神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

南海日日新聞連載記事「奄美にとっての明治150年」No.02

2018年12月30日 23時51分28秒 | 奄美
二回目の連載です。

南海日日新聞連載記事「奄美にとっての明治150年」No.01

2018年12月30日 19時50分53秒 | 奄美
 今年は明治維新から150年という区切りの年にあたります。そこでFMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉を7月からスタートしました。

 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。

この企画は、奄美で発行されている日刊紙・南海日日新聞の紙面と連動していて、11月27日(火)から「奄美にとって明治150年」という連載が始まりました。これは番組で語っていただいた内容を文章化してもらったものです。全6回掲載されます。

日本列島(ヤポネシア)の中でさまざまな「明治維新から150年」があるのではないでしようか。


第138回「Mélange」例会+まろうど社の忘年会

2018年12月02日 09時16分16秒 | 「月刊めらんじゅ」バックナ
12月は行事が月の前半に集中していますので、すこし早めに発信いたします。
わたしは元号を使わないのですが、「平成」もあと半年もたたないうちに終了しますね。
この元号を使用するのか認めるかどうかは別としても、30年ぶりの「世(ゆ)替わり」が到来するわけです。
「平成時代」という時代ブロックで、思惟したり、評論として、まとめる一つの契機となるでしょう。

私が代表をつとめる図書出版まろうど社の忘年会(12/10)も開催します。
詩・俳句により添い、寄り会い、文学と表現を語り合いたいものです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。秋が深まり2018年の〝いのち〟が果てようとしています。 

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◆1.--第138回「Mélange」例会〈12月9日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈「記号論」……その入り口に立ってみる〉
◆2.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪・淀屋橋で開催します。 
◆3.--カフェ・エクリの活動〈12月3日(月)に赤穂で開催〉
◆4.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」←南海日日新聞に連載中
◆5.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉→2019年2月18日(月)に開催
◆6.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師からのはがき通信 F/――北の句会のお知らせ〈2019年1月6日〉
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◆1.--第138回「Mélange」例会〈12月9日(日)〉=読書会と合評会


138回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。例年なら、12月は休会なのですが、9月例会が台風接近のため交通手段が途絶え、「Mélange」例会はじめての休会となりました。しかし発表者は夏頃から発表テーマに真剣に取り組んでこられたために、その意欲を尊重し、12月に会を設けることにしました。
△第一部の読書会は、詩人・中堂けいこさん/〈「記号論」……その入り口に立ってみる〉
+この時、午後6時30分から高木敏克氏の短編小説集『港の構造』(航跡舎)の出版を祝う会を開催します。

---------------中堂けいこさんからのメッセージ---------☆
「記号論」……その入り口に立ってみる

ふいに口をつくコトバは、はたして詩のきっかけとして捉えてよいのでしょうか。それら口からすべりおりる音声記号は現実外世界のカオスから生じ、共時的に分節されたコトバであると了解するなら、音声記号たるコトバは詩のフォルムを実現するかもしれません。ここで今一度、構造主義の父ともいわれるF・ソシュールの言語学に立ち戻って実学としての記号論をとりもどしてみるのは如何でしょう。
丸山圭三郎著『ソシュールの思想』をひきながら、記号学論の言語、記号、共時性、通時性、恣意性、差異性、社会規制等の体系の理解につとめたいと存じます。
参考として『言葉とは何か』(丸山圭三郎著、ちくま学芸文庫)をおすすめします。読みやすくざっくりとソシュールがつかめます。      中堂けいこ
―――――――――――――――――――――☆

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは12月6日(木)です。 
合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ138号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

△第三部は、小説家で詩人の高木敏克さんの最新小説集『港の構造』(航跡舎)の出版を祝う会を催します(午後6時30分から)。会場はひきつづいてスペイン料理カルメンです。みなさん、小説集を読んで、語い合いましょう。参加費は5000円(コース料理+飲み放題時間制限無し)です。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

11月「Mélange」例会読書会で詩人・木澤豊さんに語ってもらった「好評・宮澤賢治語りシリーズ〈宮澤賢治・初期童話「やまなし」―死をふくむ風景―〉」は、今回もレベルが高く驚いています。動画で観ることができます。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508958014
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508962536
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508967393
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508972673

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「Mélange」月例会、2018年の日程です。(現在、2019年前半の読書会日程を作成中です)
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2019年前半の日程だけ示しておきます。
01月27日(日)/交渉中
02月24日(日)/交渉中
03月24日(日)/交渉中
04月21日(日)/交渉中
05月26日(日)/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉)
06月30日(日)/交渉中

◆2.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪・淀屋橋で開催します。
小説家で詩人の高木敏克氏が予約していただきました。地図を添付しておきます。
日時/12月10日(月)午後7時から
場所/大阪市中央区北浜三丁目5-20「九郎兵衛 カフェパブ」
   06-6202-0039
参加/だれでも参加できます。来年1月の〈奄美ふゆ紀行〉2月の〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉の打ち合わせも兼ねます。
費用/だいたい5000円ぐらい

◆3.―カフェ・エクリの活動
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△12月の例会/開催は12月3日(月)午後2時から。会場・赤穂「煉瓦屋」。この店は詩人・田村周平氏が経営する店です。発表予定者・得平秀昌氏。テーマは「井筒俊彦著『意識の形而上学―大乗起信論の哲学』(中公文庫)を読む」です。これはかなりおもしろくなりそうです。わたしも11月エクリで井筒俊彦を取り上げる予定だっただけに、得平氏の発表に注目したいと思っています。「大乗起信論」の思想エッセンスを〈真如(=如来蔵)〉〈心(=意識)〉ととらえ、分析を加えています。本書は井筒哲学の中では読みやすい内容です。「のちの世阿弥などに与えた影響などにも言及したい」と得平さんは言っています。

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・1月28日(月)/例年は休会月なのですが、11月例会がなくなったので、開催します。会場は姫路市内を予定しています(発表は何人かで分担して、「最近読んだ本を語るとすれば」といったテーマになると思います)。
・2月4日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸

◆4.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」

 今年は明治維新から150年という区切りの年にあたります。そこでFMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉を7月からスタートしました。
 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。
この企画は、奄美で発行されている日刊紙・南海日日新聞の紙面と連動していて、11月27日(火)から「奄美にとって明治150年」という連載が始まりました。これは番組で語っていただいた内容を文章化してもらったものです。全6回掲載されます。すべて掲載しましたら、ブログ「神戸まろうど通信」に紹介しますので、ご覧になってください。日本列島(ヤポネシア)の中でさまざまな「明治維新から150年」があっていいのではないでしようか。

 いままで放送した番組を含めてシリーズ内容を紹介することにしましょう(敬称略/一部予定を変えています)。
 ①7月放送分/中井和久〈神戸奄美会元会長・奄美大島名瀬出身〉奄美出身者にとって、この150年を総括する。(この回は音声のみの紹介)
    https://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
 ②8月放送分/米川宗夫(ウタシャ・徳之島町出身)シマウタでたどる明治150年。「徳之島一切い節」「ぎーくん節」「くろだんど節」などを演奏。
       https://www.youtube.com/watch?v=yM44cWgdfrc&t=275s
 ③9月放送分/中西雄二(東海大学文学部講師)神戸を中心とした出身者の集住地域での動向について。
       https://www.youtube.com/watch?v=34Xk7sMVgCc&t=84s
 ④10月放送予定分/酒井正子(歌謡研究者・川村学園女子大学名誉教授)いままで蓄積されてきた奄美歌謡研究
とその成果。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s 
 ⑤11月放送予定分/寺尾智史(宮崎大学准教授・専攻マイノリティー言語学)近代における標準語圧力とマイノリティー言語であるシマグチの相克。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s

◆5.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←冬の野外詩祭です
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後3時から。
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」。午後3時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。

◆6.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の6回目の原稿は、奄美の俳句について書きました。

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――俳句情報「俳句&評論 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高氏の個人誌)2号の編集が進行中です。
わたし・大橋愛由等は同人となっています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。

D/――近況集
①われらが詩友・黒田ナオさんが第二詩集『昼の夢 夜の国』(澪標)を上梓されました。
②安水稔和氏が詩集『地名抄』(編集工房ノア)を上梓されました。
③藤井貞和氏の新著『非戦へ 物語平和論』(水平線)が到着しました。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。「ハガキ通信・益田っこ22号」を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
「益田っこ」(22号)「ぼくはきっとできるとおもふ」

「病んでゐても あるいは死んでしまっても 残りのみんなに対しては やっぱり川はつづけて流れるし なんといふ いゝことだろう」(『春と修羅 第三集(白菜畑』宮沢賢治)。「ぼくはきっとできるとおもふ なぜならぼくらがそれをいま かんがへてゐるのだから」(『ポラーノの広場』同)。
 喪中葉書の届く時期となりました。あの人が・・・懇意にしていた人がこの世から消えていきます。時の流れとともに、一人またひとりと去って逝きます。いずれ、わが身にと振りかかってくることでしょう。その以前に、老いは病となり差し障りとなって身近に迫ってきています。それにしても、かつて血気盛んに口角泡を飛ばしたあの勢いはどこにいったものか,寄る年波に勝てずとはいえ、高齢者の関心事が、健康と孫自慢というのでは情けない限りです。振り返ってみて、自分のやってきたことを考えると、その多くは泡沫の如く過ぎ去っていっています。しかしまた、何人かの人とはつながっていました。その関係性の中で、自分という人間が活かされていました。
 ユダヤ教には、「残りの者」という概念があります。「しかし、それでも切り株が残る」(イザヤ書6:13)。自分という存在はなくなっても、この世の存在のすべてが自分であると思うのならば、それは「なんといふ いゝことだろう」。どんな苦境にあろうとも、ぼくがぼくらとなるとき、そこには希望があるのです。困難を乗り超えていくことができるのです。なぜならそれをいま、かんがへてゐるのだから。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
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F/――北の句会のお知らせ〈2019年1月6日〉
(北村虻曳氏から)1月の句会は1月6日(日)13:00-17:00に大阪福島区民センターで開催。
句会終了後、新年懇親会を行いたいと思っています。
出句数、課題や、新年懇親会については一か月ほど前にお知らせします。
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2018年11 月のツイッター

2018年11月30日 21時50分48秒 | ツイッター集蔵箱
2018*11*01/11月に入って寒くなってきた。昨日大きな脱稿と送稿を終えたので今度は俳句読みにモードを入れ替える。毎月末に奄美の日刊紙・南海日日新聞に掲載されている「なんかい文芸」に連載されている奄美の四つの俳句グループの作品を読み、そこから5句を選句。それぞれの句に選評をつけている。

2018*11*02/拙宅の仕事部屋にしている書斎は本が山積みで、だいたいどの本がどこにあるのか分かっている程度。寝室にも本を横積みしていて、執筆や発表したりしたテーマごとにまとめているつもり。あくまでつもりだからいざという時見つかる場合も見つからない場合もある。いずれも地震の時がこわい。

2018*11*03/川柳舞踏家・情野千里さんの記念イベントが姫路で行われているが仕事の都合で参加できず。当日会場で配られる予定の冊子に一文を草している。千里さんの川柳を引用してそれに感応したわたしの散文詩をぶつけるというもの。ありがちな称賛文を書くつもりはなかったので楽しみながら書いた。

2018*11*04/FMわぃわぃ「南の風」の番組収録のために長田へ。7月から始まった「奄美にとって明治150年を問う」の5回目です。番組ゲストは、寺尾智史宮崎大学語学教育センター准教授。マイノリティー言語という研究領域からみた「奄美語」の現状についてを語ってもらいました。
番組の様子は、YOUTUBE にてご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=We5qtOJgdCs&feature=youtu.be
スタジオ内の様子と寺尾智史氏の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1059289901898690560

2018*11*05/昨夜三宮をふらふら歩いていたら、路上パフォーマンスがあり少しの間録画。http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/504558668本日は拙宅周辺から出ずヒッキーに徹する。神戸は好天。すがすがしい秋日和。たまっているパソコン作業をしようと画面に向かっているがPC周辺には誘惑の種がムーチョムーチョ。負けそう。

2018*11*06/知人に来年の持ち歩く手帳をどんな形状にするのか悩んでいる人がいる。私としゃべっている半分以上がその話題だった。ほかの話題をふっても手帳のことが気になるのか「手帳、手帳が」とまたこの話題に帰る。いちど気になるモードに入ってしまうとそのモードからなかなか抜けきれない性格。

2018*11*07/小ぶりな街に小ぶりな詩誌が創刊された。兵庫県三木市の詩人たちが中心となって創刊された「風舎(かぜやど)」「播州三木、小さな田舎町、古い歴史を孕む森で、渡り鳥り群れが旅の支度を急いでいます。(略)そんな晩秋に日に、私達「みき詩話会」は文芸誌「風舎」を創刊いたしました。」
詩誌「風舎(かぜやど)」創刊号の表紙写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1061060447774765062

2018*11*08/次の南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」に執筆するテーマは「奄美俳句を読む」。文章をまとめるために今年の「なんかい文芸」に掲載された俳句を読み、五句を選びそれぞれに選評を書くという作業を続けている。これが労力のかかる仕事で今かかりっきりになっている。えらいこっちゃ。

2018*11*09/サボっていたのがいけなかった。結局今年一月分から「なんかい文芸」の俳句を読み選句し選評を書くという作業となった。その結果をブログに発表している。一年分まとまったら、冊子にするという作業を繰りかえしている。毎年1月に奄美に行くので前年分の冊子を土産がわりに持参している。

2018*11*10/奄美俳句の特徴は次の南海日日新聞コラム「つむぎ随想」を読んでいただくとして、一つ言えるのは奄美の南隣の沖縄の俳句は、奄美より自律しているのではないかと思っている。そう考えてみると奄美は本土的な季語(の一部)と本土的俳句の規範の〈南限〉という意識を持っていないだろうか。

2018*11*11/次々と押し寄せる原稿締切り。反対にわたしが原稿催促する立場でもある。FMわぃわぃ「南の風」特別企画「奄美にとって明治150年を問う」に出演していただいた方々に、語ってもらった内容を南海日日新聞に連動して掲載するために原稿を書いていただいている。その締切が15日と迫っている。

2018*11*12/月村香詩集『蜜雪』(思潮社)の出版記念会が本日加古川市で行われました。月曜日の昼間にもかかわらず20人ほどの参加者がありわきあいあいと会は進行。私は事務局を担当。司会進行は大西隆志氏が務めました。月村さんは詩人らしくどこか不思議をまとっている女性です。これからも活躍を!
出版記念会の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1063584168351678464

2018*11*13/昨日の月村香さんの出版記念会の様子の一部を動画に収めています。朗読あり、歌ありと、華やかでした。詩集『蜜雪』は、右ページにフランス語詩、左ページに日本語詩が書かれています。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/506199616
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/506204298
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/506205666

2018*11*14/昨日、徳之島から俳人・亘余世夫氏が来神。出版の打ち合わせを粛々と。白くのびた髪は琉球髷をするためだと言います。あいかわらず怪人ぶりを発揮していました。怪人といえば今年一月名瀬で沖永良部島の怪人・前利潔氏と余世夫氏が飲み会の席で同席。このふたりの組み合わせは最強でした。

2018*11*15/南海日日新聞に連載している「つむぎ随想」の原稿をメール送稿。以前のようにポストに投函する作業は一切なく、執筆も投稿も机の上で済みます。6回目のタイトルは「奄美俳句を読む」。奄美俳句についての所見・批評をまとめています。でも原稿量が多くなり編集局に迷惑をかけてしまった。

2018*11*16/所用があって神戸・三宮のそごう〝デパ地下〟へ。ここは出品会社の移り変わりが激しく神戸におけるスイーツ売り場の代表的な「戦場」だと言えるでしょう。店舗レイアウトが変わっていました。「神戸ネイティブ」の私からすれば神戸地区の会社だけでまとめてほしいと願っているのですが。

