ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

山梨県南都留郡鳴沢村の富士山五合目にある自然観察路・遊歩道を散策しました

2016年09月13日 | 季節の移ろい
 山梨県南都留郡鳴沢村字富士山にある富士山の五合目駐車場から西南西側に向かって歩く「御中道」という遊歩道を歩きました。

 野鳥観察愛好家の方から、野鳥観察ができる“自然観察路・遊歩道”と、誘われて行って来ました。

 富士山有料道路「富士スバルライン」の終点となる富士山五合目駐車場から少しだけ上がって、最初は森林限界帯の森林の中を歩き始めます。その内に、赤茶けた小さな小石の斜面を真横にあるきます。

 上を見上げると、富士山山頂らしきものが望めます。本当の富士山頂部分が見えているのか、その近くの斜面が見えているのかは分かりません。

 この日は、最初は下から上がって来る濃霧の中を歩きました。この時は、見上げると見える、富士山山頂らしきものは霧の中です。



 時々、急に霧が晴れて、富士山山頂らしきものが見えます。





 富士山有料道路「富士スバルライン」のいくらか上側(標高2300メートルから2400メートル)の森林限界帯をほぼ並行して歩く、この遊歩道は「御中道」(おちゅうどう)と呼ばれる小道です。小道には大きな石畳が敷いてあるなど、よく整備されています。

 この「御中道」は、本来は富士山信仰登山の修験の道で、3回以上、富士山山頂に立った人のみが歩くことを許されたとされています。山頂を三回踏破した者が許される、由緒ある小道だったそうです(たぶん江戸時代に)。

 遊歩道の途中は、赤茶けた小さな小石の土壌に、何とかカラマツやトドマツが育ち始めた個所を通ります。シラビソやコメツガなども育っているようです。この針葉樹林帯。森林限界の上部ができつつある様子です。

 ある程度、亜高山帯ではシラビソやコメツガが育つと、そこにはハクサンシャクナゲやダケカンバなどが生えることができるようです。

 今回は、森ができているところでは、ツツジ科の常緑小低木のコケモモが地面近くで、たくさんの赤い小さな実をつけています。



 小さな実をつけている針葉樹です。コメツガの実ではないかと・・



 約1時間歩いたところで、「御中道」から途中で下り始め、「富士スバルライン」を横路って、「御庭」を通り、「奥庭」の散策路を歩きました。

 ホシガラスが頭上でよく鳴きます。カラ類の群れに出会いました。ヒガラが出て来ました。





 ヒガラの後ろ姿です。



 富士山の五合目付近の自然観察路・遊歩道は隠れた“名所”でした。歩いている方はほとんどいません。たまに自然観察ガイドに案内されている数人のツアーグループに出会いました。

 時々、森林限界帯の森林の中には、キノコ採りの方々がいくらかいました(本来は植物採取は禁止されています)。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
富士山 (山ガール)
2016-09-13 06:46:09
富士山の五合目から見える山頂付近は、荒々しい感じですね。
五合目から周回する「御中道」という遊歩道のことは何となく知っていましたが、実際に歩いたことはありません。
森林限界を歩くのは楽しそうです。
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ヒガラ (市街地鳥見者)
2016-09-13 07:21:04
今回観察されたヒガラは、亜高山帯にまでの生息域があるので、富士山の五合目にいるのは自然な感じがします。
五合目付近の厳しい自然観光で生活しているすごさを感じます。
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市街地鳥見者さま (ヒトリシズカ)
2016-09-13 07:55:40
市街地鳥見者さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

ヒガラはカラ類の中では、比較的高山帯に住んでいるのですね。

富士山の五合目付近は、場所によっては森がなく、噴火でできた小石だらけで、かなり厳しい環境という部分も多かったです。

ここにはカモシカが時々、出てくるそうでうs。
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Unknown (イケリン)
2016-09-13 09:06:51
夏休みが終わった後の、9月の山は人が少なくて、
静やな山歩きを味わうには良い時期かもしれませんね。
隠れた穴場を発見するのも楽しみの一つかと思います。
そして、コケモモやヒガラとの出会いも、ワクワクする瞬間ではないでしょうか。
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初冠雪した富士山 (飛行船)
2016-09-13 09:08:09
富士山は9月に入ると、もう初冠雪します。いくらか冠雪したころに、羽田空港から関西以西に行く飛行機のいくつかは、富士山の上空を飛びます。
このころの冠雪した富士山はとても美しいです。
ただし、晴れていないと見えないですが・・
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イケリン様 (ヒトリシズカ)
2016-09-13 09:44:03
イケリン様

コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

富士山の「富士スバルライン」の終点となる富士山五合目駐車場は、多くの方で埋っていました。見た目は80パーセント以上が中国や韓国、台湾に東南アジアからの観光客でした。また、欧米系の方もいくらかいました。逆に、日本語を話す方は少数派でした。次から次と、観光バスが来て、多くの方が下ります。

この中の何割が実際に富士山山頂を目指す登山を始めるのかは疑問です。観光地に来ているとの雰囲気でした。

この喧噪の中から100メートルほど離れて、遊歩道を歩き始めると、だれもいなくなりました。自然観察員に引率された数人の日本人グループが2組板程度です。

ちょうど森林限界の上側も歩くので、たまにホシガラスが頭上を飛んでいきました。

あまり知られていない遊歩道は魅力的なトレッキングコースでした。
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富士山登山 (興味津々)
2016-09-13 16:19:19
江戸時代の富士山登山は、今と違って麓から登っていたので、現在の富士山五合目駐車場からの登山に比べて大変だったことと思います。
このため、現在の五合目付近にある「御中道」を歩きためには、麓から登る必要があり、これも大変だったことと思います。
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コケモモ (スマグリ)
2016-09-13 21:10:46
山小屋などでは、天然のコケモモジュースやジャムを売っています。
このコケモモは、ブルーベリー、ビルベリー、ハックルベリーなどの親戚です。
天然のベリーは美味しいです。
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