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ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

グリーの山岸功太郎さんの“ゲーム論”の講演を拝聴した話の続きです

2014年12月10日 | 汗をかく実務者
 日本のソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) 大手企業であるグリー(GREE,Inc.)の取締役・副会長の山岸広太郎さんの講演「ゲームは社会に貢献できるか」を拝聴した話の続きです。

 山岸さんはグリー創業メンバーのお一人です。



 ゲームを実際につくるということは、プログラミングを通して、どんな問題を解決するのかを論理的に考え、その小宇宙を設計することが重要になります。かなり、論理的な思考が必要になります。

 ゲームの力を利用して、社会的な問題を解決する、例えば、教育手法としてゲームを利用するやり方は次第に増えています。見かけ上、簡単な教育ゲームは算数の仕組みや漢字を覚えるもの、言葉の意味を探るものなどが実際に使われています。

 これに対して、もう少し高度なものでは、ゲームの仕組みを”遊びのゲーム”以外の教育や社会問題・解析などに適用する「ゲーミフィケーション」(Gamification))です。この「ゲーミフィケーション」hは、日本でも次第に広がっています。

 この「ゲーミフィケーション」については、東京大学大学総合教育研究センターの藤本徹さんは、「ゲームにするには、達成すべき目標(ゴール)をまず設定し、そのゲーム世界でのルール(制約条件)を決め、その達成度をどうやって把握するかというフィールド・システムを考えることになります」と解説します。「複雑な概念を把握するためにゲームをデザインすることは意味ある活動(Meaninngful Play)をつくることになります」と説明します。

 米国では、既に政府内に「ゲーミフィケーション」を活用して社会を分析する専門家のアドバイザーが活躍し始めているそうです。社会を解析する手法として注目を集めているそうです。

 山岸さんはグリーがCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)として、ゲームをつくる教育プログラムを実践し、小学生などの子供たちにへのゲームのプログラミング教育を通して、論理的に考え、問題を解決する力を学びことと、またゲームのプログラミングをチームで行うことで、他人と共同して新しい価値をつくることを学ぶ実践を進めたいと説明します。