2018*11*17/公立中学校なのでよもや同窓会なんてないだろうと思ってちなみにネット検索してみるとなんとありました。「西宮市立甲陵中学校昭和46年卒同窓会(21回生)」。なにせ12クラス533人のマンモス学級です。芋の子洗うがごとくの大人数でした。しかも中学二年生の時はプレハブ校舎だったのです。

2018*11*18/昨日の甲陵中学校同窓会の集合写真です。集まった人たちの中には甲陵中→県立西宮高校→関西学院大学に進学する人たちがいて、この3つの学校は半径300メートルほどの距離に収まるご近所さんなのです。私の学歴はこの「ご近所グループ」と縁がなく西宮という異郷に帰ってきたとの思いです。
甲陵中学校同窓会の集合写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1065765481938907136

2019*11*19/今回で2回目の文楽鑑賞です。大阪国立文楽劇場で観てきました。演目は「芦屋道満大内鑑」「桂川連理棚」。まず絶賛したいのは、葛の葉子別れの場面での太夫・竹本津駒太夫の絶唱(三味線は竹澤宗助)。泣き節です。プロの芸です。脱帽。今回は太夫と三味線の演奏を中心に聞いていました。

2018*11*20/昨日の文楽鑑賞の余韻が残っています。「芦屋道満大内鑑」は私がかつて大阪で働いていた時に上演されていたのを見逃した悔しい思いがあったのと、安倍晴明と呪術合戦をして敗けた播磨出身で芦屋道満という陰陽師が気になっていました。播磨では道満の故地がいくつか伝承されているのです。

2018*11*21/演目名は「芦屋道満大内鑑」ですが、大筋は安倍晴明についてがメインなのです。「第5段」まであり蘆屋道満は何度か出演するのですが、どちらかというと脇役。しかも文楽以外で道満は安倍晴明の呪術合戦に敗けた関係で敗者=敵というイメージが強いのですが、そうではない立ち位置なのです。

2018*11*22/太夫の語りを聞いているといくつか発見が。文楽は上方(大坂・京)で産まれたことを実感しました。太夫の語りは上方のアクセントで「〜しやる(「している」の意)」といった語尾などは、私の周囲にいる大阪出身の人々が話す抑揚と同じで近世上方語が今も継承されている事実を知るのです。

2018*11*22/生の文楽を観るのは二回目ですが、私にとっての文楽は近松門左衛門の文体なのです。私の座右の書のひとつに『近松世話物集』(守随憲治訳注)があります。1976年に出版され「旺文社文庫」の一冊(いまは絶版、旺文社文庫そのものもない)。右頁に原文、左頁に現代語訳が掲載されています。

2018*11*23/近松門左衛門の無駄のない文体に惹かれた私は対訳付きの『近松世話物語集』を繰返し読み、現代日本語にはない緊張感やかもしだされる言葉の湿潤に魅せられていったのです。近松が生み出した表現から近世日本語を想い、当時の人々がどのような言葉を交わしていたのかを感受していたのです。

2018*11*24/書かれた脚本(エクリチュール)から文楽に魅了されていた私ですが、今回生の文楽を観て、近松の文体も、人形の動き、三味線とのからみといった関係の中で培われたものであると分かったのです。今回近松作品は観ませんでしたが、近松が生み出した言葉は舞台でリアリティがあるのでしょう。

2018*11*25/第137回目の「Mélange」例会が神戸のスペイン料理カルメンで開かれました。長く会をしていますと参加者がすこしずつ変化があるものです。今回3人の初参加者。毎月開催している現代詩の会は関西でもそんなに多くないのでしょうね。詩を語る会として今後も開催していきたいと思っています。
「Mélange」例会の様子は https://twitter.com/gunshaku/status/1066994491377111041

2018*11*26/拙宅でヒッキーしてました。いや〝眠り君〟かな。昨日の「Mélange」例会の第一部読書会では、詩人・木澤豊さん好評の〈宮沢賢治語り〉シリーズ。初期童話「やまなし」がテーマでした。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508958014
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508962536
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/508967393

2018*11*27/大相撲九州場所で優勝した小結・貴景勝の出身小学校が、私の母校(仁川学院小学校)であり、同級生のLINEで大いに盛り上がっています。日曜日昼に同小学校卒の姉から「貴景勝が優勝するかもしれない」と言われた時「序二段ぐらいで?」と答えた私の無知が今となっては恥ずかしい限りです。

2018*11*28/昨日から南海日日新聞で私が企画した「奄美にとって明治150年を問う」シリーズの連載が始まりました(新聞タイトルは「奄美にとっての明治150年」6回の予定)。第一回目の執筆者は中西雄二・東海大学文学部講師。FMわぃわぃ「南の風」で喋ってもらった内容を文章化してもらったものです。
中西雄二・東海大学文学部講師の南海日日新聞記事は https://twitter.com/gunshaku/status/1067570215934775296

2018*11*29/南海日日新聞で連載している「奄美にとって明治150年」の二回目、三回目の記事を紹介します。執筆している二人は奄美出身者。本土(ヤマト)における出身者は独自の文化体系を保持・発展させています。沖縄とは違ったエスニシティの特色を持ち、郷土会の強固な結びつきもその特色の一つ。
「奄美にとって明治150年」の二回目、三回目の記事については https://twitter.com/gunshaku/status/1068293569100705792 に掲載。

2018*11*30/今年の奄美は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送で奄美(奄美大島、徳之島、沖永良部島)が紹介され、薩摩との関係がすこし明らかになった。また個人的には各界の専門家に「奄美にとっての明治150年」を考えるシリーズを企画。FMわぃわぃでの放送と南海日日新聞の紙面展開を実現することになった。




第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉

2018年11月10日 09時25分51秒 | めらんじゅ
11月となりました。朝夕、冷え込んできました。
鍋料理が美味しい季節となりました。
寄り添い、寄り会い、文学と表現を語り合いたいものです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。秋が深まり2018年が終焉と向かいます。 

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◆1.--第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマは宮澤賢治の童話
◆2.--カフェ・エクリの活動〈11月は休会。12月は3日(月)に開催〉
◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」←順調に収録すすむ
◆4.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪キタで開催します。場所未定。
◆5.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉のこと→2019年2月18日(月)に開催
◆6.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師からのはがき通信
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◆1.--第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉=読書会と合評会


137回目の「Mélange」例会はいつもと同じ構成となります。第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:30)です。
第一部の読書会は、詩人・木澤豊さんに語ってもらいます。テーマは「好評・宮澤賢治語りシリーズ〈宮澤賢治・初期童話「やまなし」―死をふくむ風景―〉」です。毎回この木澤さんの「宮澤賢治語り」を楽しみにしている方もいらっしゃいます。いよいよ賢治作品の代表的ジャンルのひとつ童話の世界が今回の語りの対象となります。

第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは11月22日(木)です。 
合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ137号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

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「Mélange」月例会、2018年の日程です。(現在、2019年前半の読書会日程を作成中です)
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。

*2018年の開催予定と第一部読書会の内容(敬称略)→例年は12月を休会とするのですが、今年は9月が台風接近のため中止になったので、特別に12月9日(日)に開催いたします。
12月9日(日)/第138回/発表予定者/詩人・中堂けいこ/〈「記号論」……その入り口に立ってみる〉+この時、午後6時30分から高木敏克氏の短編小説集『港の構造』(航跡社)の出版を祝う会を開催します。

*2019年前半の日程だけ示しておきます(敬称略)。
01月27日(日)/交渉中
02月24日(日)/交渉中
03月24日(日)/交渉中
04月21日(日)/交渉中
05月26日(日)/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉)
06月30日(日)/交渉中

◆2.―カフェ・エクリの活動
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△11月の例会はありません。
 そのかわり12日(月)に〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉を開催します。
☆〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉
 日時/11月12日(月)正午から午後2時30分まで
 場所/加古川市「和輝(わき)」
 〒675-0064 加古川市加古川町溝ノ口510-17 ホテルアゼリア1階,2階 電話079-420-8180
 会費/5000円 ☆花束代(エクリからの進呈)は別途頭割りで徴収
 詩集『蛍雪』は右ページにフランス語詩、左ページに日本語詩という構成です。月村さんはまずフランス語で詩を書いて、それを日本語に訳したとのこと。異能のひとです。

△12月の例会/開催は12月3日(月)。会場・赤穂「煉瓦屋」。この店は詩人・田村周平氏が経営する店です。発表予定者・得平秀昌。テーマ未定。

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業が始まっています。締切は11月末です。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・1月28日(月)/例年は休会月なのですが、11月例会がなくなったので、開催します。発表予定者・会場は未定です。
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸

◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」←順調に収録すすむ(あと一回分を残すのみ)

 今年は明治維新から150年という区切りの年にあたります。そこでFMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉を7月からスタートしました。
 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。

 いままで放送した番組を含めてシリーズ内容を紹介することにしましょう(敬称略/一部予定を変えています)。
 ①7月放送分/中井和久〈神戸奄美会元会長・奄美大島名瀬出身〉奄美出身者にとって、この150年を総括する。(この回は音声のみの紹介)
    https://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
 ②8月放送分/米川宗夫(ウタシャ・徳之島町出身)シマウタでたどる明治150年。「徳之島一切い節」「ぎーくん節」「くろだんど節」などを演奏。
       https://www.youtube.com/watch?v=yM44cWgdfrc&t=275s

 ③9月放送分/中西雄二(東海大学文学部講師)神戸を中心とした出身者の集住地域での動向について。
       https://www.youtube.com/watch?v=34Xk7sMVgCc&t=84s

 ④10月放送予定分/酒井正子(歌謡研究者・川村学園女子大学名誉教授)いままで蓄積されてきた奄美歌謡研究
とその成果。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s
 
 ⑤11月放送予定分/寺尾智史(宮崎大学准教授・専攻マイノリティー言語学)近代における標準語圧力とマイノリティー言語であるシマグチの相克。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s

 ⑥12月放送予定分/前利潔(沖永良部島・知名町職員)「無国籍地帯としての〈奄美〉における近代の諸相について。
 さらにこの番組で展開された語りを文章化したものを奄美の日刊紙・南海日日新聞に掲載する予定です。

◆4.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪で開催します。場所は未定です。キタを予定しています。詳細が決まりましたらお知らせします。

◆5.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←冬の野外詩祭です
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後4時から。
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」。午後4時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。

◆6.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の6回目の原稿は、奄美の俳句について書く予定です。

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――俳句情報「俳句&評論 奔」 ←再掲です
「奔(ほん)」2号について
俳人・望月至高氏の個人誌です。わたし・大橋愛由等は同人となっています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。
☆第2号の要項です
 締め切り   2018年11月20日(火)
 発行     2019年01月10日(木)
 原稿(評論)    43字/行×23行/頁
「俳句と評論誌」です(詩と評論が掲載される文芸誌は多いのですが、俳句と評論がセットになったメディアはそんなに多くありません。このメディアは注目されるでしょう)

D/――近況集
①われらが詩友・黒田ナオさんが第二詩集『昼の夢 夜の国』(澪標)を上梓されました。
②安水稔和氏が詩集『地名抄』(編集工房ノア)を上梓されました。
③藤井貞和氏の新著『非戦へ 物語平和論』(水平線)が到着しました。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。「ハガキ通信・益田っこ20号」を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
「益田っこ通信」(21号)「ほぉー、そがーなことがあったんかね」

「上のそらでなしに、しっかり落ちついて、一時の感激や興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、苦しまなければならないものは苦しんで生きて行きませう。」(『書簡(昭和8年)』宮沢賢治)。「なれども他人は恨むものではないぞよ。みな自らがもとなのじゃ。恨みの心は修羅となる。かけても他人は恨むでない。」(『二十六夜』同)。

 神戸に住んでいた時も、同じような気持ちで過ごしていました。ここ新天地・益田に住んだからといって、長く沁みついた考え方、生き方を変えることは甚だ困難なことです。とはいえ、ここの住民として生活する場合、いついつまでも“よそ者”としての意識を守り続けることに、どこか不自然さを否めないところが出てきます。その限り、キリスト教は、よそ者の宗教として見なされ、距離を置かれてしまいます。さりとて「郷に入れば郷に従え」というのでは、「ミイラ取り」になってしまい、牧師として“たいがたー”(恥ずかしい)限りです。

では、どうすべきか。その際“ちょうどしとりんさい”(じっとしときなさい)ではどうにもなりません。「まぁ、あんたーよう来たねぇ。ゆうにして(のんびり)、いきんさいよー」と、お家に招かれるようになってこそ、第一歩です。そこで「ほぉー、そがーなことがあったんかね。そりゃーえぇ勉強になったねぇ」と言われ、こちらはこちらで「あぁ、そがーじゃねぇ。うちは、キリスト教やけん、こげーなこと、よくあるわ。まあ、一度教会に来てみんしゃい」と受け答えできるようになれば、“せーがえー”(張り合いがある)」というもの。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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(今月はこのメールニュースを発信する日まで高良勉氏からの通信は届いていません)
E/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ

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第136回「Mélange」例会〈9月30日(日)〉ほか

2018年09月18日 18時52分05秒 | 通信
9月。自然災害が続いています。
台風のなんどかの関西直撃で交通機関が遮断され、翻弄されました。
天候が不順だと、ひととひととの関係にも影響が出るのでしょうか。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。秋の文学的営為がうごめいています。

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◆1.--第136回「Mélange」例会〈9月30日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動
◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉 C/――近況集  D/――北の句会は9月24日(月・祝)に開催。E/――元正章牧師からの発信  F/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ04
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◆1.--第136回「Mélange」例会〈9月30日(日)〉


136回目の「Mélange」例会はいつもと同じ構成となります。第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:30)です。

第一部の読書会は、詩人・中堂けいこさんに語ってもらいます。テーマは〈「記号論」……その入り口に立ってみる〉丁寧にテキストを読み込む人です。中堂さんの「Mélange」例会での語りは「ハンナ・アーレントを語る」以来です。楽しみにしています。

参加文献は丸山圭三郎著『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫)です。入手しやすい文献です。


---------------中堂けいこさんからのメッセージ---------☆
「記号論」……その入り口に立ってみる
ふいに口をつくコトバは、はたして詩のきっかけとして捉えてよいのでしょうか。それら口からすべりおりる音声記号は現実外世界のカオスから生じ、共時的に分節されたコトバであると了解するなら、音声記号たるコトバは詩のフォルムを実現するかもしれません。ここで今一度、構造主義の父ともいわれるF・ソシュールの言語学に立ち戻って実学としての記号論をとりもどしてみるのは如何でしょう。
丸山圭三郎著『ソシュールの思想』をひきながら、記号学論の言語、記号、共時性、通時性、恣意性、差異性、社会規制等の体系の理解につとめたいと存じます。
参考として『言葉とは何か』(丸山圭三郎著、ちくま学芸文庫)をおすすめします。読みやすくざっくりとソシュールがつかめます。     

              中堂けいこ
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第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。

今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは9月27日(木)です。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。「月刊めらんじゅ136号」に掲載して、みなさんに当日配布いたします。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2018年の日程です。(現在、2019年前半の読書会日程を作成中です)
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定と第一部読書会の内容(敬称略)

10月28日(日)/第137回/発表予定者/詩人・中嶋康雄/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」
11月25日(日)/第138回/発表予定者/木澤豊/「好評・宮澤賢治語りシリーズ〈宮澤賢治・初期童話「やまなし」―死をふくむ風景―〉」
(12月の「Mélange」例会は休会)
*2019年前半の日程と第一部読書会について現在策定中です。


◆2.―カフェ・エクリの活動

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

(1)9月10日(月)の月例会は終了いたしました。
話者は赤穂市在住の詩人・田村周平氏。テーマは本庄ひろし著『詩集台風一家』の語りでした。

月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。
 次回は10月01日(月)開催。午後2時から。会場・たつの「ガレリア」。発表予定者は美術家・原田哲郎氏です。

