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ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県秩父郡小鹿野町の観音院の崖では、イワタバコの花がまだ少し咲いています

2018年09月07日 | 季節の移ろい
 埼玉県秩父郡小鹿野町の深山に建つ観音院では、険しい崖にイワタバコの花がまだ少し咲いています。

 秩父札所三十一番の鷲窟山観音院(しゅうくつさん かんのんいん)の本堂は、急な坂の参道を上がると、崖の中腹に建っています。

 この本堂には、本尊の聖観世音菩薩が祀られています。この本堂の裏手から回り込んで、少し上がった所から望む本堂です。本堂の半分が見えています。



 いかに厳しい崖沿いに、本堂が建っているかが一目で分かります。

 その本堂が建つ崖の上から、小さな滝がしたたり下りています。





 この滝は水量は少ないですが、滝の落差は60メートルもあるといわれています。



 たぶん、先日の台風21号の影響によって、関東地方に大雨が降ったときは、ものすごい水量だったことと思います。

 この本堂の裏側から、この崖の奥にある観音山(標高は698メートル)に上る山道の入り口の崖には、イワタバコが自生しています。





 イワタバコの花はもう花期が終わりかけています。







 しかも。この山道の入り口の崖は周囲に、太い杉の木などが繁り、やや薄暗いために、イワタバコの花にカメラのフォーカスが合いません。

 イワタバコ科イワタバコ属の多年草のイワタバコは、日当たりの悪い湿った岩などに自生するそうです。

 こんな厳しい環境で育つイワタバコは、修験者の修行の場にふさわしい山野草です。

 毎年、鎌倉市の北鎌倉にある東慶寺の奥にある岩肌でイワタバコの葉が成長し、密生するのを見ていますが、花の時期には行ったことがありませんでした。

 ヤブミョウガの花も咲いています。



 観音山も標高が698メートルと低いですが、しかし深山の趣を持っています。また、この観音山の西側には、秩父地方の名峰である両神山(りょうかみさん、標高1723メートル)がそびえています。

 また、観音山の北には、合角ダム(かっかくダム)がつくるダム湖があります。

 観音山から、両神山や合角ダムに向かうには、それぞれ山道を回り込む必要があります。埼玉県と群馬県、長野県にまたがる低山が連なる秩父山系は国道や県道がくねくねと曲がり、直線的にはアプローチできない山間部です。

 アプローチしにくい山あいであるため、セツブンソウやカタクリ、ミズバショウなどの貴重な山野草の自生地がそれぞれ残っています。また、滝が多数あり、名水の採取場所がたくさんあります。