とは別枠とし、研究開発などの成長投資によって先端技術の強化と海外への技術流出の防止を図る。

 ルネサスの赤尾泰社長は退任し、機構が選んだ新経営陣が再建を引き継ぐ方向だ。米系ファンドによる買収案も一時有力視されたが、苦境に立つ国内半導体メーカーを「官民連合」で支える構図が固まった。

 出資額のうち1900億円は機構が負担し、ルネサスの株式の3分の2超を取得。残る100億円をトヨタや日産自動車、パナソニック、キヤノンなどルネサスの顧客企業が分担し、少数株主となる。成長投資資金を確保するため、出資は1500億円と500億円の2回に分けて実施する。

 機構側は出資の前提として主要取引行にルネサスへの貸出金利の引き下げなどを求めており、主要行側も受け入れる方向だ。

 ルネサスの設立母体である主要株主のNEC、日立製作所、三菱電機の3社には、ルネサスが追加削減する数千人のうち1000人程度の受け入れを求めている。日立と三菱電の2社は要請を前向きに検討中だが、NECは自社で1万人規模のリストラを進めているため困難で、金融支援などの形に切り替える案が浮上している。

 ルネサスに対しては、米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)も1000億円を出資する再建策を示しているが、ルネサスは機構案の方が出資額が多いうえ、経済産業省などの後押しもあるため、再建の可能性が高いと判断した模様だ。【大久保陽一】



 ◇産業革新機構による再建案(骨子)

・革新機構が1900億円、ルネサスの顧客企業が計100億円を出資し経営権を取得

・当初の出資は1500億円。残り500億円を成長分野向けに段階的に出資

・赤尾泰社長らは退任

・数千人規模の追加人員削減などのリストラを実施。一部は主要株主が引き受け

・システムLSI(大規模集積回路)事業を富士通などと統合する交渉は継続」」



技術流出がどうとか屁理屈こねて、国民の金1900億引っ張っておいて、法人税は下げろ、消費税は上げろだからな。ボロイ商売だよな。



本気で技術を守りたいと思ってんなら、自分達で金出せよ。



社会保障費は、金がないから削るっていうのに、トヨタだ日産だなんていくら金持ってるかわからない所にはポンと1900億出してやるんだからな。国民を舐め腐ってんだよな、政府も大企業も。



ルネサスにはまた天下りが行って、高コストのマイコン積んだ製品買わされることになるんだろうな。



しかしまあ、2000億のうち、1900億政府が出してやるんだから、政府が馬鹿なのか、大企業が狡猾なのか。いずれにしても、ろくでもない国だよな。


就労障害者:公的支援含めても年収200万円以下99%

2012年11月04日 | Weblog
2012年11月03日 23時59分51秒

http://mainichi.jp/select/news/20121104k0000m040054000c.html



毎日新聞 2012年11月03日 21時01分(最終更新 11月03日 21時26分)



「福祉作業所など就労支援を中心とした福祉サービスを利用している障害者の約99%が、障害手当などの公的支援を含めても年収200万円以下の「ワーキングプア」と呼ばれる生活水準にとどまっていることが、全国の障害者福祉施設でつくる団体「きょうされん」(東京都)の全国調査で分かった。なかでも年収100万円以下が半数以上を占める状況で、障害者の自立を取り巻く厳しい環境がデータで裏付けられた形だ。

 同団体は11年11月~12年2月、加盟施設などを通じ、身体、知的、精神などの障害者で、通所施設などで働く本人やその家族らにアンケート。約1万人(平均40.4歳)の回答を得て、同10月、報告書をまとめた。

 報告書によると、障害年金や生活保護、障害手当、給与、工賃などを合わせた月収は「4万2000円以上8万3000円未満」が最多の41.1%。続いて「8万3000円以上10万5000円未満」が28.5%だった。年収では「100万円以下」が56.1%、「200万円以下」は98.9%に上った。

 国税庁の民間給与実態統計調査(10年)によると、「200万円以下」は22.9%で、障害者の収入が低水準である実態が明らかになった。

 また、生活状況(複数回答)では、「親と同居」56.7%、「きょうだいと同居」18.3%に対し、「1人暮らし」は7.7%、「配偶者と同居」は4.3%だった。

 同団体は「障害者の多くが十分な収入を得られず、家族に依存して生活している」と指摘。障害者の収入保障制度や、障害者を雇用した企業への公的支援の充実などを求めている。【田辺佑介】」