(2)11月12日(月)〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉の開催
☆〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉
 日時/11月12日(月)正午から午後2時30分まで
 場所/加古川市「和輝(わき)」
 〒675-0064 加古川市加古川町溝ノ口510-17 ホテルアゼリア1階,2階 電話079-420-8180
 会費/5000円 ☆花束代(エクリからの進呈)は別途頭割りで徴収
 進行・内容/詳細はこれから詰めます

(この日に予定していた「姫路エクリ」第一部読書会での大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」の語りは延期となりました。いつになるのかは未定です。)

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・10月01日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎(美術家)
・11月12日(月)〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉/加古川市「和輝(わき)」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸

◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」

 今年は明治維新から150年という区切りの年にあたります。そこでFMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉を7月からスタートしました。

 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。

  7月から8月分の放送は以下のサイトから聴くことができます。
  https://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

 いままで放送した番組を含めてシリーズ内容を紹介することにしましょう(敬称略)。
 ①7月放送分/中井和久〈神戸奄美会元会長・奄美大島名瀬出身〉奄美出身者にとって、この150年を総括する。
 ②8月放送分/米川宗夫(ウタシャ・徳之島町出身)シマウタでたどる明治150年。「徳之島一切い節」「ぎーくん節」「くろだんど節」などを演奏。
 ③9月放送分/中西雄二(東海大学文学部講師)神戸を中心とした出身者の集住地域での動向について。
 ④10月放送予定分/前利潔(沖永良部島・知名町職員)「無国籍地帯としての〈奄美〉における近代の諸相について。
 ⑤11月放送予定分/酒井正子(歌謡研究者・川村学園女子大学名誉教授)いままで蓄積されてきた奄美歌謡研究とその成果。
 ⑥12月放送予定分/寺尾智史(宮崎大学准教授・専攻マイノリティー言語学)近代における標準語圧力とマイノリティー言語であるシマグチの相克。

 さらにこの番組で展開された語りを文章化したものを奄美の日刊紙・南海日日新聞に掲載する予定である。



◆5.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が書いたコラム「つむぎ随想」の第4回目の原稿が掲載されました(9月13日〈木〉)。一か月ごとのサイクルで、掲載されます。ツイッター https://twitter.com/gunshaku/status/1041477209678966785 にその記事コピーを貼り付けていますので、ご覧になってください。

第4回目のテーマは台湾です。私の祖父と父が1930年代に台南に暮らしていたことがあり、慰霊を兼ねて娘と旅したことを書いています。帰国後、ちょうど祖父と父が台南にいたころ活躍していたシュールレアリストの詩人集団「風車詩社」を追ったドキュメンタリー映画「日曜日の散歩者」(黃亞歴監督、2015)を観ました。映画の中で戦前に発行されていた詩誌「神戸詩人」が写しださされています。「風車詩社」のリーダ的存在である楊熾昌はシュールレアリズム系詩誌「神戸詩人」に作品を寄せていたのです。(1940年に「神戸詩人事件」が発生しています。これは小説、川柳〈鶴彬=つる・あきら〉、俳句〈京大俳句事件〉に向けられた日本国家〈特高〉による文学者への弾圧事件のひとつです)

B/――俳句情報「俳句&評論 奔」
「奔(ほん)」2号について
俳人・望月至高氏の個人誌です。わたし・大橋愛由等は同人となっています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。第2号は沖縄特集です。俳句と沖縄についての評論が掲載される予定です。
☆第2号の要項です
 締め切り   2018年11月20日(火)
 発行     2019年01月10日(木)
 原稿(評論)    43字/行×23行/頁
「俳句と評論誌」です(詩と評論誌は多いのですが、俳句と評論がセットになった文芸誌はそんなに多くありません。このメディアはこれから注目されるでしょう)

C/――近況集
①小説家で詩人の高木敏克氏が短編小説集『港の構造』(航跡社)を上梓されました。
②8月18日(土)に行われた第21回ロルカ詩祭も無事終わりました。今年はロルカ生誕120年でした。当日の様子を詩人の永井ますみさんが録画してDVD作品としてまとめておられます。税込み・送料込みの500円という良心的価格です。ご希望の方は永井ますみさんに直接メールしてください。
永井ますみ
③川柳舎・みみひめきっちん(情野千里主宰) 25周年事業/11月2日(金)3日(祝・土)。会場/姫路文学館北館3階講堂A「シンポジウム「詩(うた)の持つ身体性」B「パフォーマンス『言の葉の八街(やちまた)』」C「冊子『25年目の踊り下駄…播磨文芸祭の川柳パフォーマンス』」

D/――北の句会は9月24日(月・祝)に開催されます。
北の句会は9月24日(月・振替休日)で
福島区民センター303会議室で開かれます。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元正章氏。「ハガキ通信・益田っこ19号」を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
「益田っこ」(19号)「いたしい け」

「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地ないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」(『セロ弾きのゴーシュ』)

賢治さんの詩句を引用しつづけています。賢治さんの本をしっかりと読んだわけではないのですが、彼の呟く言葉が胸の奥に留まり続け、魂のバイブレーション(震え)を引き起こしています。もしもイエスが東北の地に生れ育ったのならば、阿修羅のごとく、同じような“慟哭”の言葉を吐いたことでしょう。「まことのことばはここになく 修羅のなみだはつちにふる。」(『春と修羅』)

こちらに住んで、よく耳にする言葉があります。「いたしい け」。「苦しい、辛い、だるい、せつない、気が重い、うっとうしい」など、体調がすぐれない時に、よく用いられています。関西弁の「しんどい」とは、また違ったニュアンスが込められて、「いたしい」と言われると、「どこか悪いんだろうか」と、思わず心配したくさせます。この“心配”という言葉も、「不安、思いわずらう」と言う意味よりも、「心遣い、気配り」といった“他者への配慮”といった側面の方が強く滲み出ていて、そこに一種の「同病あい憐れむ」ような身内意識が秘められています。いつか私自身が、「いたしい」と素朴な感情を素直に吐露できたとき、皆さんの仲間に入れてもらえることでしょう。
「いったいどんなものがきたなくて どんなものがわるいのでせうか」(『イーハトーボ農学校の春』宮沢賢治)。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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F/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ 04

沖縄の詩人・高良勉氏から送られてくるメールニュースの一部を転記します。現在、沖縄知事選挙が行われています。与党自民党はなりふりすかまわず自陣営候補の応援に執心。詩人・高良勉氏は、玉城デニー候補を応援しています。神戸からではありますが、刻々と変化する沖縄の情況を注視しています。 

-----------以下、高良勉氏からのメッセージ転記(一部)--------------☆
ベン@沖縄のタカラ・案内カンナイ親方です。
統一市町村選挙が終わると同時に、いよいよ明日から、「沖縄県知事選挙」が告示されます。
私たちは、「翁長知事の遺志を継承する市民の会」を結成し、「ひやみかち うまんちゅの会」の下に
玉城デニー候補の勝利のために活動しています。
翁長知事の遺志を継承するためにも、辺野古新基地建設を阻止するためにも、この県知事選挙は、ぜひとも勝利しなければなりません。
お互いの身の回りから、玉城デニー候補支持の輪を拡げていきましょう。
お互いに声を掛け合って、立ち上がりましょう。ゆたさるぐぅとぅ、うにげーさびら。
2018/09/12   ベン 拝

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第21回ロルカ詩祭のこと〈8月18日(土)に開催〉

2018年08月15日 07時15分05秒 | 通信
8月です。猛暑です。

四半世紀ぶりに海外旅行した先の台湾のほうが関西より過ごしやすい暑さでした。
父が台南という場所に昭和9年から11年まで過ごしていました。今回の台湾紀行は父の慰霊の旅でもありました。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。今回も盛りだくさんの内容となりました。


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◆1.―第21回ロルカ詩祭のこと〈8月18日(土)に開催〉
◆2.―野口裕句集『のほほんと』の記念会(語る会)は8月26日(日)に開催します。
◆3.--第136回「Mélange」例会〈9月30日(日)〉
◆4.--カフェ・エクリの活動〈9月10日〈月〉〉
◆5.―FMわぃわぃ「南の風」で、7月から「奄美にとって明治150年を問う」シリーズ番組をはじめました。
◆6.--文学短報=A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」のこと。B/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 C/――俳誌「吟遊」「豈」「奔」について D/――北の句会は9月24日(月・祝)に開催。E/――元正章牧師からの発信  F/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ03
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◆1.--第21回ロルカ詩祭のこと〈8月18日(土)に開催〉
今年生誕120年を迎えるスペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩業を追悼し、かつロルカ的世界に身を委ねた自作詩を朗読する「ロルカ詩祭」が8月18日(土)に、神戸市三宮のスペイン料理カルメンで行われます。今回で21回目となります。

★〈ロルカ詩祭の趣旨〉
この詩祭を始またのは1998年。スペインの国民的詩人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1998-1936)の生誕百年を記念して、神戸で始めた詩の朗読会です。ロルカはスペイン国民からいまも広く愛されている詩人・劇作家です。1936年にスペイン内戦が始まった直後に、故郷のアンダルシア・グラナダに帰郷した時に、反乱軍によって捕らえられ処刑されてしまうのです。フランコひきいるファランヘ党の兵隊たちにとってロルカは敵である共和派の人物とみなされたからです。

この詩祭は、鎮魂と追悼の文学的行事です。まずは、非業の死を遂げた詩人・ロルカに対して同じ詩を書く者として深く哀悼の意をあらわす会であるのです。さらにこの詩祭をいとなむ場所が神戸であることから阪神・淡路大震災で犠牲になった人々に対する鎮魂の儀式でもあります。引き続いて起こった東北大震災などの犠牲者に対しての鎮魂をも含みます。そして詩祭を重ねていった20年の間に永遠の旅立ちをした詩友たちに対しても、思いをはせて詩を詠う朗読会なのです。


★〈21回目の今年はロルカ生誕120年にあたります〉
今年はちょうどロルカ生誕120年にあたります。詩朗読の伴奏者は一回ごとに変わります。今年はフラメンコ・ギタリスタの住田政男さんに担当してもらいます。住田さんは日本を代表するフラメンコ・ギタリスタの一人です。尼崎で生まれ、1970年代前半のフランコ政権末期のスペインに渡り、ヒターノのファミリアと共にフラメンコ修行をしたという経歴を持っています。フランコはフラメンコを政治的に利用しながらも、フラメンコの曲をいくつか残したロルカの歌詞を唄うことは禁じていました(ヒターノたちは題名を変えて、分からないようにして、実際はロルカの詩を歌っていたようです)。こうした弾圧の歴史の中でこそ抑圧され続けてきたヒターノ・ヒターナたちのフラメンコは最もフラメンコらしく輝いていたことでしょう。住田さんはフランコが死んで、スペイン国内の政情が不安定になり「スペインはなにが起るか分からない。外国人はここを離れたほうがいい」とアドバイスを受けて帰国。東京に住み日本のフラメンコ界を牽引されてきました。天本英世さんのロルカ詩朗読の伴奏もされたことがあるそうです。


★〈ロルカ詩祭の構成〉
2部構成です。
[ 開場 ]PM5:00
[ 1部 ]PM5:30~PM6:00 
1.ロルカ詩の日本語による朗読(にしもとめぐみ、秦ひろこ、瀬崎祐)
2.フラメンコギタリスタ・住田政男氏によるオリジナル曲「秋麗」演奏
  3.今野和代による「NO HAY CAMINO」朗読
[ 2部前半 ]PM6:15~PM7:30
詩人たちの自作詩朗読/01.にしもとめぐみ02.千田草介03.玉川侑香04.北野和博05.秦ひろこ06.野口裕07.高谷和幸08.木澤豊09.情野千里 
[ 2部後半 ]PM7:30~PM8:30
詩人たちの自作詩朗読/10.安西佐有理11.大橋愛由等12.大西隆志13.今野和代14.福田知子15.金里博16.瀬崎祐


★〈場所・問い合わせ・予約〉
スペイン料理カルメン
神戸市中央区北長狭通1-7-1〒650-0012
電話078・331・2228
JR・阪急・阪神・地下鉄各「三宮駅」から徒歩1~4分。

★当日の料理
A:3600円(チャージ込み)(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ(4)パエリア(5)コーヒー(6)デザート
B:2000円(チャージ込み)(1)ワンドリンク(選択可)(2)特選タパス
《特典》当日参加者の方全員に、第二部参加の詩人たちが朗読する詩作品掲載の『八月一九日詩集・vol.21』を進呈します。


◆2.―野口裕句集『のほほんと』の出版記念会を8月26日(日)に開催します。

句集『のほほんと』について、作品世界を語り合う俳人・詩人たちの会を8月26日(日)に開催します。午後6時から始めます。句集『のほほんと』から10句を選句して参加する形式にします。

会場/スペイン料理カルメン(078-331-2228)神戸市中央区北長狭通1-7-1カルメンビル2F野口裕句集『のほほんと』(図書出版まろうど社)について、作品世界を語り合う俳人・詩人たちの会を8月26日(日)に開催します。午後6時から始めます。

 
★開催日時/2018年8月26日(日)午後6時から

★会費/5000円(スペイン料理のコース料理を提供いたします。飲み放題です〈時間制限は緩やか〉)
 
★会場/スペイン料理カルメン(078-331-2228)神戸市中央区北長狭通1-7-1カルメンビル2F(JR神戸線「三ノ宮」駅下車4分、阪急神戸線「三宮」駅下車1分)。創業1956年の老舗レストランです 

◆3.--第136回「Mélange」例会〈9月30日(日)〉

136回目の「Mélange」例会はいつもと同じ構成となります。第一部「読書会」。第二部「合評会」です。
第一部の読書会は、詩人・中堂けいこさんに語ってもらいます。演題は未定です。
詳細がわかればお知らせします。
(pm1:00~3:00)。

第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは9月27日(木)です。 
送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ136号」に掲載して、みなさんに当日配布いたします。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

■会場:スパニッシュレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2018年後半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定と第一部読書会の内容(敬称略)
(8月の「Mélange」例会は休会)
10月28日(日)/第137回/発表予定者/詩人・中嶋康雄/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」(仮題)
11月25日(日)/第138回/発表予定者/木澤豊/「好評・宮澤賢治語りシリーズ」
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日


◆3.―カフェ・エクリの活動〈9月10日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

9月10日(月)の会場は姫路市「アイメッセ会議室」。発表予定者は田村周平氏。テーマは未定です。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・8月/休会
・10月1日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎
・11月12日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・2019年1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―FMわぃわぃ「南の風」で、7月から「奄美にとって明治150年を問う」シリーズ番組が始まりました。
今年はちょうど「明治維新」から150年にあたります。これに関していくつか関連書籍や雑誌特集が出ていますが、どうしても「明治100年」と比較して「明治150年」を問う密度が違うようです。その密度の違いそのもののも考察の対象としようと思っています。
FMわぃわぃの番組では、奄美にとっての150年を問う試みを始めます。7人の方々に、150年を俯瞰し、個別の専門分野から発言してもらいます。番組で発言した内容をまとめていただき、南海日日新聞に掲載する予定です。
いま鹿児島県では、維新で活躍した郷土の先輩たちの偉業をたたえつつ、「維新勝ち組」である薩長土肥の関係者とともに、いくつかの記念行事を開催しています。しかし、薩摩藩・鹿児島県の支配下にあった奄美は、薩摩・鹿児島とまったくことなる150年でした。わたしの試みは奄美についてのものですが、日本列島に「いくつもの150年」が提起されるといいと思っています。

 出演者と内容予定は次の通り。(敬称略)
▽中井和久(神戸奄美会元会長・奄美市出身)「苦難を乗り越えた出身者の肉声」
▽中西雄二(東海大学講師)「神戸を中心とした出身者の集住地域での動向」
▽米川宗夫(徳之島出身の唄者)「島唄でたどる明治150年」
▽酒井正子(川村学園女子大学名誉教授)「奄美歌謡研究と近代」
▽寺尾智史(宮崎大学准教授)「近代国家の標準語政策とマイノリティー言語の相克」
▽清眞人(近畿大学元教授・瀬戸内町2世)「南島論で展開された奄美の位相の変化」
▽前利潔氏(知名町教委)「無国籍地帯としての〈奄美〉における近代の諸相」
(添付資料あり)

