ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県入間郡三芳町にある多福寺では、いろいろなサクラの木が花を咲かせています

2017年04月09日 | 季節の移ろい
 埼玉県入間郡三芳町上富にある多福寺は、武蔵野の雑木林風景の中に立つ三富新田の開拓民の菩提寺です。

 昔ながらの武蔵野の雑木林風景の中に建つ多福寺(たふくじ)の境内には、背の高いスギの木があり、境内にはいろいろな品種のサクラの木が植えられています。

 境内から山門越しに見えるサクラの木です。かなり背の高いサクラの木は花をよく咲かせています。



 境内を巡ると、花がよく咲いたサクラの木に出会います。木には品種名を教える札は付いていません。







 気品を感じるシダレザクラ(品種は不明)の花です。









 この多福寺は、広大な「三富新田」の開拓農家の菩提寺として、当時の川越藩主だった柳沢吉保が建立したお寺です。

 この上富(かみとめ)、中富(なかとめ)、下富(しもとめ)の三富新田(田んぼではなく、事実上は畑の開発)を開拓し、単なる原野(雑木林?)だった三富新田地域はある程度、豊かな農村地帯になります。

 雑木林が多いのは、秋に落ち葉を集めて、堆肥にして、やせた土地を改良する手法を確立したからです。また、たきぎ(薪)の原料として役立ちました。

 現在は、三富新田は三芳町や所沢市、川越市にまたがっています。まだ多くの畑が残っています(住宅地として開発されていない部分は農村地域です)。

 その後、現在のサツマイモが日本に伝承し、三富新田は、そのサツマイモなどを育てる農村地域に育ちます。

 多福寺境内には、埼玉県指定有形文化財の銅鐘など多数の文化財があります。春のシダレザクラの開花と秋の紅葉が見事です。

 多福寺境内の周囲は、武蔵野の雑木林風景が残っています。



 蛇足ですが、2月中旬に出火し、12日間燃え続けたアスクルの巨大な物流倉庫も、三芳町の武蔵野の雑木林・畑風景の中にあります(ありました?)。

 三富新田に残る広大な武蔵野の雑木林は、土地代が比較的安いために、こうした物流拠点がいくつか建っています。

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6 コメント

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武蔵野の風景 (Stranger)
2017-04-09 14:22:03
この多福寺は、武蔵野の雑木林風景の中で、いろいろな桜の木が美しい花を咲かせていますね。
江戸時代に、荒野を切り開いた三富新田の開拓民は苦労して畑にしたのでしょうね。
日本で原野の開拓というと、北海道が頭に浮かびますが、江戸時代に川越市近くでもあったのですね。
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三富新田 (とおりもん)
2017-04-09 15:04:06
豊臣秀吉から江戸を中止とした現在の東京に移住されられた徳川家は、まず飲み水の確保のために、玉川上水をつくるなど、江戸時代は開拓の歴史でした。
濃尾平野と違って、関東平野は開拓が必要な土地でした。
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Strangerさま (ヒトリシズカ)
2017-04-09 16:04:50
Strangerさま
とおりもん様

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

今回、ご紹介した三富新田の開拓は、とても合理的な土地の分配法などで、江戸時代以降の農地政策の研究テーマになっているそうです。

そして、その後にサツマイモの農地として発展した地域です。昔の街道の面影を残す道もあります。
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Unknown (イケリン)
2017-04-09 16:55:38
多福寺の境内の桜もいろんな品種が咲き競っているようです。
微妙な色の違いがなんとも言えない美しさです。

桜もさることながら、武蔵野の雑木林の風景にも目を奪われました。
自然が豊かなところなんですね。
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イケリン様 (ヒトリシズカ)
2017-04-09 17:59:33
イケリン様

コメントを重ねてお寄せいただき、ありがとうございます。

三芳町の多福寺には、紅葉の季節には以前にも行ったことがあったのですが、シダレザクラの花も美しいと聞いて、今回、訪れてみました。

予想以上にいろいろな品種のサクラの花を楽しむことができました。

ここ数日の暖かさによって、埼玉県内ではソメイヨシノは七分咲き以上に開花が進んだそうです。今日は花見客が埼玉県内に繰り出したようです。
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多福寺 (飛行船)
2017-04-09 21:44:58
武蔵野の面影が強く残っている三芳町の多福寺で咲く、いろいろな桜の花は里山の農村地域の春を示しています。
桜が咲いて、田植えなどの農作業の始まり知り、農作業に励んでいくことでしょう。
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