こんばんわ。
東博で中尊寺金色堂展が開かれている。金色堂は藤原清衡により建立されて以来900年になるという。それを記念し、堂内の中央須弥壇に安置されている国宝仏像11体が上京し、ここに展示されている。ぼくは直近では2015年に紅葉の中尊寺金色堂に行き、内陣の仏像さんも拝観している。今回はそのときの旅を思い出しながら綴ってみよう。
参道は輝く紅葉(2015年11月)
金色堂新覆堂 この中に国宝・金色堂がすっぽり入っている。
金色堂旧覆堂 500年間、金色堂を守ってきた。旧覆堂自身も重要文化財。
展覧会では国宝・金色堂の縮尺1/5の模型が展示されており、これだけが撮影OKである。
中央須弥壇がのぞく。
金色堂内陣。目がくらむようなうつくしさ。漆黒の漆と七色に輝く螺鈿細工と象牙細工。阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩、持黒天、増長天、6体の地蔵菩薩が安置されている。藤原三代の御遺体の棺も。撮影禁止なので、”古寺巡礼東国/淡交社”より。(当時のブログから)
展覧会ではこの内陣の様子が8KCGで原寸大に再現された黄金に輝く金色堂とその内部を間近に見ることができる。上の写真のように。
前述の11体の国宝仏像さんは金色堂内のような接近した配置ではなく、それぞれ、ゆったりとした配置で展示されている。ぐるりと回り、仏像さんの背中側も拝観できる。
ちらしの写真から11体の国宝仏像をご覧ください。中央の阿弥陀三尊三六地蔵菩薩立像。下2体は持国天立像と増長天立像。
中央の阿弥陀三尊。中央に阿弥陀如来坐像、左に勢至菩薩立像、右に観音菩薩立像。
増長天立像
持国天立像
仏像以外にも国宝がどっさり。代表を一つだけ。
国宝・紺紙金銀字一切経(中尊寺経)
中尊寺・金色堂というと、芭蕉の名句”五月雨の降りのこしてや光堂”2015年のアルバムから。
芭蕉翁句碑
そして、川瀬巴水の遺作”平泉金色堂”も思い出される。旧覆堂時代。
平泉まで行かなくても上野で金色堂の国宝仏像さんを拝観でき、有難い一日だった。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
その日の上野の寒桜。
これだけの黄金、国産でしょうか?
眩しさに、眼が眩みます。
お陰はあるのでしょうか?
罰当たりなことを。
おやすみなさい。
春の藤原まつりや夏の薪能も素晴らしかったです
奥州藤原氏の平泉は平安京に次ぐ日本第二の都市なんて呼ばれますね。
この繁栄も不思議に思ってきました。
藤原清衡というと初代当主が金色堂を建立したんですか。
>2015年に紅葉の中尊寺金色堂に行き、内陣の仏像さんも拝観している。
流石ですね~、仏像11体との対面は懐かしさもひとしおだったことでしょう。
>参道は輝く紅葉(2015年11月)
趣きを感じます。
旧覆堂を取り壊して新覆堂を建てたのではないわけですね。
>展覧会では国宝・金色堂の縮尺1/5の模型が
秀吉の黄金の茶室を思い出しましたが、規模はこちらの方がはるかに大きそうですね。
>金色堂内陣。
なんだか、奈良や京都の仏像よりも豪華な気がしますね。
国宝仏像11体が上京し、展示されているのだとは!
凄すぎです。
増長天立像と持国天立像の動きが興味深いですね。
>国宝・紺紙金銀字一切経(中尊寺経)
へ~っ、金字と銀字が交互に書かれているんですね。
いやはや!
>芭蕉翁句碑
いやー、名所巡りをしている気分になります。
>そして、川瀬巴水の遺作”平泉金色堂”も思い出される。旧覆堂時代。
このような数えきれない雪も潜り抜けてきたのですね。
素敵な一日でしたね。
有難うございました。
おやすみなさい。
こちらは春一番が吹きました。
約10年振りの11体の仏像さんとの再会ですが、ほとんど覚えていませんでした(汗)。ただ、ブログに残しておいたため、かすかに残像を思い浮かべることができました。ブログの効用ですね(笑)。
国宝・紺紙金銀字一切経(中尊寺経)、一行置きに金と銀の文字、贅沢なお経です。
いろいろ楽しんでいただき、うれしく思います。