◆5.--文学短報
A/――FMわぃわぃ「南の風」はインターネットで視聴できます。
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
webicon_green.pnghttp://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。

今月から始まった「奄美にとって明治150年を問う」。その一回目として、神戸奄美会元会長・中井和久氏にゲストとして語ってもらいました。
二回目(8月放送分)は、ウタシャの米川宗夫さんに「シマウタでたどる明治150年」を演奏しながら番組を作っていきたいと思っています。

B/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)のコラム「つむぎ随想」に連載をはじめました。
第3回目の原稿が掲載されました。ウタシャの勝島伊都子さんのことを書いています。だいたい一か月か一か月半のサイクルで、掲載されます。

C/――俳句情報です。
7月は三つの俳誌①「吟遊」②「豈」③「奔」へ合計40句つくって送稿しました。わたしの句歴ではきわめて異例な多作となりました。
①「吟遊」の情報をまず伝えます。
〈第21回吟遊同人総会〉
日時/8月26日(日)午後2時~6時
会場/東京都「板橋区立グリーンホール」501会議室
内容/「吟遊」78号、79号を中心とした合評会/吟遊俳句賞・夏石番矢賞表彰式
懇親会/午後6時~ 「和匠(わしょう)」03-3554-2536 会費4000円
(番矢さん、体調、大丈夫かな)
②「豈」
ひさしぶりの投句でした。「朝日俳壇」の選者として「豈」同人の高山れおな氏が参加するにあたって、いくつか悶着があったようです。
(豈は俳句の世界では珍しく結社誌ではない全国規模の俳句同人誌です。)
③「奔(ほん)」
俳人・望月至高氏とわたし・大橋愛由等の二人同人誌の創刊号です。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。「詩句と評論誌」と謳っているので評論も同誌編纂の目玉になると思います。創刊号のゲスト俳人は大井恒行氏(「豈」)と江里昭彦氏(この江里氏が発行人となって中川智正オウム死刑囚の俳句と随想を掲載している「ジャムセッション」が中川死刑囚の刑が執行されたこともあり注目されている)。


D/――北の句会は9月24日(月・祝)に開催されます。
北村虻曳氏からのお知らせです。
〈北の句会〉
北の句会各位
次回北の句会は9月24日(月・振替休日)で
福島区民センター303会議室に決定しました。。
出句数、課題などについては8月中にお知らせします。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田で牧師をしている元正章氏。今回は「ハガキ通信・益田っこ」を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
「益田っこ」(18号)「あわれ(ああ われ)」

猛暑、お見舞い申しあげます。
全国的にうだるような暑さが続いている中、山陰の夏を過ごしています。昨年の今頃は、みちのくの旅の途上にありました。人生の旅の終りを、ここ益田に定めて、幾月か経ちました。70年の歳月をほぼ山陽の地で過ごしましたが、残りの人生を“さんいんsun inn(陽のお宿)”に賭けます。4年前の公子の死に遭わなければ、決して辿りつくことのなかった“めぐり逢い”は、再婚という形でも実を結びました。「さびしき われ」はどこにいようと、なにをしようと、終生つきまとうことでしょうが、「彼方からの誘い」に身を任すことこそ、余生を充実させるのではなかろうかと思う昨今です。
 「あわれ」とは、本居宣長に云わせれば、「ああ、われ」と、ため息ともつかぬ心情を吐露した表現とか。「ああ かなしや」「Alas」という詠嘆詞は、聖書でも幾度も現れています。「ああ」としか言葉にも表し得ない出来事と、どこまで向き合えるのか、言葉をも奪われた現実の厳しさを、どこまで「われ」のこととして関わっていけるのか、その道のりが、一牧師としての最後のご奉仕となりますようにと祈るばかりです。人は弱い、あわれな存在である。また不条理な世でもある。だからこそ、彼方からの聲に、静かに耳を傾けていたい。
 「誰が許して誰が許されるのであらう。われらがひとしく風で また雲で水であるといふのに。」(『竜と詩人』宮沢賢治)

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

F/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ 03
沖縄の詩人・高良勉氏から送られてくるメールニュースの一部を転記します。沖縄をめぐる情況が刻々と変化しています。神戸からではありますが、勉氏と勉氏周辺のひとたちへの連帯の意思をこめて、引用します。

-----------以下、高良勉氏からのメッセージ転記(一部)--------------☆
 さて、ご存じのように、翁長雄志沖縄県知事が18年8月8日(水)に逝去されました。心から、御冥福を祈ります。
翁長雄志沖縄県知事は、文字通り「命をかけて」日米両政府の辺野古新基地建設、軍事植民地化と対決しながら亡くなりました。(翁長雄志沖縄県知事は日米両政府の圧政で殺された、といっても言い過ぎではありません。)
私は、8日の夜、辺野古新基地建設阻止・現地行動から戻ってそのニュースを聴きショックで、残念でした。
私(たち)は、8/6~8/18の辺野古新基地建設阻止「集中行動」と8・11「県民大会」を成功させ、翁長県政に「埋め立て承認撤回」をやってもらい、なんとしても8月17日予定の「埋め立て土砂投入」を阻止し、11月の県知事選に翁長知事を再度当選させて、琉球弧の反戦・反基地行動、自己決定権の闘い等を大きく前進させようと考えていました。いま、翁長雄志知事という、大事なリーダーを亡くしたと思い、重ね重ねも残念です。
それでも、私(たち)は悲しみを乗り越えて、翁長雄志沖縄県知事の遺志を受け継いで前進したいと決意しています・・・。
まずは、明日(8・11)の「県民大会」を成功させたいと思います。ヒヤミカチ・ウキリ(決起せよ)!そして、「承認撤回」、「8・17土砂投入阻止」へ、9月県知事選勝利へ、一歩一歩努力していきましょう。すでに、沖縄平和市民連絡会事務局より、下記のような「呼びかけ檄文」が届いています。悲しみを怒りへ、怒りを決意へ、マキテーナイビランドー(負けてはなりませんよ)!
2018/08/10   ベン 拝

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第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉

2018年05月07日 09時36分53秒 | めらんじゅ
5月です。でも朝は肌寒い。
今年は季節のうつろいが早いですね。
わたしの好きな紫陽花の季節も、もうすぐ。
 
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉 
◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」と題して講演しました〈5月6日(日)〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈5月21日(月)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』の記念会を8月26日(日)に開催します。
◆5.--文学短報=A/――5月分のFMわぃわぃ「南の風」ゲストは養蜂家の得平秀昌氏
  B/――南海日日新聞の連載コラム「紬随想」の執筆
    C/――元 正章牧師のこと
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◆1.--第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉 

第133回目の「Mélange」例会のお知らせです。
第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、詩人の月村香氏による「キルケゴール語り」です。入手しやすい参考文献は、キルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)です。
第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。最近、「Mélange」例会もすこしずつメンバーが変わりながら毎月の例会を続けています。いつも詩について熱い議論が展開されます。詩人の方、あるいは詩に興味を持っている方、同会は参加自由ですので、どうぞ気楽に参加してください。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=月村香氏
タイトル=入手しやすい参考文献は、キルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)です。巻末に丁寧な解説もついています。ぜひ読んできてください。「 

☆第二部は、詩の合評会。作品の締め切りは5月24日(木)です。
「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。送っていただいた「月刊めらんじゅ133号」に掲載。合評会当日に配布します。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。
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「Mélange」月例会、2018年の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略) 
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会 
07月29日(日)/第135回/発表予定者/歌人・吉岡節子/演題「師・前登志夫の作品世界」
  (「Mélange」の会では珍しく短歌がテーマです。前登志夫の短歌は霊性に満ちた魅力的な作品世界です)
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男さん)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/詩人・中堂けいこ/演題未定
10月28日 (日)/第135回/発表予定者/詩人・中嶋康雄/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」(仮題)
11月25日 (日)/第135回/発表予定者/木澤豊/「好評・宮澤賢治語りシリーズ」
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日


◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの―詩・言葉・思想」と題して講演しました〈5月6日(日)〉

当日総会会場に参加したみなさんに配布した資料を添付しています。ごらんになってください。
語り始めは、沖縄の詩人としてよく知られている山之口貘の作品を紹介することから始めました。大西隆志氏に貘の「生活の柄」を一曲うたってもらいました。

時間の制約上、語ったのは、沖縄の詩人たちが格闘している言語の多重性(話し言葉と書き言葉/シマクトゥバとヤマトグチ/それぞれの集落〈シマ、スマ〉の言葉の相違)についてでした。後半として予定していた沖縄の戦後詩については、資料は準備していたのですが、語る時間がなかったので、別の機会にしゃべろうと思っています。沖縄で詩を書くことの重層的な意味、言葉のもつ根元的な力、詩が思想へと敷衍していく沖縄ならではの情況を予定しています。川満信一、新城兵一、松原敏夫、清田政信、高良勉らの硬質な作品をとりあげ、「詩を書くこと」の意味を語ります。


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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・赤穂・煉瓦屋/発表者・月村香氏〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

》》》》》》・5月21日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・月村香氏
第一部の読書会は月村香氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は、キルケゴールについてです。これは、「Mélange」読書会(5月27日)で語る内容のプレリュードとして位置づけてもいいと思います。月村氏は、学生時代、キルケゴールを勉強されています。興に乗れば、何回かにわけて語ってもらう予定です。月村氏推挙の参考文献はキルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

ちなみに会場の赤穂・煉瓦屋は、詩人・田村周平氏が経営する店です。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。7月以降の日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・6月18日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・北岡武司
・7月02日(月)または16日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大西隆志
・8月/休会
・9月10日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・田村周平
・10月1日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎
・11月12日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―野口裕句集『のほほんと』(図書出版まろうど社)の出版記念会が8月26日(日)に行われます。
この句集について、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催します。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 
句集を語る会/日時・2018年8月26日(日)午後6時から
       場所・スペイン料理カルメン(神戸市三宮)078-331-2228
参加予定のみなさんへ/句集から5句選句してください。事前に事務局(図書出版まろうど社)に送っていただき、当日配布する冊子に印刷いたします。(締切/8月22日〈水〉)



◆5.--文学短報
A/――5月分のFMわぃわぃ「南の風」は5月19日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。

このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。
5月は、養蜂家の得平秀昌さんをゲストにお招きして、蜂蜜と自然と文学について縱橫に語ってもらいます。(得平さんは「養蜂家」というひとつのジャンルに収まりきらない方です。番組では得平さんの魅力に迫っていきたいと思っています)

B/――南海日日新聞の連載コラム「紬随想」の執筆
南海日日新聞の編集局長に就任した久岡学氏から、同紙の連載コラム「紬随想」への原稿依頼がありました。6月から一年間、月に一編、800字程度のコラムを担当することになります。さっそくその第一弾を出稿しました。

C/――元 正章牧師のこと
結婚して一週間がたった5月3日、ふと友人をつれて会いに来てくれた元 正章牧師。肌艶もよく元気な様子でした。
送られてきた文章の一部を紹介しましょう。

「益田に来て1年、結婚して1週間と経ちました。過日、晴天に誘われて、近くの公園に散歩したことがありました。そこはまるでパラダイスのような空間。芝生の上で、子どもたちが思い切り遊び回っています。「ああ、なんと平和であることよ。幸いなるかな、神の国はこの人たちのものである」と、ふと感慨に耽ってしまいました。その後、帰ってから、宣教原稿に向いました。いつものことながら「ああ、宣教をまとめることは、なんと辛いことよ。神の国となんと離れていることよ」と嘆き、苦しみつつも、礼拝に来られている方々の顔を思い浮かべれば、その方々が、「今日も礼拝に来て、よかったな」と思ってもらえるような宣教をしなくてはいけません。そこで、プレッシャーが軽い鞭となって、背中を叩いてくれるようにと祈りました。(以下略)」

 あらたな祈りの生活を日々重ねておられるようです。

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https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/96/2198e623e5e73f7110107be15d689b86.jpg


第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉

2018年04月03日 08時39分42秒 | めらんじゅ
4月となりました。

ソメイヨシノをはじめとして、八重桜、山桜も今年は開花が早かったですね。
今年の花見は極私的にとりおこないました。
春はさまざまなことが蠢動します。
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉 
◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」と題して講演します〈5月6日(日)〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』の記念会を企画しています。
◆5.--文学短報=A/――4月分のFMわぃわぃ「南の風」は4月21日(日)から視聴できます
B/――極私的花見〈4月9日(金)〉
C/――「大阪編集教室」再スタート〈4月あらたに開校〉
D/――「北の句会」〈5月13日(日)〉
E/――元 正章牧師への祝婚歌

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◆1.--第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉 

第132回目の「Mélange」例会のお知らせです。

第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、小説家で詩人の高木敏克氏による「カフカ語り 2回目」です。取り上げる作品は、「流刑地にて」。新刊、古書とも文庫で入手しやすい作品です。ぜひ読んできてください。

第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。最近、「Mélange」例会もすこしずつメンバーが変わりながら、いつも詩について熱い議論が展開されます。詩人の方、あるいは詩に興味を持っている方、同会は参加自由ですので、どうぞ気楽に参加してください。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。


☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=高木敏克氏

タイトル=「カフカ語り 2回目/「流刑地にて」」カフカを読み込んでいて、自作品(小説)にもカフカ的世界を展開している高木氏の語りは面白く、聴き込んでしまいます。今回も、カフカの代表作のひとつであるこの作品についての高木氏ならではの読みが展開されることが予想され、楽しみにしています。

以後、高木氏によるカフカ語りは、(3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。

作品の締め切りは4月19日(木)です。来週の木曜日です。

「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ132号」に掲載します。

(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2018年の日程です。

(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略)
05月27日(日)/第133回/発表予定者=月村香「キルケゴールを語る(仮題)」 
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会(あらたに決まった日程です)
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男さん)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/詩人・中嶋康雄氏/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」(仮題)
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日

◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの」と題して講演します〈5月6日(日)〉

講演する時間は、14時45分~15時35分です。

講演の中で、まず沖縄の詩をより身近に感じてもらうために、フォークシンガーの大西隆志氏による演奏があります。山之口貘の詩がフォークの歌になっているのです。

兵庫県現代詩協会の第22回総会は13時30分から始まり、2017年度活動報告、2018年度活動報告案が提示されます。そして第二部として、わたしの講演「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」があります。会員で「Mélange」詩友の方も、会員でない詩友のみなさんも、私の講演を聞きに来てください。会員以外でも参加できるよう事務局に話をとおしておきます。

日時/2018年5月6日(日)講演は、14時45分~15時35分。
場所/西宮市民会館 501号室 
〒662-0918西宮市六湛寺町10番11号 TEL:(0798)33-3111
阪神西宮駅「市役所口」改札北へ徒歩1分 JR西宮駅から西徒歩約10分

地図 http://www.nishi-bunka.or.jp/amity/access.html 

講演趣旨/語り始めは、沖縄の詩人としてよく知られている山之口貘の作品を紹介することから始めます。そして次に取り上げるのは、戦後に展開された沖縄の現代詩についてです。沖縄で詩を書くことの重層的な意味、言葉のもつ根元的な力、詩が思想へと敷衍していく沖縄ならではの情況。川満信一、新城兵一、松原敏夫、清田政信、高良勉らの硬質な作品をとりあげ、「詩を書くこと」の意味を語ろうと思っています。

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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・岡田巧〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。


》》》》》》・4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・岡田巧〉

第一部の読書会は岡田巧氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は、加古川の詩人・植原繁市(1908-1971)の作品世界について紹介します。(植原繁市については、https://ja.wikipedia.org/wiki/植原繁市 を検索してください。詩人・高橋夏男氏がこの詩人を再評価しています)

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・5月21日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・月村香
・6月18日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・北岡武司
・7月2日(月)または16日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大西隆志
・8月/休会
・9月10日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・田村周平
・10月1日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎
・11月12日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。

