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ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙のコラム「データの世紀 始まった攻防」の「デジタル資本主義 幕開く」を拝読しました

2018年04月05日 | 日記
 2018年4月4日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載されたコラム「データの世紀 始まった攻防2」の見出し「デジタル資本主義 幕開く」の記事を拝読しました。

 このコラムは、20世紀型の資本主義は人と設備が中心だったと分析します。これに対して、21世紀のデータキャピタリズム(デジタル資本主義)はデータを軸に企業が富を生み出す仕組みになったと伝えます。産業界に地殻変動を起こしていると伝えます。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版は見出し「産業界に地殻変動 デジタル資本主義 幕開く」と報じています。



 この記事の冒頭は、ドイツのアーヘン工科大学から産まれたスタートアップ企業の「イーゴーモバイル社」は4人乗りの小型電気自動車を開発した話から始まります。

 その開発工程に、大きな特徴を持っています。試作車が集めたデータを基に「デジタル模型」とつくり、いろいろな条件でシミュレーションを繰り返し、改良を加える。現実世界の製品をデジタルに精緻に再現する「デジタルツイン」という手法を駆使したと伝えます。

 新しい自動車1台の開発・商品化には数百億円の資金と数年の時間がかかりました。これに対して、イーゴーモバイル社は試作車の数を極限まで減らし、開発費を3000万ユーロ(約39億円)・2年弱と圧縮しました。開発期間も費用も1桁安くなっています。

 今年2月に中国のライドシェア最大手の滴滴出行は、フランスのルノー連合や中国の電気自動車最王手のBYDなど12社と提携しました。創業わずか6年のベンチャー企業が世界の自動車大手を選ぶ側に回ったのです。

 IHSテクノロジーの推計によると、ネットにつながるIoT機器は2020年には300億個と5年間で倍増します。急増するデータを、どのように利益につなげるか、自己資本利益率(ROE)と同様に、ROD(Return of Data)の発想が問われます。

 実は、このコラム「データの世紀 始まった攻防1」は前日の2018年4月3日に一面のトップ記事として掲載されました。

 見出しは「情報資源 世界を一変」でした。データ分析が個人の行動をも動かす領域にまで高度化した現在、データは新たな資源になったと伝えます。

 20世紀が石油の時代だったとすれば、21世紀はデータの世紀になると解説します。

 米国のGoogle社やApple社などの「GAFA」と呼ばれる米国IT大手4社の合計時価総額3.0兆米ドルと成長を続けています。データの世紀は産業構造の変換や企業間の激しい攻防を呼んでいます。