いつも言ってることだけど、世帯単位で社会保障制度を設計している間は、障害者に自立を求めちゃ駄目。



障害者に自立を求めるのであれば、国が社会保障制度を個人単位に設計し直すこと、そして、国民が障害者を労働者として受け入れることを当たり前と思う教育・啓発活動がなされることが大前提。そのことなしに障害者の自立なんて画餅。



そんな状況で自立を求められても、求められた障害者が苦しい思いをするだけ。



障害者に対する経済的・肉体的・精神的ケアを国・自治体が引き受けず、多くは家族に押し付けてるくせに、自立なんて求めんな!!!



政府が先にやることやってから言え!!!



P.S.書いてて気付いたんだけど、政府が障害者及びその家族に求めているものは、実は、「自立」じゃなくて「孤立」なんだな。だから、前の記事にあるような、自殺しちゃう人が出ちゃうんだな。


「もう疲れちゃった」悩んだ夫婦

2012年11月04日 | Weblog
2012年11月03日 16時02分10秒

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001211010001



朝日新聞デジタル 2012年11月01日



「会津若松の無理心中事件


 会津若松市門田町で10月27日、近くに住む夫婦と長男(31)の遺体が見つかった。長男は首を絞められて亡くなっており、県警は夫婦による無理心中事件として調べている。妻(58)は事件前、知的障害を抱える長男や仕事のことで、周囲に悩みを打ち明けていた。


 冷たい雨が降る朝だった。JR只見線の鉄橋で、人見(ひとみ)常男さん(60)と妻の明美さんが並んで首をつった状態で見つかった。警察が約2キロ離れた2人の自宅へ行くと、長男の淳さんが居間で亡くなっていた。


 「もう疲れちゃった」。事件2日前の25日夕方、明美さんは仕事仲間の女性(50)との電話で、ため息を繰り返した。「原発事故で仕事もなくなって悩んでいた様子だったけど、こんなことになるなんて……」


 人見さん夫婦は20年ほど前、いわき市から会津若松市に移り、温泉旅館にコンパニオンを派遣する仕事を始めた。常男さんが送迎の車を運転し、明美さんは組合の役員を務めていた。


 だが、原発事故で派遣先のホテルは避難所になり、仕事は途絶えた。その後も客足は戻らず、今年9月には役員を辞任し、廃業届を出した。2週間ほど前、仕事に使っていたワゴン車を売ったという。


 夫婦は体調も崩していた。常男さんは腰痛が悪化し、明美さんも甲状腺に病気が見つかった。このころから仕事仲間に「体がだるくてやる気が出ない」とこぼすようになったという。


 社交的だった明美さんの周りには、仕事つながりの友人が多かったが、一人息子の淳さんが知的障害を抱えていることを知っていた人は少ない。


 別の知人女性は昨年末、明美さんから「淳に彼女ができた」と聞かされた。だが、今年になって「実は淳は障害を持っているの。ウソついていてごめんね」と明かされた。「障害のこと、あまり知られたくなかったのかな」と女性は振り返る。


 いわき市で親戚と暮らしていた淳さんが会津若松市に移ってきたのは2009年。親戚が亡くなり、家族3人で暮らし始めた。


 淳さんは週に6日、会津若松市内にある福祉施設に通い、農作業や軽作業に取り組んでいた。施設長の吉田英俊さん(63)によると、口数が少なかった淳さんだが、この施設に来て卓球を始め、変わり始めたという。「試合相手としゃべることも増えたし、月2回、公民館の卓球教室にも通うようになった」。昨年のクリスマスにみんなで買ってあげたラケットで、一生懸命練習していたという。吉田さんは「障害者には確かに壁もあるが、それでも精いっぱい生きてほしかった」と言葉を詰まらせた。


 明美さんと日誌を交換していた女性職員は「淳さんが施設での出来事を自分から話してくれるようになってうれしいと、明美さんも喜んでいた。さあこれからという時だったのに」。事件の2日前には明美さんから「27日は施設に行くので送迎をお願いします」と連絡があったという。


 人見さん一家に遺体の引き取り手はなく、市は30日、葬儀を営んだ。祭壇はなく、小さな遺体安置室での葬儀だったが、知人ら70人近くが参列し、悲しみに暮れた。(高橋尚之)」