この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です(日程は調整中です)。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 


◆5.--文学短報
A/――4月分のFMわぃわぃ「南の風」は4月21日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。

http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。
4月は今年、奄美で起こるだろうさまざまなことを話題にして語リました。
5月は、養蜂家の得平秀昌さんをゲストにお招きして、蜂蜜と自然と文学について縱橫に語ってもらいます。


B/――極私的花見〈4月9日(月)〉
今年の図書出版まろうど社の恒例「夜桜会」は、桜の開花が早かったのと、友人・知人たちの都合もあって、須磨浦公園(神戸市須磨区)で、ささやかにとりおこないました。われわれが陣取ったのは八重桜の樹下。いまや満開を迎えようとしていて、われわれを歓待してくれたのです。周囲には誰もいなく、公園に住みついている猫が一匹、われわれの周りを何度も往復して様子をうかがっていました。

C/――「大阪編集教室」再スタート〈4月あらたに開校〉

いったん3月末で閉校を宣言していた大阪編集教室が、四月からあらたに「表現コース」を開設して再出発しました。わたしはこの教室で永年講師を務めていたこともあり、今後ともこの教室が存続することを応援しています。


D/――「北の句会」のお知らせ
次回開催日=5月13日(日)13時〜17時
開催場所=大阪市生野区民センター 
参加費=千円程度
出句=課題詠1句(課題「五月」) 自由詠1句
締切=5月7日(月)午後8時


E/――元 正章牧師への祝婚歌
われらが友人・元正章牧師、4月8日(日)に益田教会にて、結婚式を挙げられました。
そこで式に間に合うよう、仲間数人で祝婚歌をつくり冊子にして送りました。
みなさんには添付ファイルでその作品群をお読みください。(携帯メールあてに送っている人は閲覧できないかもしれません)
そして元氏から結婚式の報告をいただきましたので、転載しておきます。

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「益田っこ」(14号)「益田の祝婚」(折を得ても、得なくても)

4月8日(日)益田教会にて、80余名の会衆を前に、婚礼を挙げました。この年にして、晴れやかな場、ひと時を味わうとは想像だにしていませんでした。また祝電、手紙、メールなど優に100通を超える祝福の嵐を浴びるとは、神様のいたずらとも感じるほどに、「くすしき恵み」(アメージング・グレース)でした。「思えば過ぎにし すべての日々、苦しみ悩みも また恵み」(讃美歌451)。式辞では「愛は目に見える形ではなく、私たちの内にとどまっています。神さまが私たちの心の中に宿るとき、愛するという喜びに充たされるのです」と語りました。「愛と信頼」の尊さ。あとは、その実践あるのみです。

これで、名実ともに「益田っこ」となります。益田弁は理解できても、おそらくこれからも喋れない「神戸っ子」であっても、「幸い住むと人の言ふ」この益田の幸町の地に、「人間至る処 青山あり」。

神戸の詩人・俳人の仲間たちからは、「祝婚歌 元正章さん 澄川直子さんへ」が贈られてきました。「石見なる大樹に添ふや桃の花」「春の日は言葉のなかを進む人の背中を押す」「愛の交わりを紐解く福音の書を手にした顔」。

「今あなたはどの道を進むとも 人のあはれさを見つめ この人たちと共に かならずかの山の頂に至らんと誓ひ給ふならば 何とて私とあなたとは行く道を異にして 居りませうや。」(宮沢賢治)

*関西の友が、結婚式の動画を作成。興味のある方は、御笑覧ください。

https://youtu.be/4nSnXEODNIk

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
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第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉

2018年03月10日 08時52分33秒 | めらんじゅ
3月となりました。
春がすこしずつ近づいています。
なかなか体重がもとに戻りません。
気鬱もつづいています。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉
◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉報告
◆3.--カフェ・エクリの活動〈3月5日(月)に開催〉/発表者・大橋愛由等
◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆5.--文学短報=A/――3月分のFMわぃわぃ「南の風」は3月18日(日)から視聴できます
B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
C/――「北の句会」〈3月18日(日)〉
D/――元 正章牧師の近況
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◆1.--第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉

第131回目の「Mélange」のお知らせです。
第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、詩人で獣医師である北野和博氏(兵庫県現代詩協会常任理事)。初登場です。
第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会。いつもの構成となります

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=北野和博氏(詩人・獣医師)
タイトル=「一獣医師がみた、生命、宇宙、文学。命はどうして生まれたのか」


☆要旨(北野和博氏からのメッセージ)
「私は畜産専門の獣医師として、家畜の改良や行動を見てきましたが、そこは詩とは対極にある実学の世界です。
と言ってしまうと、身も蓋もないので、動物の利他的行動や進化論、生命の構成要素である原子・素粒子の振る舞いや宇宙のまとまりのないお話を通して、生命とは何か、宇宙の法則は、等等、皆さんと一緒に考えましょう。」

作品の締め切りは3月22日(木)です。来週の木曜日です。
「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ131号」に掲載します。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2018年の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略)
04月22日(日)/第132回/発表予定者=高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」
05月27日(日)/第133回/発表予定者=月村香「キルケゴールを語る(仮題)」
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会(あらたに決まった日程です)
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/未定
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日

◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉の報告
今年は異例の会となりました。この追悼会を共同主催していた詩人・金里博氏が、去年末から体調をくずし連絡がとれなくなりました。ようやく先月になって、メール交換できるまでに回復されました。今年の追悼会をどのようにするのか逡巡していたところ、会も5回を重ねてゆくと、会自体が自走しだすことも確認できます。里博氏から今年は中止しようという願いも聴いていたのですが、すでに去年の時点で今回の追悼会のために出演依頼していた人もいたことから、共同主催ではなく、私・大橋愛由等個人の呼びかけの会として、実施することにして、里博氏にも承諾していただいたのです(里博さんのいち日も早い回復を祈りつつ)。


毎年のごとく追悼会当日に冊子を配布しました。また一部ですが、動画にも収めていますのでご覧になってください。

2018尹東柱追悼会/画家イ・ムソン氏、あいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442685351
2018尹東柱追悼会/韓 南洙氏(韓国ハングル学会正会員・ハングル学会日本関西支部常任顧問他〉あいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442685658
2018尹東柱追悼会/太田修・同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授、詩人・西海ゆう子さんあいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442686025
2018尹東柱追悼会/福嶋龍児氏、フラメンコ・ギター演奏「ソレア」ほか
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442688132

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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

月に1回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

》》》》》》・4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。
第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

》》》》》》・3月05日(月)の報告です。
龍野行われた「カフェ・エクリ」の発表者は、私・大橋愛由等。

テーマは「JとGを奪還せよ!」。随分勇ましいテーマですが、私が本格的に本を読み始めた1970年代にさかんに喧伝されていた「キリストではなくイエス(J)、漢籍の釈迦ではなく原典(パーリ語)から直訳されたゴータマ・ブッタ(G)として二人を再設定する」について、いまあらためて、この読み直しが、どんな意味を持っていたのかを、検証しようとする試みを語りました。

当日会場で配った資料を添付しておきます。





》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・5月21日(月)
・6月18日(月)
(7月以降は未定です)

◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です(日程は調整中です)。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税

◆4.--文学短報
A/――3月分のFMわぃわぃ「南の風」は3月18日(日)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。

B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。

☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

C/――北の句会〈3月18日(日)〉
句会は3月18日(日)13:00-17:00に「大阪市福島区民センター 304会議室 電話 06-6468-1771」で行います。

D/――元 正章牧師の近況
今回は、元牧師の個人的な近況をお知らせします。
4月8日(日)に益田教会にて、結婚式を挙げられます。
元牧師本人が結婚されるのです。
新婦となられるひとは、教会員の方。
元牧師は「益田に骨を埋めます」と決意を語っておられます。

その決意の一環として、あらたな伴侶と、あらたな祈りの世界を構築されていかれることでしょう。
祝福いたしたいと思います。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章

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第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉

2018年02月10日 08時44分08秒 | 通信
大橋愛由等です。


2月となりました。

暦の上では「立春」ですが、
厳冬がつづきます。
寒さに負けています。体調を崩し、微熱が続きます。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉
◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆5.--文学短報=A/――2月分のFMわぃわぃ「南の風」は2月17日(土)から視聴できます
B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
C/――「北の句会」〈3月18日(日)
D/―――元 正章牧師のはがき通信
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◆1.--第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉

第130回目の「Mélange」例会はいつもと異なる構成です。
第一部に詩の合評会(pm1:00~5:00)をします。読書会はありません。
第二部(pm6:00~)は、中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会を開催します。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。

詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は詩の合評会のお知らせです〈午後1時から5時まで〉。
作品の締め切りは2月22日(木)です。

「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。「月刊めらんじゅ130号」に掲載します。

(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。


☆第二部は中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会です。
すでに出席を予定されている方は事務局に連絡が入っているのですが、まだ出席を返事されていない方は、メールアドレス(maroad66454@gmail.com)まで連絡をください。


―――――中堂けいこ詩集 出版記念会のご案内―――――◇
指先から洩れ出るわずかな水滴が、
いま、光の中でとうきあがる!

〈どこか童話的な物語性を帯び、懐かしさを呼び覚ます…けれどもそこは「ゆきさきの無い」場所。そこにためらいがちにそっとひらかれた批判と諧謔の扉。詩の「ニューシーズン」を切りひらくことばたちが集う場所――。

『ニューシーズンズ』は、『円庭』(2003年)、『枇杷狩り』(2006年)、『ホバリング』(2010年)に続く中堂けいこの4冊目の詩集。7年振りだ。気恥ずかし気に微笑み、ちょっと安堵している彼女の顔が浮かんでくるよう…。

そんな中堂さんの新詩集を囲み、お祝いの会を催したいと思います。どうぞ、皆さま万障繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。〉福田知子

―――――――記――――――――
■日時:2018年2月25日(日)午後6時から
■場所:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228
■参加費:5000円
■発起人:大西隆志、大橋愛由等、千田草介、高谷和幸、月村香、にしもとめぐみ、福田知子
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「Mélange」月例会、2018年の日程です。

(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。


*2018年の開催予定日(敬称略)
03月25日(日)/第131回/発表予定者/北野和博「獣医師は語る―いきものたちの世界 そして詩(仮題)」
04月22日(日)/第132回/発表予定者/高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」
05月27日(日)/第133回/発表予定者/月村香「キルケゴールを語る(仮題)」
06月24日(日)/第134回/発表予定者/未定
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/未定
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)


*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日


◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉

(呼びかけ人・大橋愛由等)
2月19日(月)午後4時から〈尹東柱追悼会〉を開催します。
去年は尹東柱の生誕百年ですこしだけ規模を大きくして開催。ことしも引き続きあらたなゲストをお呼びして、詩と俳句を書く者ならではの、若くして亡くなった詩人へのメッセージを送り続けたいと思っています。

今年は詩碑前で、フラメンコ・ギターの演奏があります。演奏する曲目のひとつはソレア。「悲しみ」という意味です。

福嶋龍児さんという京都在住のフラメンコギタリスタにお願いしました。


開催日/2月19日(月)午後4時から午後5時まで(いつもより開催時間を一時間遅らせます)

開催場所/同志社大学今出川キャンパス(京都市上京区)内のハリス理化学館横の「尹東柱詩碑」前

集会内容/
1.主宰者開会あいさつ
2.来賓あいさつ
3.尹東柱作品の朗読
4.献花
5.尹東柱に捧げる追悼演奏 演奏者 フラメンコギタリスト・福嶋隆児さん(京都市在住)演奏曲目「ソレア(悲しみ)」ほか
6.詩人、俳人たちによる書き下ろし作品の朗読
7.主宰者、閉会あいさつ

(呼びかけ人から)生誕100年だった去年は、映画「空と風と星の詩人―尹東柱」(イ・ジュニク監督
2016)が日本各地で上映されたり(映画の質として優れている)、尹東柱の記念碑があらたに宇治市志津川の新白虹橋(しんはっこうばし)のたもとに10月28日に建てられるなど、生誕100年にふさわしい一年になりました(宇治へは亡くなる一年前に仲間と訪れている)。

そこで今年も、韓国からの詩人も招いて、簡素ではありますが、詩を書く立場としての尹東柱へのメッセージと作品を送り続けたいと思っています。


(詩人・俳人のみなさんへ)
〈第1部〉午後4時に、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス内の「尹東柱詩碑」前に集合します。献花、尹東柱の詩作品の朗読などを行います。フラメンコ・ギター演奏による追悼も企画しています。参加する詩人のみなさんは、書き下ろしの自作詩・俳句を事前に、大橋まで送稿してください。冊子にまとめて追悼会参加者に配ります(毎年、入試の終わった今出川キャンパスはのんびりしていて、この尹東柱詩碑を目指して、韓国からの観光客や留学生が訪れるのです。そうした人たちにもその場で、追悼会に参加してもらい、交流が広がるのです)


〈第2部〉午後5時から近くの居酒屋で懇親会を開く予定にしています。


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◆3.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉


高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。


》》》》》》・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」も2018年の活動がスタートしました。もうすぐ「OCT.」(高谷和幸氏編集・発行)最新号ができあがると思います。


》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等/「近代と対峙した日本仏教」〉
・4月以降は未定です。


》》》》》》

エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。


◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税


◆4.--文学短報
A/――2月分のFMわぃわぃ「南の風」は2月17日(土)から視聴できます。
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土(ヤマト)では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。

放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
放送時間は1時間。

今回の放送は、1月に奄美群島を訪れた旅行の印象を中心に番組を構成します。

旅の同行者は、「Mélange」詩友の北岡武司氏(哲学者)、高木敏克氏(小説家)。それに途中から亘余世夫氏(俳人)もくわわって賑やかな旅となりました。この三人とも、そろって団塊の世代。元気あふれるこの人たちとの旅は、まさに「団塊ツアー」でした。


2月分の放送を含めて「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)


B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。
☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

C/――北の句会〈3月18日(日)〉
13:00-17:00に「大阪市福島区民センター 304会議室」で開催。課題、出句数については後日。

D/――元 正章牧師のはがき通信

島根県益田市にある益田教会の元(はじめ)正章牧師のはがき通信「益田っこ」(11号)を紹介します。

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「益田っこ」(11号)「降る雪や」

「神エホバの約束の象徴として、天と地のはざまにかかるものが虹ならば、雪は、このかぎりなくうつくしい純白の雪片は、やはりはるかな天をあこがれる地上のひとにおりてくる天からの手紙なのでありましょうか」(中谷宇吉郎)。

全国各地が寒波に襲われたころ、ここ益田の地も雪景色に覆われ、雪だるまがいくつも造れるほどに積りました。やはり「阪神間とは違うなあ」と、妙に感心し、しばし白銀の世界に見とれていました。もっとも、こと生活となると「ホワイトアウト」であって、抒情的になれるはずもなく、車の運転には気を遣い、歩くのも難儀しました。礼拝日当日の初仕事が、玄関前の雪掻きとは、想像だにしていなかっただけに、なんとも言えず胸踊っていました。何人かの友から、心配してか電話やメールをいただいたりしたのも、嬉しい貴重な体験でした。

25日放映のNHK BS「てつたび
宗谷本線へ」を観ました。「北国の暮し」その自然環境がどんなに厳しいものであろうとも、北国だからこその生活がまた、その人の人生を色彩り、決定さえしているのです。そうした文脈の上で、「神は言われた。『光あれ。』」(創世記1章)という言葉がどんなに輝いていることか、ここに“感動”の原点みたいなものがあるのです。見て見ていない、聞いて聞いていない、多くの人が忘れ去ろうとしているものを、これからもずっと追い求めていきたい。道は無限に続いているのだから、死をも越えて・・・。

「降る雪や想いはてなきことばかり」(喜平)


〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章
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第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉

2018年01月22日 09時57分36秒 | めらんじゅ
2018年が始まりました。
恒例の「奄美ふゆ旅」から帰ってきました。
奄美ツアー団は私を含めて合計4人。わたし以外はすべて団塊の世代で、まさしく「団塊(弾丸)ツアー」でした。
これからしばらく「島酔い」が続きます。

