ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

深谷市を流れる唐沢川に設けられた桜堤で陽春を楽しみました

2011年04月07日 | 季節の移ろい
 埼玉県深谷市のJR深谷駅近くを流れる唐沢川には桜堤と呼ばれるソメイヨシノ(染井吉野)の桜並木があります。桜並木は、合計約3キロメートルにわたって続きます。

 深谷駅の南側には唐沢川の疏水が流れ、その両側に桜並木が設けられています。両側に植えられたソメイヨシノの木から伸びた枝がサクラの花のトンネルをつくります。


 土手の緑とサクラの淡い薄いピンク色のコントラストが美しいです。

 この疏水の土手の斜面には、赤紫色の花を咲かせるオオアラセイトウや黄色いナノハナ(菜の花、実際にはカラシナのもよう)が点々と咲いています。最近は珍しくなったシロバナタンポポも多数咲いていました。繁殖している感じすらします。


 この疏水は西から東に流れ、別の疏水と合流し、流れを90度変えて、北に向かいます(数キロメートル先で利根川に流れ込みます)。この疏水の合流地点付近で、コバルトブルーに輝くカワセミを1羽見ました。カワセミが住み着いているので、小魚がいるのだと思いました。

 正直言って、唐沢川周辺は下水が十分には完備していないようで、時々川面が泡立つ個所があり、ゴミもいくつか浮いています。この少し汚れた、清流ではない川に、カルガモが何羽もいて、巧みに泳ぎながら、浅瀬の底に生えている水草などを食べています。


 疏水が合流した唐沢川は川幅が広がり、両側のソメイヨシノの薄いピンク色の“霞”のような満開の花と、川の土手のナノハナの黄色い色のコントラストがきれいです。




 今日はウイークデーであるため、年配のグループが何組も散策し、ソメイヨシノの桜並木の満開の花と土手のナノハナの黄色い色のコントラストの美しさに歓声を上げていました。昔の日本の原風景を感じるからだと思いました。

 深谷市の深谷駅近くという商業地区・住宅地区で、こうした桜並木を楽しめるのは幸せなことです。サクラが咲く唐沢川の桜堤で、暖かい陽春を十分に堪能しました。平穏な毎日に支えられた原風景です。江戸時代などの昔にソメイヨシノの木を植え、その成長を助けた方々に深く感謝しました。平和な日々は、ありがたいものです。天災のない日々の蓄積の上に、こうした美しい風景を後世の者が楽しめるのですから。