それでは神戸から詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉←今年最初の月例会です
◆2.--カフェ・エクリの活動〈1月は休会。2月12日(月・祝)に開催〉
◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆4.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ生誕100周年記念集会〉は、2月19日(月)に開催予定
◆5.--文学短報=A/――1月分のFMわぃわぃ「南の風」は1月20日(土)から視聴できます
  B/――震災の翌年から毎年1月に行っています〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
     C/――川柳誌「晴(hare)」創刊
     D/――元 正章牧師の「マリア信仰」論について
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◆1.--第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉←今年最初の月例会です

2018年最初の例会は、1月28日(日)に行います。
連絡がギリギリになってしまいました。すみません。
第一部読書会(pm1:00~3:00)。第二部詩の合評会(pm3:00~6:00)の構成です。
読書会の担当は北岡武司氏です。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆第一部「読書会」は詩人で哲学者・北岡武司氏による「芸術論」です。博覧強記な北岡氏のこと、ジャンルをまたいで、語りの宇宙に引き込んでくれると思います。
楽しみです。今回は参考文献は特にありません。

☆第二部は詩の合評会です〈午後3時から6時まで〉。
作品の締め切りは1月25日(木)です。
いつにもまして意欲的な作品をお待ちしています。送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ129号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。合評会は厳しく、やさしく、詩にまつわる真摯な詩評の言辞が飛び交います。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ129号」に掲載します。


第一部、第二部とも参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩1分の便利なところにあります。

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「Mélange」月例会、2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。


*2018年の開催予定日(敬称略)
02月25日(日)/第130回/中堂けいこ詩集出版記念会(読書会なし。第一部に合評会をします。)
03月25日(日)/第131回/発表予定者/北野和博「獣医師は語る―いきものたちの世界 そして詩(仮題)」 
04月22日(日)/第132回/発表予定者/高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」 
05月27日(日)/第133回/発表予定者/月村香「キルケゴールを語る(仮題)」 


◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

1月は休会です。

》》》》》》・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」も2018年の活動がスタートしました。もうすぐ「OCT.」(高谷和幸氏編集・発行)最新号ができあがると思います。 

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・2018年1月は休会。
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等/発表内容は未定。もうすぐ決定〉
・4月以降は未定です。

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。

◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
第一句集とは思えないほどの完成度の高さです。
これから多くの評価、評論が生まれてくるでしょう。
才人・野口氏のことです。句集出版を機会にさらに表現に磨きがかかるものと思われます。楽しみです。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 


◆4.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ生誕100周年記念集会〉は、2月19日(月)に開催予定
去年からの動きとしては、映画「空と風と星の詩人―尹東柱」(イ・ジュニク監督 2016)が日本各地で上映されたり(映画の質として優れている)、尹東柱の記念碑があらたに宇治市志津川の新白虹橋(しんはっこうばし)のたもとに10月28日に建てられるなど、生誕百年にふさわしい一年になりました(宇治へは亡くなる一年前に仲間と訪れている)。
そこで今年も、韓国からの詩人も招いて、簡素ではありますが、詩を書く立場としての尹東柱へメッセージと作品を送り続けたいと思っています。

〈第1部〉午後3時に、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス内の「尹東柱詩碑」前に集合します。献花、尹東柱の詩作品の朗読などを行います。音楽演奏による追悼も企画しています。参加する詩人のみなさんは、書き下ろしの自作詩を事前に、大橋(maroad66454@gmail.com)へ2月13日(火)まで送稿してください。冊子にまとめて追悼会参加者に配ります(毎年、入試の終わった今出川キャンパスはのんびりしていて、この尹東柱詩碑を目指して、韓国からの観光客や留学生が訪れるのです。そうした人たちにもその場で、追悼会に参加してもらい、交流が広がるのです)

〈第2部〉午後5時から近くの居酒屋で懇親会を開く予定にしています。

〈ただ、この会の関係者に連絡がとれなくて困っています。今年もささやかながら開催いたしたいと思っていますので、みなさんの協力と参加をお願いいたします〉


◆4.--文学短報
A/――1月分のFMわぃわぃ「南の風」は1月20日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
放送時間は1時間。

2018年がスタートしました。今年は明治維新(1868年)からちょうど150年に当たります。そこで「南の風」では、奄美にとってこの150年はいったいどんな時だったのかを、リスナーのみなさんと共に考えていきたいと思っています。
番組では(1)去年2017年に奄美での出来事をおさらいします。(2)今年2018年の奄美は希望に満ちています。(3)NHK大河ドラマ「西郷どん」が始まりました。奄美における西郷隆盛はどのように受け止められているのでしょう。(4)毎年1月に訪れる奄美旅について。さてどんな旅行になるのでしょうか。

1月分の放送を含めて「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)

B/――震災の翌年から毎年1月に行っています〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
今回で23回目でした。
☆旅程/2018年1月15日(月)から18日(木)
☆今回の旅は同行者がいました。「月刊めらんじゅ」誌友の北岡武司氏(哲学者)と高木敏克氏(小説家)です。
訪れた島は沖永良部島、徳之島、奄美大島の三島。
23年も通っていると、島で会う人が少しずつ旅立っていく人や、現役を退いたりする人も出てきます。時のうつろいを感じます。
奄美では、「月刊めらんじゅ・島尾敏雄生誕百年・特別号」と「特選奄美俳句5選  第二集」の二冊の冊子を作成して、シマの人たちに配ったのです。
 
C/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。
☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

D/――川柳誌「晴(hare)」創刊
川柳の世界で小池正博氏とならんでその活動を注目している樋口由紀子氏が自ら主宰する川柳誌「晴(hare)」を創刊しました(小池氏は去年10月に「川柳スパイラル」誌を創刊している)。つねに意欲的な活動をしていて、川柳界のもっとも先鋭的な表現を作りだしている樋口氏と小池氏です。今後の展開に注目したいと思っています。〈冷蔵庫に蛸の頭を補充する 樋口由紀子〉〈蓮根によく似たものに近づきたい 同〉〈たこ焼きは熱い熱いと巫女の言う 同〉

E/――元 正章牧師の「マリア信仰」論について
島根県益田市にある益田教会の元(はじめ)正章牧師が「マリア信仰」について論述しています。
すぐれた内容なので、みなさんに読んでいただこうと思います。

ただ、長文なので、以下のサイトに貼り付けています。
 
―――――――――――――――――☆
マリアの賛歌  ルカ1:46-56    元 正章
    益田教会  2017年12月17日

http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe/d/20180121
―――――――――――――――――☆

元正章牧師が「マリア信仰」論

2018年01月21日 09時44分27秒 | 思想・評論
 
島根県益田市で益田教会の元正章牧師が「マリア信仰」について論述しています。
すぐれた内容なので、みなさんに読んでいただこうと思っています。
全文引用しています。


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マリアの賛歌
                            
ルカ1:46-56    元 正章
                             
益田教会  2017年12月17日



アドベント第3週を迎えました。イエスの母マリアの信仰について共に学んでみましょう。

本田路津子「 一人の手」(訳詩 本田路津子 作曲 ピート・シーガー)
一人の小さな手  何もできないけど それでも  みんなの手と手をあわせれば
何かできる  何かできる
一人の小さな目  何も見えないけど それでも  みんなの瞳でみつめれば
何か見える  何か見える
一人の小さな声  何も言えないけど それでも  みんなの声が集まれば
何か言える  何か言える
一人で歩く道  遠くてつらいけど それでも  みんなのあしぶみ響かせば
楽しくなる  長い道も
一人の人間は  とても弱いけれど それでも  みんなが みんなが集まれば
強くなれる  強くなれる
それでも  みんなが みんなが集まれば 強くなれる  強くなれる

ところで、禅問答に「隻手の音声」という話があります。ある日、和尚が修行僧全員を集め、彼らの前で両手を合わせて「パチン」とたたきました。そして、和尚は彼らに、両手でたたけば音が出るが、お前たちはこれから片手の音を聞いてきなさいといいました。彼らは賢明に片手で音を出そうとするのですが、手に力が入るだけでできません。これは、自分にこだわる限り音は出ず、相手の手を必要とするという問答なのです。(渡辺純幸著『人生に締切はありません』より)。

小さな手であれ大人の手であれ、自分にこだわっている限り、何もできないという、ちょっとした小噺です。自分の掌をぐっと固く握りしめていれば、息苦しくなってしまわないでしょうか。拳骨を振り回している限り、随分と大げさな振る舞いにみえますが、要は空を切っているだけです。そして最後には疲れ果ててしまい、足がよろけて倒れてしまうだけのことです。それよりも、思い切ってぱっと掌を開いたとき、そこから自分の持っていたものが飛び出して、花開くことになるのではないでしょうか。そのとき、自分の大事にしていたものを、風が運んでくれるのです。聖書の言葉では、風のことを聖霊とも言っています。

「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである」(ヨハネ3:8)と、イエスはユダヤ人の議員であるニコデモに言いました。「あなたがたは新たに生まれねばならない」と。

讃美歌では、「みんな手と手を合わせたとき、ひとりの手ではできなかったことが、できるようになる」と歌われています。それが何なのか、そこまでは具体的に描かれていません。しかし、「何かできる 何かできる」と、二度同じ言葉が繰り返されています。そこに相手の手がそっと差し出されたとき、何かできるのです。その手が「救いの御手」となるのです。そこで聴く耳のある人には、「パチン」というさやかな響きを聴くことができるでしょう。その響きはまた、御子イエスの産まれた泣き声「おぎゃあ」とも重なってきます。それは「飼い葉桶の中で寝ている乳飲み子」の、まことに小さな泣き声でしかありません。でも、その誕生こそが、私たちに示された神のしるしなのです。

われらの救い主イエス・キリストが、母マリアのお腹の中に宿られたこの物語は、まことにもって奇跡としか言いようがありません。科学的には、復活の出来事がありえないように、この処女降誕の出来事もありえません。そのことは、神のしるしを実証できないというのと同じことです。その点では、2000年前の人たちも、現代の私たちも、実証できないということにおいては一緒です。しかし、です。乙女マリア自身の立場に立って考えてみれば、どうなるでしょうか。ある日突然、みごもったのです。そのことを、彼女自身どう説明できるでしょうか。納得できたでしょうか。神のしるしを実証できないことで一番驚き、不安に恐れおののいたのは、実にマリア自身でありました。

今週も、マリアの信仰について学んでいます。マリアは言うまでもなく女性です。女性なればこその信仰、神への賛美が歌われています。「マリアの賛歌」であって、「ヨセフの賛歌」にはなりません。なぜなのか。男と女、父親と母親の相違が一番大きな原因であるかと思います。父ヨセフもまた神に対して従順ではあるのですが、その服従にはどこか男の面子というか抗いがあって、一種の主従関係が成り立った上での隷属意識が働いています。しかしマリアの場合、なんとも単純にして、素朴です。最初は恐れと不安におののいても、いったん胸の中に納まりますと、「お言葉どおり、この身に成りますように」と言えるのです。このような柔軟性を男は欠いています。子守唄はやはり母の懐に抱かれて唄われてこそ相応しいのであって、父親のゴツゴツした腕の中では、サマになりません。それにまたマリアのような慎ましやかさは、男性がいくら真似をして真似できるものではありません。やはりというべきか、天性の素直さがマリアには備えられています。

だからこそ、この後カトリック教会でも特にラテン社会では、「マリア崇拝」が熱烈に起こります。それはキリスト崇拝よりも超えています。父なる神よりも、母なる大地を信仰する民衆の気持ちを捉えています。それは日本でも同じような現象であって、隠れキリシタンはマリアと観音菩薩とを習合させた「マリア観音」を拝むことで、自分たちの信仰の拠りどころとしました。これは父性原理よりも母性原理の優位を示しています。男に頼むよりも、女にすがりたい本能が、マリア信仰を生みました。これは理屈ぬきの信仰、生活に根差した土着的な信仰です。

多くの人が、女の中の女、母の中の母をマリアに見て取るのは、いったい何故でしょうか。それは彼女のひたむきさと謙虚さにあります。「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます」という神への絶対的な信頼にあります。自分のことを、「身分の低い、主のはしため」と呼び、自己の無価値を告白しています。自己の権利を主張するのでもなければ、もちろん相手を批判攻撃するのでもなく、神さまが何もないような自分に目を留めてくださったことに感謝しているだけです。彼女には誇るような功績など何もありません。取るに足りない、田舎生れの貧しい一少女に過ぎません。

そのように現実のマリアは神を畏れ敬う一介の少女にすぎず、世の常の女として、母として生きていただけのことです。陣痛の苦しみを味わえば、生れてきた子どもにお乳を与えたことでしょうし、わが子の健やかな成長を期待するような平凡な女です。決して特別待遇されるような人ではありませんでした。それよりも、不義の子を産んだ女として、世間の冷たい視線に晒されていたことでしょう。聖書には一言も書かれていませんが、マリアの人知れない涙を私たちは読み取らないといけません。神の子を宿した主のお母さんは、世界一幸いな女であると同時に、彼女自身が「剣で心を刺し貫かれた」女でもあるのです。それもこれも、「多くの人の心にある思いがあらわにされるためです」。

イエスが十字架に付けられた処刑場で、彼女はその側に立って、わが子の最期を見届けなければなりませんでした。どうして、幸いな者でありましょうか。でも彼女自身が主イエス・キリストにどこまでも従ったからこそ、「女の中で祝福された方」となったのです。もしマリアに爪の垢ほどの野心があったり、自己誇示するような気持ちが心の片隅に少しでもあるようであれば、マリア伝説は生れません。彼女の一生はどこまでも神に、わが子に仕える人でした。イエスから、「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです」と素っ気なく呼ばれても、それで動じる女性ではありませんでした。「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と、召使に対しても頭を下げて、頼み込むような女性です。案外に激しさを込めた女性であったことでしょう。それも無理からぬことです。救い主イエスの母として、わが子を育てあげたのです。それこそどれだけ身勝手な世間の声に惑わされ、苦しめられたことでしょうか、想像するに余りあるほどです。否が応でも、逆境に耐えるほかない人生を過ごすしかないのです。聖書には、その具体的な姿がほとんど描かれていませんが、きっとイエスの蔭日向となって、我が子を支え続けたことでしょう。

か弱い一人の女性に、どうしてそこまで出来るのか。それは、そこに神の業が働いているからです。「主はその腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返され追い返されます。その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません」(ルカ1:51~54)。これはまさに革命です。暴力ではなくて、愛と義による福音の革命です。マリアの賛歌が、革命歌とも呼ばれる所以です。ここで神学者バルトはこう説教します。「人は自分が上り詰め、その最後に、自分のなりたいと思っていた者になった。自分を大きくなした。神なしで大きくなった。しかし、それは転落に他ならない。もし私たちの計画が、神なしに成功し、目標が達せられるなら、それこそ最も恐ろしい地獄である。神を大きくする時、私たちは小さくなって、消えてしまうのではない。主にあって大きくなるのです。美しくなるのです。何と幸いなことかと思う」。

「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた」と、天使は告げました。

マリアはそのとき、芯の底から恐れたはずです。ありえないことが起こったからです。でもその恐れと不安を取り去ったのが、神さまへの信頼です。そして今、賛美にと変わりました。

偉大な奇跡の始まりです。この「逆転」「ひっくり返し」は、聖書の至るところに述べられています。「先の者は、後の者に。後の者は、先の者になり」「強い者は弱く、弱い者は強くなり」「貧しい人々、今飢えている人々、今泣いている人々が、幸いになる」と。ルカ福音書16章19-31「金持ちとラザロのたとえ」は、その典型的な物語です。「身分の低い、この主のはしためにも 目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人も わたしを幸いな者と言うでしょう」これが聖書のメッセージであり、神の業、イエスのこの世での働き、福音のおとずれでした。だからこそ、このマニフィカートには、「身分の低い」マリアの感謝の思いと、神の正義の賛美が美しく気高く溢れているのです。マリアは、神の偉大な不思議な業を賛美せずにはいられなかったのでした。

 マリアの賛歌は、「わたしの魂は、主をあがめ」ここに尽きるのです。「あがめる」というのは、相手を大きくすることなのです。自分よりも大きくするのです。私たちは、信仰をもっていると言いながら、自分を大きくしようとしたり、見せかけたりすることがあります。信仰を、自分を大きくしたり、自分を飾ったりする道具にしてしまうのです。そのような人の信仰はあくまで人生の飾りであって、自分の人生の中心には自分がいるのです。そうではなくて、主にあって大きくなるのです。美しくなるのです。それゆえに、それが何と幸いなことかと、しみじみと思うのです。神をあがめるというのは、自分の力で高く駈け上るのではなく、神さまが取るに足らないこの私を、心にかけてくださることを覚えるのです。向こうからこちらに駆け寄ってくださるのです。神は主のはしためである、身分の低いマリアを心にかけられた。これがルカ福音書の大きなテーマなのです。

またもう一つ、小さくて地味な存在ではありますが、従妹エリサベトの存在を無視することはできません。マリアの悩みと不安と恐れは、まさしくその先輩でもあるエリサベトと同じでした。おそらく誰にも相談できず、自分一人だけでは背負いきれなかったことでしょう。やはりいつの時代でも、共に生きる仲間、友がいてこその自分でもあります。お互いに話し合い、聞き合い、慰め励まし合い、祈り合うことでもって、私たちは支えられ、安定し、成長し、完成されていくのです。人間の目で見れば、まことにちっぽけな弱々しい存在であって、神さまの目で見てもらえるのならば、“おっと、どっこい”です。こんな自分でもそれなりに生きるに価値があり、実際たくさんの愛に包まれて祝福されているのが分かるのです。そういった幸いに気づく心、感じる心、それが「信仰」というものです。そして、そういう信仰は、決して自分独りだけでは生まれてきません。他に誰かが身近にいることで、生きた信仰となります。マリアにとって従妹のエリサベトは決して付けたし(おまけ)ではありません。彼女が相談相手になってくれたからこそ、喜びと感謝と祈りが歌となったのです。 たとえ「取るに足りない自分」であったとしても、そのことを謙虚に受けとめることができるのならば、「おめでとう、恵まれた方。主はあなたと共におられる。あなたは神から恵みをいただいた」と、天使から祝福されるのです。

私たちはクリスマスを祝う時、神さまがそこで何をなさろうとしておられるのかを忘れないようにしましょう。大事なことは、私たちがこの「マリアの賛歌」を自分自身の日常生活にあって歌い、喜ぶことで、今の状態を超えた視点を与えられ、悔い改めて、新しく生き始めることです。そこで初めて「共に喜び歌う」ことができるのです。隣人愛が、本物となるのです。

最後に一つ質問します。「氷が溶けたら何になるでしょうか」。そうです。「水」です。でも他にも考えられないでしょうか。皆さんの頭を空っぽにして、目をつぶって、ある光景を浮かべてください。「氷が溶けたら、春になります」。冷たくなった物は、冷たい心では溶けません。北風は身も心も凍えさせますが、お日さまの暖かいぬくもりは頑なになった魂を和らげます。

毎年、クリスマスのこの時期から、日は一日一日と長くなっていきます。春の訪れを告げ知らせるイエスさまの誕生日まで、あと一週間を迎えるまでになりました。

今年のクリスマス、私たちもこうした目には見えなくとも神さまの恵みと祝福を心に留めながら、まことの喜びへと導かれたいと願います。

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第128回「Mélange」読書会・合評会+まろうど社忘年会ほか

2017年11月12日 10時05分02秒 | 「月刊めらんじゅ」バックナ
11月です。
六甲連山が少しずつ黄落しています。
今冬は寒くなると予想する友人が何人かいます。
日本海側は今年も雪が多いのかもしれません。
みなさん、年末に向けて体調を壊していませんか。
ご自愛を。


それでは神戸から詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第128回「Mélange」読書会+合評会〈11月26日(日)〉←今年最後の月例会です
◆2.--「吟遊カルメン神戸句会」〈11月19日(日)〉創刊20周年記念事業←俳句募集中 
◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月20日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉
◆4.―図書出版まろうど社の忘年会〈12月4日(月)〉←大阪で開催します
◆5.--文学短報=A/――11月分のFMわぃわぃ「南の風」は11月18日(土)から放送開始
  B/――神戸文学館で開催した「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」〈10月21日(土)〉
      C/――元 正章牧師の説教の語り〈一部紹介〉
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◆1.--第128回「Mélange」読書会+合評会〈11月26日(日)〉←今年最後の月例会です

第一部読書会(pm1:00~3:00)。第二部詩の合評会(pm3:00~6:00)の構成です。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。


☆第一部「読書会」の語り手は、木澤豊さん。
好評の「宮澤賢治語り」をします。深く賢治を読み込んでいる木澤さんならではの語りです。毎回楽しみにしている方も多く、今回もみなさんの参加をお待ちしています。 テーマは、〈宮沢賢治・『青森挽歌』における〈海〉――賢治の地獄めぐり 覚え書き〉です。

語る内容を見出しのみ抽出して紹介しましょう。(1)〈テーマの出現〉とし子(トシ)は どこへ行ったのか テーマは、必ず、〈現実の世界〉と私たちが呼んでいる世界から発する。(2)賢治の詩を書いている姿を想像してみよう。(3)トシ、あるいは、とし子喪失と旅。この詩の制作期は精神のどんな時期か。(4)「とし子」と「トシ」その決定的違い。(5)賢治の生涯と旅 「むかしからのけうだい」への道筋。(6)賢治の海 謎の領域。(7)夜と汽車のモチーフ。(8)賢治の〈北〉とは どの方角か。(9)賢治におけるとし子の神話化作用。(10)トシの死に押されて。(11)生命の探求。(12)賢治の思想へ――ナーモ サッダルマ フンダリーカ スートラ (見出しだけでもわくわくしますね。語りを期待したいと思います)


☆第二部は詩の合評会です〈午後3時から6時まで〉。
作品の締め切りは11月28日(祝・木)です。
いつにもまして意欲的な作品をお待ちしています。送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ127号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。合評会は厳しく、やさしく、詩にまつわる真摯な詩評の言辞が飛び交います。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ127号」に掲載します。

第一部、第二部とも参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

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「Mélange」月例会、2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。


*2018年の開催予定日(敬称略)
01月28日(日)/第129回/発表予定者/北岡武司「カントの芸術論(仮題)」
02月25日(日)/第130回/中堂けいこ詩集出版記念会(読書会なし)
03月25日(日)/第131回/発表予定者/北野和博「獣医師は語る―いきものたちの世界 そして詩(仮題)」 
04月22日(日)/第132回/発表予定者/高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」 
05月27日(日)/第133回/発表予定者/月村香「キルケゴールを語る(仮題)」 

◆2.--「吟遊カルメン神戸句会」〈11月19日(日)〉創刊20周年記念事業←俳句募集中 

〈呼びかけ人=吟遊同人・大橋愛由等〉
★創刊20周年を迎えた「吟遊」
2017年、俳句・HAIKU誌「吟遊」は創刊20年を迎えることができました。これもひとえに、読者のみなさんの暖かい声援をはじめとして、同人諸氏の俳句・HAIKUにかける情熱、そしてもちろん代表・夏石番矢氏と編集長・鎌倉佐弓氏の奮闘なくしては、達成されるものではありません。10月19日には東京・学士会館において創立記念パーティを開催。盛況のうちに終えることができました。そこで関西でも創刊20年を記念する言祝ぎのイベントをしようと企画しました。11月19日(日)に「吟遊カルメン神戸句会」を開催いたします。神戸は夏石氏にとって父祖の地です。みなさんふるっての投句、句会参加をお待ちしています。

★神戸句会への案内
神戸は、あらたな文学が生まれる沃野です。土地の地場性はうすく、〈ここにあること〉への執着が少ない都市環境であるがゆえに、反対にさまざまな文学潮流を自ら生みだそうとする機運が産出される文学風土なのです。2013年に第1回「吟遊カルメン神戸句会」を開催しました。「世界俳句」を標榜している夏石氏と吟遊らしく国内外から意欲的な俳句・HAIKUが投句され、刺激的な句会となりました。今回もまた前回をうわまわる作品があつまるものと期待しています。世界文学としての〈俳句・HAIKU〉を実感できる神戸句会に参加して文学の快楽を共有しましょう。

》》》》句会について

★開催日/2017年11月19日(日)午後1時~5時

★開催場所/神戸・三宮にあるスペイン料理カルメン(私・大橋愛由等がオーナーを務めるレストラン)
〒650-0012神戸市中央区北長狭通1-7-1  2F 電話078-331-2228
JR神戸線「三ノ宮駅」、阪神電車「三宮駅」からそれぞれ徒歩4分/阪急神戸線「三宮駅・西口」、神戸市営地下鉄「三宮駅・西出口」からそれぞれ徒歩1分の距離

★参加費/1000円(資料代など) ※投句のみの方は無料

★参加資格/「吟遊」の句会ですが、参加資格はありません。誰でも参加できます。
作品締め切りは、11月15日(水)です。
投句は神戸句会の事務局をつとめる大橋愛由等のメールアドレスまでメール送信してください。
maroad66454@icloud.com

★作品について/俳句は三句(自由詠)、有季/無季は問わず、字足らず/字余りは気にしません。日本語以外の言語表現なら三行にまとめてください(日本語俳句も三行可)。英語俳句は翻訳は必要ありませんが、英語以外の言語表現なら日本語訳ないしは英訳を付してください(参加する人たちはなんとか英語は読めると思いますが、他の言語は読解できないとおもいますので)。作品だけの参加も可。


この句会は「吟遊」同人ばかりでなく、誰でも参加できる句会です。みなさんの参加をお待ちしています。

◆3.―まろうど社の忘年会〈12月4日(月)〉←大阪で開催します

★まろうど社(大橋愛由等主催)の忘年会のお知らせです。
◇資格/だれでも参加できます
◇開催日時/12月4日(月)午後7時から3時間程度
◇開催場所/大阪・北新地の「大輝(だいき)」〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1丁目5-39 電話:06-6341-5450
「(おふくろの味)大輝(だいき)」です。午後7時から「大橋」の名前で予約をとっています。二階の座席に上がってきてください。隠れ家のような店です。
 地図はhttps://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27012243/dtlmap/を参考にしてください。
(最寄りの駅はJR東西線「北新地駅」あるいは「大阪駅」)
◇参加費/みんなで割り勘(まろうど社からの援助あり)

語り合いの会です。今年一年をどのように過したのか、あるいは来年以降どのように過ごすのか、語りあいます。
しみじみと語り合いましょう。

師走のこの時期、すこし立ち止まって酒を呑み、食べ、かたりあいましょう。 


◆4.--カフェ・エクリの活動〈11月20日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「納屋工房」/発表者・吉田ふみゑ〉

第一部の読書会は吉田ふみゑ氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。

吉田ふみゑさんからのメッセージ-----★

「私がここ4年、綿作りと平行して取り組んでいる、倒産した会社の文書整理について語ります。
なぜこんなにとりつかれたのかお話させてください。

日本を代表するタオルメーカーであった稲岡工業株式会社(加古川市志方町横大路)が121年の歴史に幕を引き、平成24年に倒産した。
「稲岡工業株式会社文書」保存会は、江戸末期から長束木綿問屋であった木綿屋九兵衛から始まって、
稲岡工業株式会社で終わるまでに遺した膨大な歴史資料「稲岡工業株式会社文書」の安定的かつ継続的な史料整理活動を行い、同文書を一般の方にも閲覧できるように整理を進めている。地域に遺された貴重な史料を地域の未来へ活用できるよう、イベント等を通じて、共に考えていくことを目的とする。
本会は、発会から3年、安定したボランティアの参加を得て、倒産後、損傷の激しい、加古川市史編纂委員会編『稲岡工業株式会社文書目録』(加古川市・1993)掲載の3906点の約98%を整理し終え、目録にある史料の閲覧を求められても応えられるようになった。
現在は、残る約20,000点の史料整理と目録作りに取り組んでおり、今後も継続していく。
しかし、生きている間には終えられる量ではありません。

活動報告誌「わたの里通信誌」を毎年年度末に発行しており、今後も郷土の誇りにつながる史料を紹介したい。
地域の小学校で種まきから糸紡ぎ、機織まで1年を通して綿の出前授業を行っている。
子供たちが興味を持つような史料をパネルで紹介しながら、「わたの里」加古川市の歴史を語りたい。」
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第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。


◆5.--文学短報
A/――11月分のFMわぃわぃ「南の風」は10月21日(土)から放送開始
 神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
 放送時間は1時間。今月はゲストとしてい哲学者で詩人の北岡武司氏を迎えます。詩、哲学、そしてキリスト教について縱橫に語ってもらいます。 

 11月分の放送は18日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/


B/――神戸文学館(王子動物園の西隣)で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」を10月21日に開催しました。

この時の様子が南海日日新聞(奄美群島で発行されている日刊紙)に10月31日に掲載されています。
またネットの「ヤフーニュース」でも以下のサイトで記事と同じ文章を読むことができます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00010002-nankainn-l46

また、このリレートークの当日に配された資料や、喜山荘一氏と高木敏克氏の島尾敏雄論については、「月刊めらんじゅ」に掲載しています。

C/――元 正章牧師の説教の一部です。
根っからの「神戸っ子」を自認する元正章氏の益田教会における説教の一部を紹介します 
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〈島根県益田教会で2017年10月29日に行われた説教の最後の部分です〉

 誰かが、こう言っていました。「<愛すること>それは相手の存在を肯定的に認めることです。<愛されること>それは私の存在が肯定的に認められることです」。
私たちクリスチャンは血縁や地縁による集まりではありません。まことに小さな、ささやかなものに過ぎませんが、信仰共同体です。イエス・キリストにあって、家族です。その貴さ、かけがえのなさは、今日のような厳しい社会状況にあるだけに、計り知れない財産ともなっています。これから私たちの中にあっても、「恐れと不信」がなくなることはないでしょうが、少なくしていくように努めていくことはできます。そうしていきましょう。「神は愛なり」です。
奥村一郎神父『祈り』から、「祈りの糧」の一節を紹介して、本日の説教を終えます。
「神は栗を与えるのに、いがに包まれたまま、わたしたちに差し出される。いがは刺すからといって捨ててしまえば、栗の実は食べられない。人からの反感とか非難は栗のいがのようなものである。しかし、それに耐え、へりくだって自らを省みるならば、そのなかの栗の実を得る。それが祈りの心であり、いがぐるみの栗は、『祈りの糧』になぞらえられる」。
それともう一つ、追加します。これはある信徒さんの句です。先般、私の退院祝いに、栗ご飯をいただいた時、そのお弁当の中に一句、そっと添えられていました。「栗の皮 むく手痛めど 孫の顔」。
世界中の人々に、「信仰と希望と愛」とが注がれますようにと希望します。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章
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第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉ほか

2017年10月06日 09時43分38秒 | めらんじゅ
10月になりました。
行事が多い季節です。
みなさん、身体気象は保安されていますか。
今月は日本やスペインでも選挙の季節ですね(保守政党がまたひとつ誕生してうんざりしています)。

それでは神戸から詩を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉
◆2.--神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」〈10月21日(土)〉を開催します。
◆3.--カフェ・エクリの活動〈10月30日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)
◆4.―「北の句会」次の句会は11月17日(日)
◆5.--文学短報=A/――10月分のFMわぃわぃ「南の風」は10月21日(土)から放送開始
  B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)再掲〉
C/――元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる風雨のシマで過ごす〉
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◆1.--第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉

10月例会はいつもと同じ構成に戻ります。第一部読書会(pm1:00~3:00)。第二部合評会(pm3:00~6:00)。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆第一部「読書会」の語り手は、小説家の高木敏克さん。
氏が永年読み込んでいるフランツ・カフカの作品世界を語るシリーズの一回目です。とりあげるのは『カフカ短編集』(池内紀編訳)について。有名な「断食芸人」などが収録されている岩波文庫版をテキストとします。みなさん、かつて読まれた方は再読してください。また未読の方はこの機会に読んでおいてください。きっと魅惑的なカフカ世界の虜(とりこ)になるでしょう。

高木氏による「カフカ語り」は計5回。以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
 (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に

☆第二部は詩の合評会です〈午後3時から6時まで〉。
作品の締め切りは10月26日(木)です。
いつにもまして意欲的な作品をお待ちしています。送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ127号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。合評会は厳しく、やさしく、詩にまつわる真摯な詩評の言辞が飛び交います。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ127号」に掲載します。

第一部、第二部とも参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

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「Mélange」月例会、2017年11月~2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2017年
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」〈今年最後の月例会となります。参加をお待ちしています〉
☆(12月の例会は休みます)

*2018年の開催予定日
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定
02月25日(日)/第130回/発表予定者/未定
03月28日(日)/第131回/発表予定者/未定
04月22日(日)/第132回/発表予定者/未定
05月27日(日)/第133回/発表予定者/未定
06月24日(日)/第134回/発表予定者/未定



◆2.--神戸文学館(王子動物園の西隣)で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in
神戸文学館」を開催します。

 〈テーマ〉夫婦愛か、それとも……神戸ゆかりの作家・島尾敏雄
 生誕100年記念 リレートーク

 今年生誕百年を迎える作家・島尾敏雄に関するリレートークを催します。島尾は生涯いくつかの場所に住みましたが、実家は神戸にあり、神戸と縁が深い作家です。また今年は映画「海辺の生と死」が上映されミホ夫人との戦争中の出会いと愛が表現されています。かつ一方で長編小説『死の棘』ではミホ夫人との夫婦の葛藤も印象深いものです。リレートークでは「神戸の作家」としての小説家島尾の評価と、ミホ夫人の故郷であり島尾が深くかかわった奄美にとって島尾はどんな存在であるのかを多角的に問い直す語りを予定しています。〈敏雄とミホ〉が刻んだ夫婦の物語が語られます。

〈日時〉2017年10月21日(土)午後2時~3時30分
〈語るひとたち〉(1)司会・企画/大橋愛由等(おおはし・あゆひと 図書出版まろうど社代表、詩と俳句を書く)
 語り手(2)/高木敏克(たかぎ・としかつ)
小説家。第4回 神戸文学賞授賞。2016年度 神戸新聞文芸最優秀 授賞。文学同人誌「漿」主宰(現在休刊中)
 著作に『暗箱の中のなめらかな回転』、『白い迷路から』ほか。
「月刊神戸っ子」などの雑誌に執筆。芦屋大学講師 、保険コンサルタント
 語り手(3)/喜山荘一(きやま・そういち)
奄美群島・与論島生まれ。マーケター。企業の商品開発や販売促進を支援。
著書に、『珊瑚礁の思考』『奄美自立論』『聞く技術』『10年商品をつくるBMR』他がある。

〈語り手の高木敏克氏は奄美で行われた「島尾敏雄生誕百年イベント」に神戸から参加。島尾が戦争中に従軍した加計呂麻島へのツアーにも参加。現地で島尾をどのように迎え語られていたのかを体験されています。また喜山荘一氏は奄美を考える思想の担い手として、わたしが最も信頼しているイデオローグの一人です。リレートークではこの二人の濃密な語りを中心に展開してゆきたいと思っています。


◆3.--カフェ・エクリの活動〈10月30日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈10月30日(月)〈〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉

第一部の読書会は美術家・原田哲郎氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


》》》》》》エクリ/秋の詩人一泊旅行(10月10日〈火〉~11日〈水〉)

(主宰者の高谷氏になりかわって大橋が案内いたします。最新情報こみです)

みなさん、今年も〈カフェ・エクリ〉恒例の「詩人のための一泊文学紀行」を実施いたします。
今年は鳥取県の岩美町浦富に向かいます。
勘がいい方はお気づきだと思いますが、この地を出自とする小説家に尾崎翠(1896-1971)がいます。そうです、今回の旅は、いまだ根強い人気があるこの尾崎翠の作品世界に接する旅でもあるのです。

嬉しいことに、宿を予定している民宿「旅人の宿NOTE鳥取浦富海岸」の女主人である小林晶さんは、大阪の出身なのですが、尾崎翠と縁深いひと。高校時代に尾崎翠の作品世界に接して感激して、とうとう浦富で宿を経営するまでにいたった方てす(民宿の屋号「旅人の宿NOTE」も尾崎翠の作品の中から採ったとのことです)。

〈参加予定の方にお知らせ〉
 1.この小旅に参加される方はあらかじめ尾崎翠の代表作「第七官界彷徨」を読んできてください。これは必須です。作品は二つの出版社から文庫化されていて入手が容易です。
 2.当日、「第七官界彷徨」や浦富地区の尾崎翠関連場所を訪れたことを踏まえて、みなさんに即興作品を作ってもらいます。宿で食事のあと、合評会を催します。詩人の方は一作品(行数制限なし)。定型詩作家(俳句、川柳)は3句以上。小説家の方は詩あるいは掌編作品一篇をその場で仕上げてください。楽しく披講しあいましょう。


今回の旅の特典をいくつかあげておきます。

☆その1/浦富に到着すると、小林さんの紹介で、地元の尾崎翠に詳しい方に関連場所を2時間ほど案内してもらうことが決まりました(宿の前に午後2時に集合)。

☆その2/この民宿のすぐれたところは、料理自慢ということでもあります。小林さんは数年前、この民宿を始める前に、短期間、わがスペイン料理カルメンで修行したことがあるのです。その経験をいかして素敵な料理を楽しめるものと期待しています。

☆その3/これは我々だけの特典です。当日、宿で、尾崎翠が愛した「アップルパイ」が提供されます。これは宿主の小林さんが尾崎翠が食べたアップルパイのレシピを掘りおこして作ってくれるものです。このアップルパイ、ひとりでワンホール食べてしまいたいぐらいです。

さて、具体的な旅程などを紹介しましょう。

☆名称/2017〈エクリ/秋の詩人紀行〉
☆日時/2017年10月10日(火)~11日(水)
☆集合場所/午前10時30分。JR姫路駅南口に集合です(高谷さんが運転するレンタカーに乗って一路鳥取へ。おおよそ2時間もあれば到着予定です)。
☆宿泊場所/「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」
0857 73 6633
☆予算/レンタカー代、ガソリン代、宿代、高速代、車内のおやつ代ほかもろもろを込めて15.000円程度を予定しています(この予算額に含まれないのは、案内される方への謝礼です。みんなで割り勘とさせてください。)。

〈参加予定の方にお知らせ〉1.この小旅に参加される方はあらかじめ尾崎翠の代表作「第七官界彷徨」を読んできてください。これは必須です。作品は二つの出版社から文庫化されていて入手が容易です。
 2.当日、「第七官界彷徨」や浦冨地区の尾崎翠を訪れたことを踏まえて、みなさんに即興作品を作ってもらい、宿で食事のあと、合評会を催します。詩人の方は一作品(行数制限なし)。定型詩作家(俳句、川柳)は3句以上。小説家の方は詩かあるいは掌編作品一篇をその場で仕上げてください。楽しく披講しあいましょう。

参加希望の方は高谷氏まで連絡してください。

高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。


◆4.―「北の句会」次の句会は11月19日(日)13:00-17:00に住吉区民センターで行う予定

【日時】2017年11月19日(日)13:00-17:00
【場所】大阪市住吉区民センター
【詳細】後日のお知らせとなります。

◆5.--文学短報
A/――10月分のFMわぃわぃ「南の風」は10月21日(土)から放送開始
 神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
 放送時間は1時間。今月はゲストとしてい高木敏克氏に出演してもらいます。氏は奄美旅をしてきたばかり。「神戸の作家としての島尾敏雄」について語ってもらいます。

 10月分の放送は19日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
 webicon_green.pnghttp://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉
 「創刊20周年記念「吟遊」レユニオン」
 〈日時〉2017年10月19日(木)午後5時~9時
 〈場所〉東京・神田錦町 学士会館202号室
 〈内容〉1.午後5時~6時/同人によるうちあわせと準備
     2.前半/6時~7時半(食事なし)詳細未定
 後半/7時半~9時(立食)詳細未定
 (俳誌「吟遊」は、夏石番矢、鎌倉佐弓両氏が発行する季刊メディアです)
 〈参加を前提に段取りを進めています〉


C/――元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる暴風雨のシマで過ごす〉
8月上旬、20年ぶりに奄美大島を訪れた元氏(その20年前とは私と一緒の旅だった)。予定外の台風の接近と停滞によって、足止めをくらったようです。さてシマに閉じ込められて、元氏がどう行動し、考えたのか。氏の旅行記のうち、奄美滞在時の記述を引用します。

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元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる風雨のシマで過ごす〉

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章

<8月>
1日(火)叔父夫婦と、鹿児島市内を見学。「奄美の里」で、鶏飯を食べる。美味しかった。叔父と連れ立って、午後5時鹿児島新港から、奄美に向かうフェリーに乗船。2等客船、雑魚寝。よく寝れなかった。

2日(水)午前5時前に、名瀬港に下船。約20年ぶりの島訪問であった。「奄美ポートタワーホテル」へ。チェックインまで、ホテルの朝風呂に入って、疲れを癒す。朝食後、レンタカーで墓参り。本処「あまみ庵」訪問する。親戚回り。姪夫妻も一緒に、昼食を共にして、田中一村の終息の家、奄美パーク、一村美術館を訪れる。ここは、奄美訪問目的の一つであった。孤高の芸術家と称されて、死後有名になったとしても、生前の窮乏生活が帳消しになるわけでもない。“一筋の道”を生き貫くこと、私にはできそうもない。夜、シマウタの居酒屋で、叔父、姪夫婦と飲む。ここは、奄美であった。

3日(木)台風5号接近。前もって情報は分かっていたのだが、その対応が甘かった。まさか、そこまで居座るとは思われず、4日乗る予定の鹿児島行の飛行機は欠航。台風が居座っている限り、どうにもしようがないので、一刻も早く過ぎ去るのを待つばかり。「さねんばな」を訪問。昼からは、叔父と叔母の3人で住用村にあるマングローブ原生林を訪れる。小高い展望台から一望しただけで、直接歩いたわけでもなかったので、原生林の魅力を体感することはできなかった。この後、奄美図書館に展示されている島尾敏雄記念室をじっくり見て回る。文学碑には、イザヤ書42:3「病める葦も折らず、けぶる燈心も消さない」が刻まれていた。田中といい島尾も、奄美にとっては「まれびと(まろうど)」である。黒糖焼酎を飲みながら、シマウタに興じ、踊っている“しまんちゅ(島ひと)”の輪の中にいると、そこに二人の存在が見え隠れすることはない。おそらく、二人とも奄美の血に異質なものを感じながら、異邦人として暮していたであろう。まただからこそ、彼ら独自の芸術が生まれたのだ。「狂なるものを、聖なるものに高めること」それは宗教家にも当てはまる。十字架を仰ぎ見る。午後7時からの、名瀬教会の祈祷会に出席。瀬戸内教会の本多香織さんも同席されており、終わってから、近くの居酒屋で酒盛り。11時半まで。ノンアルコールで付き合ってくれた本多さんの車に乗せていただき、ホテルに戻る。

4日(金)朝方、外は晴れていた。しかし、交通機関は全面欠航。この「閉じ込められた」という閉塞感は、シマに住んでいる人でなければ、なかなか実感できないであろう。「なぜ、このような時に、奄美にやって来たのか」と問うたところで、空しい答えが返って来るだけ。だから、受け入れるしかない。その受容精神なるものは、島独自の文化を築いているのではないかと、ふと思った。昼食は、叔父と姪と3人で、奄美ホテルのレストラン。1時部屋に戻ると、その頃から暴風雨となる。一歩でも外に出ようものなら吹き飛ばされるほどの強風。こうなれば、こちらとしても覚悟を決めるほかなく、13日予定の宣教原稿を手書きでまとめることにした。日ごろのパソコンと違い、なにかと違和感があったが、そのことに対して愚痴を言える道理などあろうはずもない。5時間かかった。草稿終える。夕食にレストランに行くと、断水のため、料理できず。その代わりとして、お握りとカップラーメンをいただく。外のお店に行こうとすると、どこも閉店。かくて、ホテルに缶詰め。貴重な経験をさせてもらえたものだ。

5日(土)一晩中、停電になってもおかしくないほど、轟音暴風。飛行機に乗れることなど、諦めの一語のみ。朝風呂に入って、気分転換。手書きの原稿をワープロ化したいので、教会のパソコンを使わせてほしい旨、青山牧師に電話すると、暴風雨の中、車で迎えに来てくれた。教会に着いて、早速パソコンで打ち直すと、3時間もかかった。昼食は、ソーメンのご馳走。青山さん、予約状況を調べてくれる。すると、11日(金)まで、予約済みとの返事。後は、キャンセル待ちとのこと。冗談ではない。そこで急遽、船会社に電話すると、7日(月)には鹿児島港行き臨時便が出るとの朗報。それに決める。この解放感は、言葉では言い尽くせない。車でホテルに連れてもらう。夕食は、この雨天なのに、開いている居酒屋があって、そこで一人食べる。

6日(日)テレビで広島原爆の実況中継を見てから、名瀬教会の礼拝に叔父さんと一緒に出席する。牧師は説教原稿を前もってコピーしていて、一人ひとりに配っていたのが印象的だった。耳の聴こえにくい高齢者への配慮のためとか。地方教会は大体どこでもそうであるが、教会員の数が少ないということもあって、一人ひとりの信徒を大切にしておられる。信徒の送迎に牧師が運転するのも、決して珍しい現象ではない。また、信徒相互の連帯意識も非常に濃密である。教会が一つの共同体となって機能している。「結い(ゆい)」という共同体を意味する奄美の言葉がある。「結い」は、奄美大島宣教自立協議会(瀬戸内教会、名瀬教会、和光伝道所の宣教協力)発行の機関誌の名前ともなっている。この8月で通巻26号。奄美2世の牧師として後方から支援協力させてもらっていたが、こうして現場にいると、それだけでは申し訳ない気持ちに襲われる。礼拝後の愛餐会では、名瀬で18歳まで過ごされた叔父さんが、昔のことを懐かしく語られたので、出席者の方々とも親密感が深まった。この後、ホテルへ戻る。3時頃、青山さんから電話。夕礼拝の説教の依頼。本来ならば、喜界島の教会にいる東京からの実習生が行うことになっていたのだが、この台風のために戻れなくなった。そこでそのピンチヒッターを頼むという内容。1分間悩み、了解の即答をする。これこそ、台風あっての恵み。早速、風呂に入って気分転換。1時間後迎えの車で教会に行き、牧師室で2時間ほど集中して、説教の内容をまとめる。7時半から夕礼拝。8名も出席してくれた。その中には、瀬戸内から駆けつけてくれた本多牧師も交じっていた。夕礼拝は講壇形式ではなく、机の周りに坐って行うものであったので、やりやすかった。終わってから、3人の牧師が例によって、居酒屋へ直行。12時まで語り合う。二人はまだ語り足りないようであったが。

7日(月)台風一過。午前中は、叔父さんと姪と過ごす。ホテルをチェックアウトし、市内をぶらぶらと散策。夕方、サウナ風呂で時間をつぶす。名瀬港から、午後9時過ぎ出港。台風のために、3日も余分に滞在することになったが、それも今夜で離れるかと思うと、惜別の感がしないでもない。船が岸壁を離れて、町の火が見えなくなるまで、甲板の上に立っていた。亜熱帯の湿った大気に曇らされたお月さんが悲しげな表情をしつつ、なにかしら訴えるように、見送ってくれていた。

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